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2023年1月の記事一覧
シン・映画日記『ピンク・クラウド』
ヒューマントラストシネマ渋谷でブラジルのSFスリラー映画『ピンク・クラウド』を見てきた。
突如現れたピンク色の雲。この雲に触れると10秒ぐらいで死ぬらしい。
そこで人々はピンクの雲に触れないように引き篭もる生活を強いられることに。
主な登場人物はジョヴァナとヤーゴのカップルと二人の間に産まれたリノ。
基本的にはこの3人の引き篭もり生活を見ていくんだけど、
まあ、リアリズムがないこと。
まず、
シン・映画日記『THE LEGEND & BUTTERFLY』
新宿バルト9で木村拓哉&綾瀬はるかのW主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』を見てきた。
木村拓哉の織田信長と綾瀬はるかの濃姫など、
主演クラスの有名俳優・女優による織田信長一代記ダイジェストを、織田信長と濃姫にポイントを当ててみました、という感じ。
検事であろうが、
盲目の武士であろうが、
ホテルに潜入捜査をする刑事であろうが、
木村拓哉。
そして、
織田信長であろうが木村
シン・映画日記『イニシェリン島の精霊』
ユナイテッド・シネマ浦和にてマーティン・マクドナー監督作品『イニシェリン島の精霊』を見てきました。
脚本、俳優、撮影、衣装、美術、音楽、キャスティング、風景、空気感、グロ描写そして動物までもが最高の至福の114分!
これぞ、
映画。
1923年のアイルランドのアラン諸島にある孤島イニシェリン島で、ある日、牧畜を生業とするパードリックが友人のコルムを近所のパブに誘うが無視される。その後、二人はパ
シン・映画日記『ドリーム・ホース』
ヒューマントラストシネマ有楽町にてトニ・コレット主演のイギリス映画『ドリーム・ホース』を見てきた。
ズバリ、イギリス・ウェールズの片田舎の馬主版の『フル・モンティ』で、スーパーのレジ係兼バーテンダーの主婦による敗者復活ムービーで、
競馬の知識が乏しい筆者でもかなりのめり込め、感動出来た!!
主人公ジャネットはウェールズの小さな村のスーパーのレジ係兼パブのバーテンダー兼主婦。歳が離れた旦那はかつ
シン・映画日記『ヒトラーのための虐殺会議』
ヒューマントラストシネマ有楽町にてドイツ映画『ヒトラーのための虐殺会議』を見てきた。
1942年1月21日にドイツ・ベルリンの高級住宅地、ヴァン湖(ヴァンゼー)畔にある親衛隊所有の邸宅で行われたナチス・ドイツのユダヤ人政策に対する「最終的会議」を途中休憩10分と数回の中座を含めておよそ90分をかなり忠実に再現した。
一応、劇映画だが、限りなくドキュメンタリーに近く、再現度が高いもの、と考えられる
シン・映画日記『ノースマン 導かれし復讐者』
TOHOシネマズ新宿にてロバート・エガース監督最新作『ノースマン 導かれし復讐者』を見てきた。
主演で主人公アムレート役にアレクサンダー・スカルスガルド、主人公の母親・グートルン王妃役にニコール・キッドマン、父親でホーヴェンディル王役にイーサン・ホークなど豪華なキャストでおくる10世紀のアイスランドを舞台にしたスペクタクルロマン&アクション&復讐劇!
シェイクスピアの悲劇「ハムレット」のベース
シン・映画日記『シャドウプレイ【完全版】』
新宿のK's cinemaでロウ・イエ監督作品『シャドウプレイ【完全版】』を見てきた。
『パープル・バタフライ』、『天安門、恋人たち』、『スプリング・フィーバー』、『パリ、ただよう花』、『二重生活』、『ブラインド・マッサージ』のロウ・イエ監督の2018年の作品で、2019年に東京フィルメックスのオープニングで上映されるが、今回は大幅にカットされた部分を加えた『シャドウプレイ【完全版】』で、ある意
蔵出し映画レビュー『C.R.A.Z.Y.』
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』や『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ監督が『ヴィクトリア女王 世紀の愛』よりも前に作った作品で、今回本邦初公開になる『C.R.A.Z.Y.』。
主人公が生まれてから大人になる約20〜30年を描いた壮大な青春成長期で、父と子、兄弟や母、恋人との繊細な葛藤を描きながら、時代の音楽でポップに彩る秀作である。
日本で言えば『青春の門』みたいな作品だが、流
蔵出し映画レビュー『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
元の『ジュラシック・パーク』シリーズが三部作だったからか、『ジュラシック・ワールド』シリーズも三部作というつもりで作る側も見る側も思って見た『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。
後半はそれなりに面白いと思える部分もあるにはあったけど、全体的に「何でこうなったかな?」とか「これ、違くない?」と思うシーンが多いシリーズ最終章だった。
確かに凶暴なギガノトサウルスとかアロサウルスとか出
シン・映画日記『母の聖戦』
YEBISU GARDEN CINEMAにてルーマニア、ベルギー、メキシコ合作のメキシコ映画『母の聖戦』を見てきた。
現代メキシコの地元マフィア絡みの誘拐事件を、娘を誘拐された母親目線で描いた犯罪映画。
コンビニもデカい商業施設・ビルがなく(トルティーヤが美味そうな飲食店とスーパーはある)、街灯すら少ない薄ら暗いメキシコ北西部の田舎町のリアルな日常なんだけど、とにかくヤバいことや不幸の連続でラス
蔵出し映画レビュー『わたしは最悪。』
未だに叔父に当たるラース・フォン・トリアーの威光が勝っちゃってる印象のヨアキム・トリアー監督の新作『わたしは最悪。』。
いやー、びっくりした! こんな繊細に人間模様を描けるのか、と驚愕した。ヨアキム・トリアー監督、突如の大化けである!!
自分がやりたいことに対して自由奔放なアラサー女子のストーリーなんだけど、まず、「子供を生みたくない女」という設定にふとジャン=リュック・ゴダール監督の『女は女
蔵出し映画レビュー『海上48hours 悪夢のバカンス』
邦題の付け方とか『海底47m』のスタッフが再集結とか聞いて、『海底47m』並のクオリティを期待してしまった『海上48hours 悪夢のバカンス』。
たしかに、海上とサメとのサバイバルは見応えあったけど、この映画の既視感から期待とはかなりズレる作品になった。
これ、ズバリ、『オープン・ウォーター』じゃん。久しぶりだったから忘れた人が多いかもしれないけど、大海原での遭難サバイバルとホオジロザメから
蔵出し映画レビュー『ゴーストブック おばけずかん』
平成・令和の子供向け妖怪百科「おばけずかん」を元にして山崎貴監督が作り上げた『ゴーストブック おばけずかん』。
穿った見方をすれば和製『ハリー・ポッター』っぽい入り口ながら、意外にもピリッとした脚本で、『ジュブナイル』で監督デビューした山崎貴監督作品らしさがいい方向で出た映画になった。
ストーリーは異世界のパラレルワールドでおばけを図鑑に期限内に封じ込める。そのおばけは一反もめんのようなポピュ
シン・映画日記『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』
シネプレックス幸手で韓国映画『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』を見てきた。
非常にテンポが早く、見応えがあるカー・アクションで見るものをグイグイ引き込むが、
終盤、ラストの展開がかなり強引。
うーむ、
『トランスポーター』、『ドライヴ』、『ベイビードライバー』のいいとこ取りをしながらも、この全ての下位互換な気がしてならない。
もう一度見て判断したい。