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人の成長と進化

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「姿勢が悪い」とはどういうこと?

「姿勢が悪い」とはどういうこと?

人は直立二足歩行と言って、体をまっすぐにして立って二本足で歩く動物です。人間以外に直立二足歩行をする動物はいません。

そのため人の体は、他の動物にはない直立二足歩行をするのに適した体の特徴を持っています。
良い姿勢というのは、直立二足歩行をしやすい体ということができます。

世の中では姿勢の悪さが不健康の原因と言われます。
姿勢が悪いから肩がこる。腰痛の原因は体幹が弱いから。ストレートネックだと

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手の握りから見る体の使い方

手の握りから見る体の使い方

スポーツの動作やフォームは選手それぞれで違います。特徴あるフォームは動作のやりやすさや、力の入りやすさなことによって、徐々に自分に合ったものが出来上がるものです。

同じ動作でも関節の動くタイミングが違う大勢で行なっているダンスを見ていると、同じ動作であっても関節の動き出すタイミングが違うことに気づきます。
人は自分が動きやすい動き方を自然とおこないます。
大きくは膝から動き出すか、股関節から動き

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サルの姿勢が腰痛をつくる

サルの姿勢が腰痛をつくる

人間は直立二足歩行といって、体をまっすぐにして立って二本足で歩く唯一の動物です。

二本足で歩くことはDNAに組み込まれているので、赤ちゃんは誰に教わることが無くても、1年かけて自分一人で歩けるようになります。

そこから歩くことを繰り返していくことで、土踏まずや背骨のS字カーブも作られていきます。

土踏まずや背骨のS字カーブは人間以外の動物には無いものなので、直立二足歩行するためにあるのですが

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正しい体の使い方の基準

正しい体の使い方の基準

体の使い方が悪くて腰痛になっているのならば、体の使い方を変えないことには、痛みが無くなっとしても腰痛は何度も繰り返すことになります。
ぎっくり腰であれば”癖になった”状態であったり、慢性腰痛と呼ばれる体の状態です。

では、体の使い方が悪いというのは、何を基準に判断すればよいのでしょうか?私の整体院では「正しく呼吸すること」と「正しく歩くこと」を判断の基準にしています。

正しく呼吸する呼吸が止ま

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息の吐き方

息の吐き方

息は吐かないと吸えない。*(驚いて)息を飲む
*(見つからないように)息を殺す
*(集中して)息をするのも忘れる

息を使ったことわざには色々なものがありますが、呼吸はちょっとしたことで浅くなったり、止めてしまいます。

「息が止まっている」と聞くと、多くの人は息を吸っていないことをイメージしますが、息を吐くことも同時に止まっています。

*過呼吸(過換気症候群)は息の吸いすぎで起こります。

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歌うのは人とクジラと鳥だけ

歌うのは人とクジラと鳥だけ

歌うことは、呼吸のコントロールです。

自律神経でコントロールされているが、呼吸は自分の意思で長く吐いたり、止めたり、大きく吸ったりができる。

この呼吸のコントロールができるのが、深い海を泳ぐ哺乳類のクジラと、高い空を飛ぶ鳥、それと人間だけなんだそうです。

クジラと鳥はともに、呼吸しづらい環境に適応するために呼吸のコントロールができるようになったのだそうです。

それと比較すると、人はなぜ呼吸

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腰は感覚が鈍い。だから腰痛は治りづらい

腰は感覚が鈍い。だから腰痛は治りづらい

整体をおこなっていると、多くの慢性腰痛の患者さんは、「腰痛の芯」や「原因の芯」を的確に捉えられるだけでも、「うーっ、そこそこ(それに触れてほしかった)」と、痛いところを分ってもらえたという小さな満足感を感じられるようです。
それはなぜなのでしょうか?

