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2012年 ニューヨークの出来事
「ニューヨークで最後の公衆電話が取り除かれました・・・」
ふと耳にしたニュースの声に、私の中で
記憶の連鎖が始まった。それは2012年。
あの惨劇から11年が経過したニューヨークで起きた不思議な体験だ。
大好きな映画のロケ地を見たくて、旅費を貯め、英会話を習い、遂に夢を叶えた私は、先ず電車の駅グランドセントラルターミナルに行った。
主役が使った公衆電話や、地球儀みたいな時計を見つけて写真を撮っ
英語は苦手!だけどKindleで英語版フォトブック出版できました!
カナダ生活11年目のWakei です。
私は海外歴11年ですが未だに英語は苦手です。
そんな私でも英語のフォトブックをキンドルで出版できました。
出版ホヤホヤです。
このフォトブックは、コロナの自粛期間中に癒しになった
「抹茶の楽しみとカナダの自然」を月ごとに写真で紹介したものです。
実際には昨年5月に出版した日本語版のフォトブック「抹茶楽生記」に英語の解説ページ数を加えたバージョン
『田中先輩の話』プロローグ
こんな暑い夏の夕方だった。
会社の田中先輩が同郷の人間だと知ったのは太郎が大阪支店に転勤して五日目の金曜日だった。
不思議な出会いだった。
太郎はゼネコンの営業部に転属となったのだが、当時の営業部には若い人間はほとんどいなかった。高度成長期にはインフラ整備の大型土木工事が天から降って来てそれをゼネコン各社は上手に分け合って皆がメシを食っていた。営業部員は大型土木現場の元所長や官庁からの天下りのO
ニートが10万円で映画を作ったら、全国上映が決まった話
現在、映画監督・脚本家の村上リ子です。
この度、私が初監督・脚本を務めた短編映画が、イオンシネマを中心に全国50館以上の映画館で上映されることになりました!
実は、私は去年の10月まで映画と無関係な人生を送っていました。
そして、映画学校に通ったことも制作会社で働いたこともない、完全未経験で制作資金も人脈もない状態で映画を作り始めました。
結果的に、かかったお金はたった約10万円。
巻き込
平日の夕方、役所のトイレで泣いてしまった
この文章は、ツムラ#OneMoreChoiceがnoteで開催する「 #我慢に代わる私の選択肢 」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。
数年前にできたのであろう、白を基調とした清潔感たっぷりのトイレで、私は泣いていた。なるべく息が漏れないように、歯を食いしばり、顔を手で覆いながら涙が止むまでじっと耐える。めんどくさいヤツだと思われるだろうが、小学生の時からたまにトイレに閉