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教育関係

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教育関係の記事で心に残った記事を集めさせていただいています
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記事一覧

「哲学対話で道徳を」の特徴

「哲学対話で道徳を」の特徴

「哲学対話で道徳を」におけるおにぎり流授業を、
「導入」「問い」「対話」「終末」の4分割にして
それぞれの特徴をまとめます。

一般的な道徳の授業と比較して特徴を述べていきたいのですが、
この「一般的」というのが全国津々浦々で違うということが分かりまして…

なので、私自身がやってきた「これまでの道徳授業」と比べます。
読み手の皆さんにとっての「これまでの道徳授業」とは異なるかもしれませんが、

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教師も楽々〜10分作文のススメ〜

教師も楽々〜10分作文のススメ〜

はじめに
子どもたちの「書く力」を鍛えたい!
でも、時間を確保するのが難しい…

そもそも書かせたものを添削したり、チェックしたりする余裕がない…

そんな悩みを持たれたことはないですか?

そもそも教科書で作文用紙の指導のページは昔と比べたら減ってきているようです。
まぁ、今の時代はタイピングができれば問題ないし、あえて手で書く意味は減っているのかもしれません。

その一方で、「手で書く」という

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クラスづくりは、習慣づくり

クラスづくりは、習慣づくり

今回のテーマは、「クラスづくりは、習慣づくり」です。ここでの問いは、クラスづくり問いう言葉があるけど、一体何をつくるのか?何を目指すのか?という問いです。

答えはもちろん、色々考えられますが、僕の答えは、「安全と安心をつくり、習慣をつくること」です。今回は、特に、クラスづくりを習慣づくりという切り口から考えてみます。

習慣は、なぜ重要なの?習慣の重要性は、先人たちが何度も何度も指摘していて、本

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教師の「らしさ」について

教師の「らしさ」について

学級には30〜40人ほど子どもたちがいます。子どもたち一人一人に個性があるように教師も一人として同じ人はいません。

今回は教師の個性。「らしさ」についてnoteを書いてみます。

FMC
麗澤大学非常勤講師、寺崎賢一先生も提唱されている「M・F・Cチームワーク指導」と言うものがあります。

年齢が近い先生もいれば威厳をもった先生もいます。また、優しく何事も受け止めてくれる先生もいます。

 この

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○○な先生で ”ある”

○○な先生で ”ある”

 学校現場にいると錯覚します。「大人に従順な子どもを育てること」こそが学校教育の目標であるというように。

 でも違いますよね。大人になれば指示や指導をしてくれる親もいませんし、先生もいないんです。「従順」である能力を育てたところで、その子はいつか行き詰まってしまうでしょう。何よりこのような子は確実に不幸になります。自分で自分の人生をコントロールできないのですから。

 生徒指導提要において、生徒

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言語化することが苦手な子供たち

言語化することが苦手な子供たち

ちょっと、とりとめのない話になりますが・・・。

先日担当している部活動でこんなことがありました。

中学生の部活動で、1年生だけが活動する日がありました。普段上級生や監督の指示で練習している1年生が、自分たちで練習メニューを決めたり、練習の掛け声(サーブ練習はじめ!とかフットワーク練習はじめ!)などを誰がやるかを決めたりしないといけません。

担当してる部活動の1年生は、この「選ぶ」「判断する」

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中学校英語の帯学習について

中学校英語の帯学習について

私は中学校で英語教師をしています。
知り合いの先生から、「帯学習ってどんなことしてますか?」という質問をいただきましたので、今回は中学校での帯学習について私の実践を紹介いたします。

帯学習って?帯学習とは、授業の冒頭に5〜10分程度行う活動です。

歌や単語のインプット、チャットなど毎時間同じような活動をするのですが、授業を並べるとその部分が帯状になって見えるので、帯学習といいます。
語彙を増や

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先生が身に付けるべきなのは時短術ではなく、「仕事」をデザインする力である?〜『先生が知っておきたい「仕事」のデザイン』を読んで小学校教員が考えたこと〜

