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【「道徳」批判5】 ゴルゴ13を「やさしいお母さん」にしてしまう
「道徳」教材においてサリバン先生は全くの別人にされていた。人物像を「捏造」されていた。
「ヘレンと共に ーアニー・サリバンー」でサリバンは障害者教育を志したことになっていた。「目の不自由な人たちのために役に立ちたい」と「決意」したことになっていた。しかし、それは事実ではなかった。
アニー・サリバンは障害者教育を志した事実は無い。むしろ、サリバンは「人を教えることなどまっぴらだと思っていた」
【「炎上」の原理】 「将来、泣いてもいいわけ?」と言う「資格」が無かった江角マキコ氏
江角マキコ氏は国民年金のイメージキャラクターに起用された。
そして、次のような啓発広告が作られた。
江角マキコ氏は「将来、泣いてもいいわけ?」と言っている。国民年金の保険料を納めないと「将来、泣」くことになると訴えている。つまり、保険料を納めるように訴えている。
しかし、驚くべき事実が発覚した。江角マキコ氏は国民年金の保険料を納めていなかったのだ。17年にわたって納めていなかったのだ。
【「道徳」批判3】 サリバン先生がヘレン・ケラーに言葉を教えない不思議な教材文
映画『奇跡の人』を見たことがある人も多いだろう。
ヘレン・ケラーにサリバン先生が言葉を教える話である。目と耳が不自由なヘレン・ケラーに言葉を教えるのは大変な困難であった。その「闘い」を描く映画である。とにかく、最初からサリバン先生は言葉を教え続ける。(注1)
しかし、「ヘレンと共に ーアニー・サリバンー」(『わたしたちの道徳 小学校5・6年』)のサリバン先生は言葉をなかなか教えない。教材文の