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仕事日報

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社会人6年目。働くこと。
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「この職場全員の人生を背負うことなんてできないからね」

「この職場全員の人生を背負うことなんてできないからね」

一昨年の忘年会で、
職場で1番偉い上司が笑いながら言ったことばだ。

そのときは、
「そうですよね」と話を合わせたものの、
その後2年間のうちに何度も思い出して、
その度違和感が増していった。

人生という表現を使われたから、
大袈裟に感じて、咄嗟に納得したけど。
1日8時間もかけて取り組む仕事を選ぶ際に
人生を考えずに決める人はいるのだろうか?

海外に住みたいから
語学力を身に付けたい。

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どうせおばさんって思ってるんでしょ

どうせおばさんって思ってるんでしょ

私は、一般企業で事務として働いている。
女性の多くいる職場で、50人中45人が女性。
そして、その多くは40〜50代のお母さん世代の方々。職場での、その世代の方々は少し腫れ物に触るように扱われることもあり、私も周りからは「やりにくいでしょ」と言われることもある。

しかし私は、自分が3姉妹の末っ子だからなのか、女性のたくさんいるバイトを経験したからなのか、女性の環境に抵抗がなく、その40〜50代の

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第一次お局戦争の終焉

第一次お局戦争の終焉

「昨年度はどんな一年だったか」と聞かれれば
『お局と戦った一年だった』と答える。
仕事内容に直接関係のないことに悩んだ
悔しい一年だった。

入社5年目の小娘と
入社12年の大ベテランの戦争。
明らかに小娘の負けがみえていた
その戦争が一時休戦になった。



私が赴任された時、
うかつに
「ここの職場はお子さんがいる方が
たくさんいますね」
と言ったことからこの戦争は始まった。

お局さんはお

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積み上げてきた知識はプライドになる

積み上げてきた知識はプライドになる

転職をして3ヶ月が過ぎた。 
27歳にして未経験の企画職へのチャレンジだ。
(転職の経緯については、
別の機会に記そうと思う。)

経営学部でもなかった私は、
企画がどうやって生まれるのか、
そもそもどのように考えたらいいのか、
どう伝えれば理解してもらえるのか、
右も左もわからなかった。し、今も勉強中だ。



大大大大嫌いで、
心を擦り減らして出社していた前職とはなにもかもが違っていた。

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ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない

ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない

近藤さんは、私が赴任したときには
パーキンソン病で休職をしていた。

会わずしても、前評判は沢山聞いた。

変わった人だったらしい。
かつては課長だったが、
ものの10年で失脚し、
平社員になったらしい。
女性ばかりの職場の中で、
みんなが"お察しする中年男性"だった。



そんな近藤さんは、
実際に一緒に働いてみると、
とても優しいおじさんだった。

電話対応はとても上手で、
声を荒げていた

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このビル群、どれくらいの人が働いてる?たくさんって思っても地球でみると米粒だ

このビル群、どれくらいの人が働いてる?たくさんって思っても地球でみると米粒だ

丸の内ではたらく新入社員で、
泣き虫だったわたしは
この言葉を所長にいわれた。

よくお客さんからいじめられて
泣いていた私に
感情の渦に入り込まないように
いってくれた優しいことばだ。

そのときのわたしは、
「違う、違う、違う、そうじゃそうじゃなぁーい♪」
が脳内で流れるくらいには
ぽかんだった。
「そんなん言うなら、
このクレームの電話代われや」と思っていた。

だが、
いまになってわかる。

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もうカテゴライズするのは やめてくれ

もうカテゴライズするのは やめてくれ

社会人になってから、
勝手にカテゴライズされて
勝手に判断されることが増えた。



先日会社でこんなことがあった。

12月23日、私は有給をいただいた。
クリスマスが
三連休になることに気がついた先輩方から
「クリスマスなにするの」
と前日から10回以上きかれて、
少し辟易としていた。
なんとなくクリスマス前は
交わして乗り切った。
しかし、そんなことでは逃してくれず
26日の出社後、
30

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「想ってたのは自分だけだったのか」この切なさは、

「想ってたのは自分だけだったのか」この切なさは、

出会いと別れの春。
それを象徴するように、
この春、同期が遠くに異動をする。



内定したとき、
共通の友達が多かった私達は
すぐに友達になった。

入社すると、
配属は違う課になり、
働く場所も違うので自然と会う頻度が減った。
それでも行動範囲が一緒で、
休みの日に歩いてるとふと会ったり、
仕事上で一緒の委員会になったり、
なにかと縁のある同期だった。

そして3年目、
わたしは同期と同じ課

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3月31日

3月31日

行きの電車では、
持っていた紙袋が
帰りにはすっかりなくなった。

今年の異動は、見送る側。

帰りの電車で
涙が出てしまうくらいには懐いていた
大好きな先輩ばかりが
お別れの挨拶をした。
私にはできたのは
聞くことと拍手を送ることだけだった。



専門性が必要になることから、
今の職場は、異動があまりない。

働いて10年という先輩方が
ざらにいる超お局大国だ。

だから先輩は異動しないと思

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