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2023年3月の記事一覧
どうしても「○○○書店」で買いたい1冊
昨年アップした↓を読み返しました。
記事の中で、トルーマン・カポーティ「真夏の航海」(講談社文庫)をとりあげています。著者が10代の頃の未完作で、しかも訳はあの安西水丸さん。初期ならではの青さが作品に爽やかな彩りを与えていて、後年の代表作に繋がる要素も見出せます。
音楽でたとえるなら、インディーズ時代に出した幻のミニアルバムといったところでしょうか? ぜひ多くの人に読んでほしい。新刊書店では入
「大江健三郎・追悼コーナー」に置きたい3冊
↑は紀伊國屋書店・新宿本店が展開した追悼コーナーに関する記事です。「大江健三郎全小説」シリーズを即座に並べられるのはさすがですね。
一方、私の働く書店でいまできるのは「追悼・大江健三郎」のPOPを付け、文庫のフェア台に代表作を数点置くぐらい。新書の「ヒロシマ・ノート」や「沖縄ノート」も重版したら併売するように担当に言わないと。
もし自分が自由に「大江健三郎・追悼コーナー」を作れるのなら、と考え
「先頭打者ホームラン」と「大人の知的娯楽」
先日、週刊誌の休刊について書きました。
陽明学の「知行合一」じゃないですけど実際に買いました。3日に出た「ビッグコミックオリジナル」を(基本的な発売日は毎月5日と20日)。
巻頭カラーは女性保護司が主人公の「前科者」で、これが出会い頭の衝撃。先頭打者ホームランです。ストーリーもさることながら、某文学の新解釈に惹き込まれました。
ある意味で従来とは真逆の視点。角度を少し移すだけで、まるで異なる
「ストロングスタイル」を体現する一冊
デスぺラード選手から見逃せないコメントが出ました。
「タッグに関しては、ストロングスタイルっていうチームに誘って面白いと思える人がいたら声をかけたいなって思うけど。まあ、無理やり探して手を挙げてもらうつもりは毛頭ない。誰かいねえかなとは思っているけど、誰でもいいとは思ってない」
「ストロングスタイル」は定義するのが難しい概念です。ただのファンに過ぎない私がどうこう言うのはおこがましい。そのうえ