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イン・ユーテロ [小説]
Forever in debt to your priceless advice ―Heart shaped Box/Nirvana
(お前がしてくれるタダの忠告に俺は引き目を永遠に感じなきゃなんねえ
―ハートシェイプボックス/ニルヴァーナ)
序
キルケゴール的ハイパーコミュニケーション
の考察
市内を南北に横断する有料通路が隣の群地に入りこむか入りこまないか微妙な境あたり、とはいって
素晴らしい鈴木の鼓動 (note版ディレクターズカット)
第一章「おまえは全世界を……」
Ⅰ
永いあいだ、私は自分が世界を産んじゃったときの光景を見たことがあると言い張っていた。それを言い出すたびに君たちは笑い、しまいには自分がからかわれているのかと思って、その血走った赤い、赤子のような子供の泣きじゃくるような酔った顔を、かるく愛しみの満ちた目つきで私を眺めた。三島由紀夫の「金閣寺」は日本文学に屹立する一本の昇天した自己愛の塔だ。だがここで引用し改
妄言、妄言、化けよ、あるいはゲンドウでいっぱいの海―(雑文)
*もしかしたら「シン・エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウへの指摘があり、要するにネタバレになってしまう可能性があるテクストです。よろ。
身辺雑記にはなるのだが、シン・エヴァと追いコンを公開した週の火曜と水曜立て続けに立ち向かって私は思った以上に消耗してしまった。同じサークルとゼミに所属し、無事公務員にもなっちゃっうらしい同級生Sくんは午前中にシン・エヴァ午後にサークル追いコンに参加していて、しかも
読むことに時間の流れる、書くことに時間の流れる____小説論についてと乗代雄介「旅する練習」で考えたこととか
読むことに時間の流れる
私はこの3月で大学を卒業する身であり、昨年のうちは就活と卒論(とあといくつかのいらない余計なこと)に奔走していたものだが、どちらも日々の「読むこと」が実らせたものが多い。あまり「読むこと」のない同年代の人間と私は比べていいものかどうか知らんしそんなことする必要も筋合いも偉そうなこともできないが、なんだかんだでただ読んでいたことがどこかでつながったということは不思議なこと
原液ちゃん、故郷へかえる。
原液ちゃん、故郷へかえる。
_________部屋を散らかすと恍惚感が現れることから原理的な社会性を植え付けられた自我は崩壊し著しい幼児退行が……
ませたガキのほうがまだマシ
主観を滅多刺しにしちまおう
がこりゃ、こっぴどくのこる
ませたガキが笑ってこう言う
いい歳こいて駄々をこねるな
おまえが持ち得る信頼なんて
この社会には転がってないよ
頭を通る幻想になぜ乗れない
原液ちゃん
蒼麗天然美少女金魚ちゃん
あれはこんがりな夏のことでした。四方木町の中池のほとりで夏休みに滝沼れる子と待ち合わせていましたの。私いちごみる子は猛暑の極みにヘロヘロで木陰に身を隠していました。けれど滝みたいに流れ続ける汗の止め方がわからなかったし帽子を忘れるというみる子のおてんば属性を発揮してしまったものだから頭はガンガンくらくらでとてもこれじゃ遊戯なんてできっ子ない。いっこうに滝沼れる子ちゃんが集合時間になっても現れない
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