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ギランバレーに恋をして⁉️

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“ある朝目覚めたら立ち上がれない 御飯たべようにもお箸🥢持てない” でも 仕事に行かないと 這って行きましたが….. 一秒でも早い診断と 治療が必要な難病だった。 細やかな所見か…
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#忘れられない先生

”悩ませて ごめんなさい“ 森のテラスで あいうえお...

”悩ませて ごめんなさい“ 森のテラスで あいうえお...

セラピストさんが 真顔で 呟く
”前任者が 悩んでたの わかります“.....

“テラスへ行きましょう
外 気持ち 良いからと....”
最近はセラピストさんが 声をかけてくれる

森のテラス….
色々な物語が 生まれた場所….

マスクを 外して話し出すと
セラピストさんが 引き攣っているのが
わかる…..

“動いて無いですねー 顔”

そう 最近なんだか 調子悪くて….
施術を 進めると 

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その日は 突然やって来た…. 仙人界 卒業

その日は 突然やって来た…. 仙人界 卒業

“無理は しないでね”
その言葉は 変わらない

冷え込んだ朝
膨らんだ蕾を愛で

仙人界 
急性期病院へ向かった。
二ヶ月に一度 

主治医のドクターHの顔を観に

驚いた 駐車場に 辿り着けないくらい
大混雑…

そこは 田舎… どうにでもなる
田園を 我が足で 走る…

受診までの システムが変わり
アシストしてくれる

人だらけである…

一年半前 

夕刻 救急窓口から この病院に入った

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ほんのり秋の気配...回復期リハビリテーションにて

ほんのり秋の気配...回復期リハビリテーションにて

”どうでした? 一週間?“
目の前の主治医は ニコニコしながら
呟く

いっぱい いっぱい 話す事があるけど
先ずは 良かった事を.....
“先生 陶芸家の友人所へ行って 窯を焚いて来ましたと 写真を魅せる”

驚きながらも 喜ぶ先生。
ギランバレーになって一年 俗世間との
関わり方を 忘れていたいた 浦島太郎。

“良かった 良かった”と ......

“先生 やっと寝れるように なって来ま

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自分の取説ありますか?

自分の取説ありますか?

“自分の取説を 創っています”

主治医の問いに そう答えていた。
久々 四か月振りに 御顔をみる
主治医のドクターH

一年前 この世にドクターXは 居ないと
なんで もっと早く来れなかったんだと 命を救ってくれた先生

そうここは 急性期病院の診察室

先生モテモテですね
そう バタバタで….
そんな 話から始まる。
どう 最近⁉️

色々と 状況を 説明する。

“ここに 居る時よりは 良く

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歩くという事について 一歩も歩け無かったから 思う事を徒然に

歩くという事について 一歩も歩け無かったから 思う事を徒然に

増水した堰堤を 
一歩一歩 歩いている

一年前は 自らの足で歩け無かったのに

ふと ある光景が 思い出された

急性期病院の2階を ペタンペンと
ドラえもんみたいに 歩いていた。

そう ロボットみたいな
“フラットペダル”って呼ばれた
スタンプを 押すような歩き方

全く同じ 歩き方で
激流の中を歩いている

ペタンペタンと
足裏で川底を探り
スタンプを押すように

怖く無いのか?
この歩き

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森のテラスは 暑過ぎて …,

森のテラスは 暑過ぎて …,

何処でやります?
テラス行きましょうか

着席 1分 中でやりましょう

言語のリハビリの日である。

夏だな…..
取り調べ室(言語聴覚室)へ

一週間の 世間話から始まる。
あれや これや 
このnoteを 読まれているから
描いていない 含みを補足する。

“腹話術みたい”って 思いまして
いつしか 口を開けなくても 話す術を
身につけてしまったと…..