胴体感覚が鈍い子供の頃、指先で背中に文字を書いて、なんて書いたかを当てるというゲームをやったことがあると思います。

手のひらに書かれれば、かなり

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動物は、死なないために鼻呼吸をする

動物は、死なないために鼻呼吸をする

なぜ鼻呼吸が大事なのか?鼻呼吸のメリットや口呼吸のデメリットを一言でまとめると、

「口は食べ物を食べるところで、鼻は呼吸をするところ」

・・・だから口ではなく鼻で呼吸することが正しいと説明されます。

具体的には・・・
*鼻で呼吸しないと、異物が直接肺に入ってしまう。
*空気の温度と湿度を鼻の中で調整してから吸い込むべき。
*免疫力を下げないように扁桃を乾かさないため。
*空気の流れるスピード

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脳は省エネが大好き

脳は省エネが大好き

人間は、生きるために省エネを選ぶそもそもすべての生物の最終目的は、自分の遺伝子を次の世代に受け渡すことです。そのため生物は生き残るために進化を繰り返してきました。

大昔から動物は、常に食べることに苦労してきています。そのため体は飢餓に対応した進化をしてきました。

次にいつ食べられるかわからないから、食べたものを脂肪として蓄えるようになえりました。太り過ぎ、メタボなどの症状は、大昔であれば考えら

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ドローインで内臓を安定させる

ドローインで内臓を安定させる

強い選手は胃腸も強いと言います。

胃腸が強いから、食事をしっかり取れる
⇒食事をしっかり取れるから、良い練習ができる
⇒良い練習をするとお腹がすくから、食事をしっかり取る
⇒食事をしっかり取るから、良い練習ができる・・・

というように好循環が生まれます。

しっかり食べることができれば、体も回復するので怪我もしにくくなります。風邪などで体調を崩すことも少なくなります。

内臓疲労内臓も筋肉でで

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マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

長距離走では、「苦しくなったら腹から息を吐け」と言います。
意識して息を吐き出すことで、一時的にでも苦しさが楽になります。

この腹から息を吐くと楽になるのは、なぜなのかを考えてみようと思います。

1,新鮮な空気を吸いやすくなるなるから
呼吸が苦しくなると息を吸い込みたくなるものです。
しかし、息は吐き出さないと新しい空気は入ってきません。
意識して吐き出すことで、吐いた反動も利用しながら新鮮な

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良い呼吸をしている人は姿勢が良い人

良い呼吸をしている人は姿勢が良い人

背中が丸い人は息を吐いていません。
人の呼吸は通常は腹式呼吸7、胸式呼吸3の7:3でおこなわれています。

腹式呼吸では息を吐いたときは腹横筋と共に多裂筋も働き、腰には反りができます。
吸うときには腰は丸まったほうが、腹筋も緩んで横隔膜も下がりやすくなり息を吸い込みやすくなります。

背中が丸まった姿勢というのは、息を吸いやすい姿勢です。
息を吐こうとしても、そもそも吸う姿勢なので吐きづらいのです

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なぜ口呼吸は良くないのかを、呼吸の深さや筋力から考えてみる

なぜ口呼吸は良くないのかを、呼吸の深さや筋力から考えてみる

呼吸の深さは、息を吸い込むときの口の形によって変わります。
「ハ」の形にして息を吸うと、素早く吸うことはできますが浅い呼吸になります。(冬に手を温めるときに息を吹きかける「ハー」の形です)

「ホ」の形にして息を吸うと、「ハ」に比べてゆったりした深い呼吸になります。

「う」の形で吸うと、「ハ」よりももっと深い呼吸になります。ただ吸うときの抵抗感が高まるので、ゆったりというよりは力を込めて吸い込む

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正しい呼吸の効果

正しい呼吸の効果

正しい呼吸をする効果を思いつくままに、箇条書きにしていきます。

*自律神経が整う
*精神的リラックス効果
*肉体的リラックス効果
*酸素の取り込みがよくなる
*筋肉が緩む
*体幹の安定性が増す
*筋肉の出力アップ
*内臓のマッサージ効果
*骨盤底の活性化
*横隔膜の可動域が増える
*姿勢が良くなる
*体内圧の減少
*脳脊髄液の循環が良くなる
*頭の形が良くなる
*血流改善
*腸腰筋の弛緩
*舌、

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