求め続ける「誰か」
曖昧な記憶を遡ると
いつからか「求めている誰か」がいた
私は
明るくて活発な子で
手のかからない子で
良いお姉ちゃんで
なんでもできる子で
そんな子供だった
両親が望む、そんな「私」だった
過去の私が泣いている姿を思い出そうとすると
それはいつもどこかの部屋のすみ
家具に隠れた場所であったり
押し入れの中であったり
とにかく誰かに見られないよう
注意をはらって泣いていたように思う
そんな「私」だと人に知られないように
辛かったり苦しかったり
そんなときは必ずといっていいほど強く願うものがあった
『誰か、たすけて』
1番古い記憶では小学校2年生のとき
そこから今に至るまで、その「誰か」の対象は変化してきたのだけど
小学生のときは、存在するはずもない「本当の両親」で
成長してきたら、「彼氏」で
大人になったら、「夫」
つねにその対象となる「誰か」を求め続けてきた
時を重ねるにつれ
求める心とは反比例して諦めることをしてきてしまったけれど
求める心は奥底に追いやって
それはフリであったかもしれないけれど
諦めることで
心を閉ざすことで
なんとか均等をとってきたと思えてた
だけどもやっぱり
負荷がかかりすぎると苦しくて
追いやったはずの心が這い上がってきて
「求め続けた誰か」になり得たかもしれないはずのパートナーを
助けてくれないと決めつけた
なぜ求めたものに応えてくれないんだと
きっと責めて攻撃していたんだろう
パートナーたちが「誰か」になることはなかった
いつも私の中にある思い
無条件に受け入れてくれる人なんて存在しない
どんな「私」でもいいと言ってくれる人なんて存在しない
そう
私が「私」をわかっていなくて
私が「私」を愛していないのに
私が「相手」を愛していないのに
「私」を愛してもらえるわけなどないんだ
心を閉ざせば当然相手に想いを寄せることも難しい
そもそも信じることのできない相手を愛することなんかできないんだ
だから私はフリをする
だから相手は「作られた私」を好きになる
そして心の奥底では
ずっと「誰か」を求めてる
私が変わらなければ、一生涯出逢えることのない「誰か」を
私はいまも求めている
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イラストお借りしました♡︎
ありがとうございます(ㅅ´ ˘ `)☆*。
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