兎に角 人の身体は凄いのである。

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森のテラスで “あいうえお”

森のテラスで “あいうえお”

いい空ですね

森のテラスのセラピーは そんな会話から
始まる

引き攣ってますね….
チーフセラピストは顔を見るなり言った。
しっかり ほぐしてあげてください

四月五月 ギランバレー発症してから
身体共に 一番辛かった…

“代償の塊になってますねー”
口の中に手を入れ
声優セラピストさんは 微笑む

食べるため 飲むため 話すため 笑うため….
そのための為に 顔の筋肉が 緊張して
ずっと 

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別人みたいに回復しましたね

別人みたいに回復しましたね

女医さんは 呟いた。

二ヶ月ぶりの 急性期 周りの景色は
かなり変わっていた。

H先生お休みで 代わりに私がって 話される女医さん。
回診の時に 状態を観ていて 重篤で重体だなって 思っていたと….

“絶望のカルテと一緒に転院しましたから“
って 二人で笑った。

“表情出て来ましたね“って

急性期病棟に50日入院なんてまず 無いと..

“能面のままで 生きていくのも一つやよ”って 送り

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気が付いたら 蕎麦屋に居た

気が付いたら 蕎麦屋に居た

“昼 何食べる?”

腹持ちの悪い ギランバレーの身体
一食一食が 大切で…
出先のフードコートを 彷徨っていた。
暖簾の前を 何度も 何度も 通り過ぎる。

“蕎麦が食べたい” 
身体は申す
天麩羅も
どうせなら ワサビを 擦って….

食べれば 良いじゃんって….

泣きながら
死にものぐるいで 蕎麦を食べてる客

少し前の私。

日々のリハビリは 細やかな事の積み重ね
調子に乗ると 思いっき

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ある日 森のテラスで トトロに 出逢った

ある日 森のテラスで トトロに 出逢った

森のテラスで  セラピーを受けていた

“あっ トトロ”って 声をかけなくても
デカいからわかる

でも かけてみる

“あっ トトロ”
“えっ 撮ってもらえるの
なら ピースを”って

そのやりとりで トトロは
表情筋の動きを的確に読み取る。

“先週より 右の強張りがなくなりましたね”

流石である。

森のテラスで トトロに出会ったら

ただ 
決して 大トトロとは 言っては
いけない…

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森のテラスで あいうえお

森のテラスで あいうえお

貸し切りの森のテラス
今日のアフタヌーンメニューは⁉️

“定番のウの口を”

“ウの口形って どんなんだった?”
って 声優セラピストさんは 絵にする。
二ヶ月ぶりの 先生は 変わらない。

ウの口は こうって形を決める。
イの口形で ウを話す癖がついてしまった。
“筋トレ始めて 力むようになったからね”と
声優セラピストさんは 微笑む。

クリスマス🎄の退院前
“春になったら 花々を 眺めな

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レベル1やよ ジャンボ🐩

レベル1やよ ジャンボ🐩

え? マジ
崩れる身体を 支えながら言った。

久々のスパルタトレーナーMは 筋肉量の
チェックをする。
筋肉一つ一つが 分からるらしい。
“筋肉付いたねー”と

でも インナーはと 両肩を 押す 
左右に簡単に崩れる。
“私 力入れてないよ 最悪 レベル1やよ”

薄々気がついていた。
ジムでウエイトトレーニング プールを
増やして 身体は出来て来た。
ただ 異常に疲れる。
酷いと 寝込んでしま

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“笑えるように なったんだ”

“笑えるように なったんだ”

急性期 主治医のドクターHは にっこり
微笑む。
先生 お久しぶりって 診察室へ
二ヶ月ぶりに 観た先生は 変わらない。
“どう⁉️”
日によって 違いが凄い
一日中 涙ボロボロ流してる日もあるし
全く上手く話せない日もあるし
口閉じない日もあるし….

“はい 瞼ぎゅーっとしてみて”
“はい 上観て”

初めて ここに来た日と 所見の内容は変わらない。
入院中も 毎日くらい
休みの日も 覗いてく

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回復期リハビリテーション って

回復期リハビリテーション って

通院リハビリテーションの日
先ずは 診察から

どうですか?
“寒さで強張り 足に霜焼け出来まして
末梢は 冷え冷えです”
って
専門外の先生 ギランバレーの諸症状まで
なかなか分からないからお話をする。
次に回復期リハビリテーション室へ上がっていき 
先ずは 顔のリハビリテーションから

凍えて 顔強張ってるから
口の中から 氷水スポンジ棒で ゴリゴリと解していく
あの手 この手を駆使するのであ

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