先生が身に付けるべきなのは時短術ではなく、「仕事」をデザインする力である?〜『先生が知っておきたい「仕事」のデザイン』を読んで小学校教員が考えたこと〜

「わからないことがわからない」

これは、初任時代に仕事を進める中で自分が感じていたことです。

教師として仕事を進めていく上で、授業自体は自分自身が生徒として経験してきたこと、そして教育実習で体験してきたことを通して、なんとなくイメージができている。
しかし、教師になって初めて授業以外の業務量の多さに圧倒されました。

週案、学年(学級)だより、会計…
毎週のように繰り返されるタスクに加え、毎日

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ゲームの勝敗でかんしゃくを起こす子どもにできることは大人げない大人になること

ゲームの勝敗でかんしゃくを起こす子どもにできることは大人げない大人になること

「ずるい!! なんで勝てないの!?」

コントローラーを床に投げつけ
ソファの上で大暴れしながら
小学1年生の男の子は
目に涙を溜めながらそう言った

私は月に数日
友達の子どものお世話をしている
親の代わりに学童に迎えに行って
親が用意しておいた
夕食を温めて食べさせる

その後は一緒に遊びながら
友人が帰ってくるのを待っている
最初はおもちゃや
トランプで遊んでいたが
最近はニンテンドースイッ

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ChatGPTを使った授業プリント作り(1)

ChatGPTを使った授業プリント作り(1)

昨日は同僚もChatGPTを授業作りに使い出したお話をしました。今日は具体的なプリントをお見せします。最後に無料プレゼント企画もありますのでどうぞ!

5ラウンド的な授業がやりたい!でも…本校の中学校では5ラウンド制を導入しています。簡単にいうと、1年間で教科書を5回繰り返して学習することで理解を深める方法です。高校の英語でも、細かく細かく教え込むのではなく、一つのレッスンを丸ごと何度か回しながら

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英語科 教材研究の作法

英語科 教材研究の作法

 公立中学校で英語を教えています😌
 皆さんは「教材研究」と聞いてどんなイメージを持ちますか?というより、教材研究するって、具体的に何をしていますか?今回は教材研究の作法・手順について実際の僕の教材研究とともに紹介します。

教材研究の作法【理論】 英語科の教材研究は以下のような3つの段階があると考えています。今回は1段階目をメインで説明します。

1.出逢う

 まずは「教材と出逢う」段階です

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国際バカロレアのTOK(知の理論)を 教科指導に組み込む質問集

国際バカロレアのTOK(知の理論)を 教科指導に組み込む質問集

​​An Gulinckさんの`Welcome to TOK 2022’というサイトに、
`Introducing the new TOK specification to IBDP subject teachers: question bank.(IBDP科目担当教師への新しいTOK仕様の紹介:質問集)’
という項目がありました。

①意図 :TOKを取り入れた学びのヒントに はじめに次のように

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【本】 『哲学する子どもたち バカロレアの国 フランスの教育事情』

【本】 『哲学する子どもたち バカロレアの国 フランスの教育事情』

大学院のM1の春学期、「IB教育入門」という授業を履修していた。IBとはInternational Baccalaureateの略で、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムのことだ。日本でのIB教育については、こちらをどうぞ。

わたしの通っていた大学院では、このIB教育のプログラムのうち、MYP、DPの教員養成プログラムがあり、「IB教育入門」はそのプログラムの履修を希望する受講生は

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学級通信の書き方(1)「発行までに知っておくべきこと」

学級通信の書き方(1)「発行までに知っておくべきこと」

はじめに私は、毎年100通程度の学級通信を書きてきました。年間200日程度の登校日があるので、2日に1通のペースになります。若い頃は、年間100通とはいきませんでしたが、年々コンスタントに出せるようになりました。安定して学級通信を発行するにはコツがあるのでシェアしたいと思います。

ここ数年は、主幹教諭として各担任が発行する学級通信の誤字脱字等の点検を行っています。おかげで、よい学級通信とはどんな

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