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クスリ漬けな日々のはじまり


その病院はとても混んでいて地域では有名な病院だった
初めて行った「メンタルクリニック」でもあった

きっかけは顔面麻痺
ある朝起きたら右半分の筋肉がまったく動かなかった
右目が開かない
しゃべることもうまくいかない

それでも

『仕事に行かなくちゃ』

その思いで職場に向かった
幸い、時間の経過とともに少しだけ動かせるようになって
目は開けられて、大きくはあかなくとも話すこともできるようになった

それでもやっぱり仕事をしていくことは辛く
結局は早退させてもらって病院に行った

目が開かなくて痛いように感じていたので眼科へ
────異常なし
そこから大きい病院へ紹介され、内科や脳神経外科へ
────異常なし

その日はあちこち回ったので時間もなくなり、それ以上他の科にかかることはできなかった

『メンタルクリニックへ行かれたらどうでしょう』

その中でこんなひと言をもらった
ショックだった
少なからず、私は自分が強いと思っていた
前向きで、困難にも立ち向かえて乗り越えられると信じていたし自信もあった

今思えば、それすら「作られた私」で
私自身、その「私」に騙されていた


初めてのメンタルクリニック
怖くて緊張して、心臓が脳内にあるんではないかというくらいおかしな状況になってた

たくさんのシート形式のものを答えさせられて、先生の問診を受けた
診断は『鬱病』
よくわからない説明をされ
2週間に1度の通院を約束し
さらにわからない薬の数々を渡された

なんの知識もないままに訪れた初めての病院
なんの知識もないままに与えられたクスリ

原因がわかり治せるんだとの思いから通院が始まる

そしてここから私のクスリ漬けの生活が始まった



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イラストお借りしました♡︎
ありがとうございます(ㅅ´ ˘ `)☆*。


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