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化学調味料という言葉は「安全という」意味だった?

化学調味料という言葉は

「薬品を合成した危険な食品添加物」

をイメージさせます・・・
小生もそんな勘違いをしていた一人です。

まさかその名前の由来が

NHKきょうの料理」で
「味の素」という固有の商品名を使えないため
「科学的で安全な管理のもとで生産される調味料」
という意味で
「化学調味料」と名付けた・・・とは🤨

きょうの料理」が始まったのは1957年11月4日

その頃は「化学」という言葉に先進的なイメージがあり

鉄腕アトムでも♬かがくの力だ鉄腕アトム!だった・・・


鉄腕アトム

時代の変化とともに「化学調味料」という名称は
食品表記としてネガティブな印象をもつようになった。

恐らくは「森永の粉ミルク」「カネミ油症」
など食品公害の広がりとその報道が遠因でしょう。

1980年代以降化学調味料の「化学」という
名称を避けた「うま味調味料」という名称が
使われるようになりました。。。が・・・

とある作家が・・・あえて
「化学調味料」という言葉を乱用した。

そう「美味しんぼ」です。
天然素材こそ至高・・・究極とうたった
あの漫画とアニメが
未だに「化学調味料が危険」というイメージを
ひとり歩きさせてしまった・・・

読売テレビの道浦俊彦さんは小生が尊敬する

「日本語のエンマ大王」です。

間違った表現や誤った報道を・・・
テレビ局社員でありながら
「蛇蝎のように嫌う」まっすぐの人です。


皆さんに質問します!

発酵食品は危険ですか?

日本人に限らず・・・
世界中には様々な発酵食品があります。
説明するのも面倒なほどたくさん・・・

しかし「化学調味料」と見下される

「うま味調味料」は発酵して生産される食品が
その大半であることを

「テレビや雑誌・書籍などで取り上げる」

そのテレビを見た!
とか
雑誌を買った!
そんな方はおられますか?
小生は一度もそんな報道を見た記憶がありません。

味の素などの場合

さとうきびやとうもろこしなどの原料から
糖蜜やでんぷんを抽出し
成分を発酵させて作る
それが


うま味調味料の代表選手グルタミン酸ナトリウムです。

製法上や商品によって多少の違いはありますが
「発酵という化学変化が起きなければ・・・うま味は生成されません。」

納豆やチーズも「発酵という化学変化」を利用した食品です。

グルタミン酸は危険な食品
納豆は健康に良い食品

その論旨は破綻しています。

鉄腕アトムは原子力を利用しているから

「キケンだ!」

というのは後世の評価や評論です。

原子力は「危険性も当然あります」

グルタミン酸ナトリウムも・・・

他の素材と同じで
「過剰摂取すれば・・・危険は当然あります」
それは
「ナトリウム成分を含んでいるから当然です。」

天然素材でも

「カキを大量に食べる」
「きのこを大量に食べる」
「塩分の過剰摂取」
「ぎんなんの食べすぎ」
「ナッツなどを大量に食べる」
「カフェインの過剰摂取」
「焦げを含んだ食品を過剰摂取」
そんな食べ方をすれば
キケンな代物はたくさんあります。


種子は・・・

人間や動物が食べるために存在するわけではありません。
自分の子孫を残すため植物が生産した種子の
「おこぼれを動物が得る」
食いつくされないように植物が毒性をあげる・・・のは
種の保存上当然です。

「天然だから安全は迷信です。」

鉄腕アトム
味の素
ヤクルト
すべて・・・

日本を明るくした大事なアイテムです。

「今日は●●●が手に入らないから店を開けない!」

個人のがんこな飲食店主が・・・
無添加を売りにして・・・
営業するのは当然の権利です。

しかし

「たくさんの従業員を抱える飲食チェーン店」

「今日はカツオ節の種類が違うので味がいつもより控えめ」
とか
「天然のブリがやマグロが手に入らないので全店休業」
とはいかないのです。

安定した食品供給や・・・
品質の確保に


「うま味調味料」が果たした役割は絶大です・・・

味の素の売り上げは・・・6割強が海外です。

天然の美味しい食品や
地元の産品
いりこや昆布・鰹節・・・の天然調味料
様々な発酵食品・・・
そして大量で安定供給される食品


それが「日本の食生活を豊かにしている」

「無添加や化学調味料不使用」は
その販売者の考え方としては当然ありですが・・

日本人全員が食べられるほど生産はされていない。
それを突き詰めると
「美味しいものが食べられるのは一部の人だけ」
そんな社会が出現する危険があります。

高価な食品は「希少性」

それが値段の理由のひとつであり・・・
「美味しいから高い」とは限りません。

「おかあさんの手作りのおにぎり」
「コンビニのおにぎり」
どちらも美味しいのは当然です。

「美味しいを一つの考え方・・・概念でくくるのは」

食の本質を見誤る危険な発想です。

美味しいたべものとは
「誰とどんなタイミングでいつ食べるのか?」
その要素が大きいのも事実

高価な松坂牛でも・・・
「お見合いの席で緊張して食べて味がわからない・・・」
そんな経験は誰にでもあるでしょう。

高価なモノが美味しいのなら・・・
「渋沢栄一翁が印刷された商品券」も
美味しいハズです・・・
お札を美味しくたべるれるのはヤギだけ。


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チップのお返しは・・・なにができるのか?思案橋です