むずむず
『レストレスレッグス症候群』
初めて聞いた時、なんでかレオタード姿の誰かを想像してしまった
まぁ、それは誰でもなかったんだけども
私の脳内の変換機能もなかなかおかしな具合になってきたな、と
今ではなんとなく笑える
『レストレスレッグス症候群』
またの名を
『むずむず脚症候群』
あんまりにもそのまんまなので説明はいらないくらい
文字通り、手も足もめっちゃくちゃにムズムズしてくる
例えるなら、皮膚の下を小さい虫が縦横無尽に動き回ってる感じ
これを感じ始めたらまともな行動がとれなくなる
ムズムズしてきた腕を叩き
ムズムズしてきた足を叩き
つねったり押さえたり
無駄とわかっていてもバタバタと動かしてしまう
それはいつでもどこでもやってくる
人と話している時も
車を運転している時も
布団に入って寝ようとした時も
病院でそう診断されたとき
ふと思い出されたのは中学生の頃
自分の身体が自分のモノではない感触で
ムズムズというよりかは
ボヤーっとした感じ
触っているのに触られてなく感じてた
やっぱり叩いたりつねったり
今思えば、ムズムズだったんだなって
何をしても治まらなくて
定規で引っ掻いた
それでも落ち着かなくて
ハサミで引っ掻いた
どうしても治まらないことに
すごくイライラして
なぜか悔しくて
涙を流しながら
カッターでふくらはぎを引っ掻いた
何度も、何度も
当たり前に出血をして
そこでやっと落ち着いた
私、あの頃から病んでたんだな
あの頃からずっと苦しかったんだ
抜け出せない何かから
もがいてもがいて
どうにかして逃げたかったんだ
流れた血液を眺めながらため息をついた
そこでやっと「安心」を得て
眠ることができた
すごくやわらかな笑顔の「私」がそこにいた
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写真お借りしました♡︎
ありがとうございます(ㅅ´ ˘ `)☆*。
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