原液ちゃん、故郷へかえる。
原液ちゃん、故郷へかえる。
_________部屋を散らかすと恍惚感が現れることから原理的な社会性を植え付けられた自我は崩壊し著しい幼児退行が……
ませたガキのほうがまだマシ
主観を滅多刺しにしちまおう
がこりゃ、こっぴどくのこる
ませたガキが笑ってこう言う
いい歳こいて駄々をこねるな
おまえが持ち得る信頼なんて
この社会には転がってないよ
頭を通る幻想になぜ乗れない
原液ちゃんは郊外だ、
郊外でふつふつふてぶてしく太ったニヤけた悪夢だ、お前の悪夢だ、
テロリストだ、主観のテロリストだ、
へなちょこな悪役だ、
おまえの入り込む予定のあるラブホテルというラブホテルにあるコンドームは、すでに俺がアイスピックで穴を開けておいた、
覚悟しろ、
と原液ちゃんはいいました。
くだらない、
よわよわしい、
みみっちい、
通俗な言葉を並べて駄々をこねている、
アイスピックで穴を開けておいた、
目的はもちろんあなたの気分を害することです
原液ちゃんは宣言しました、
あなたをうげえーとさせる、しょうもないことを書き殴ってんな、おまえは何もわかっちゃいねえと思わせる、人の気持ちも知らないで、
人の気持ちも知らないで?
ひとびとは足を止めました。原液ちゃんが怒鳴り散らす、Y字路で、橋の下で、ビルの上で、軒下で、地下鉄車内で、おまえの部屋の奥で、
人の気持ちを突き
動かすには嫌悪が
一番手っ取り早い
ってんだ馬鹿にし
ろ嘲笑えおまえの
下に俺はいるぞ俺
はおまえの足元で
言葉を並べて足を
竦むのを待ってい
るおまえの足は不
味そうだもっとも
っともっと震わせ
たいどうしたら震
わせられるんだ響
かせられるんだ吐
かせたい吐いてほ
しい吐け吐け吐け
吐いちまえ
と特急電車が駆け抜けて行きました、
ここまで書いて、
私と言う私は落ち着くのでありました、