旅の途中で出会ったかけがえのないものたち。
いつもの見慣れた場所に留まっているとしても、そこではないどこかを歩いているとしても、いつだって旅。終わることのない旅の途中。
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#小説
ヘルマン・ヘッセの「詩人」 たったの10ページで浸れる幻想
ヘルマン・ヘッセの作品で一番有名なのは「車輪の下」だろう。
個人的にどれが一番好きかと聞かれたら絞るのは難しい。好きなヘッセの作品を選び始めたら「知と愛」「デミアン」「湖畔のアトリエ」「ペーターカーメンチント」「シッダールタ」・・・といくつもある。
でも、今回推薦するのは「詩人」という短編。文庫だと「メルヒェン」の中に収録されている5分とかからずに読めてしまう作品だ。
ある灯籠祭りの夜、「完