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2020年6月の記事一覧
クスリ漬けな日々のはじまり
その病院はとても混んでいて地域では有名な病院だった
初めて行った「メンタルクリニック」でもあった
きっかけは顔面麻痺
ある朝起きたら右半分の筋肉がまったく動かなかった
右目が開かない
しゃべることもうまくいかない
それでも
『仕事に行かなくちゃ』
その思いで職場に向かった
幸い、時間の経過とともに少しだけ動かせるようになって
目は開けられて、大きくはあかなくとも話すこともできるようになった
作られた私と本当の私
「双極性障害」
その病名がつく前から接客業をしている
人を信じることができないのに
人と関わりたいという気持ちを持っていることが自分でも不思議で仕方ない
そしてその人たちに私は
「私」という人間を演じている
今思えばおかしいと認識できるのだけど
当時私は、職場が変わるとそこに合わせて自分のキャラを変えるものだと思っていた
当然、初日は様子を見るために
ニュートラルな「私」
その状態でひたす