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#文章術

創作大賞の応募作品を、プロの編集者が添削するとこうなる

創作大賞の応募作品を、プロの編集者が添削するとこうなる

もしかして、受賞しちゃうかも。

創作大賞に応募した瞬間、こう思った人は多いと思う。

私もね。第一回創作大賞で、エッセイを書いて応募しました。でもね、応募ボタンを押した瞬間「受賞できるかな~」とは思わなかったんです。

応募が完了した瞬間、思ったことはコレです。

さて受賞パーティー、何着てこうかな。

ここで自己紹介を。

私は、日本最大級のコンテストである「note創作大賞」で優秀賞を受賞し

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「書いてお金がもらえる文章には2回の発見がある」ライターさとゆみさんと文章の深みを語り合った

「書いてお金がもらえる文章には2回の発見がある」ライターさとゆみさんと文章の深みを語り合った

 今や書いて伝えるテキストコミュニケーションは、かつてないほど人間の日常生活に入り込んでいます。

 どうすれば伝わる文章が書けるようになるか。

「私は起承転結の『承』から書き始める」ライターさとゆみさんに伝わる文章の流儀を聞いてみた(5月11日配信)に続いて、2021年に『書く仕事がしたい』(CCCメディアハウス)を出版し、今年3月に新刊『本を出したい』を上梓したライターの佐藤友美さんと、Su

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中村洋太さんのライターコンサルで学ぶ「飛躍しない書き方」

中村洋太さんのライターコンサルで学ぶ「飛躍しない書き方」

「文章が飛躍していますね」と指摘を受けた。

「飛躍」という言葉には良いイメージがあるが、ライター師匠の中村洋太さんが言う意味は、「文章論理が飛んでいるよ」ということであった。

今回は、ライターコンサルで学んだ「飛躍しない書き方」をテーマにしたい。

論理の飛躍ある記事の添削をお願いした文章の中で、「論理の飛躍」を指摘された。

取材相手は、保育園で水泳指導もしている保育士さんだ。しかし、「水泳

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コツは5つ!インタビュー原稿の文章で気をつけたいこと

コツは5つ!インタビュー原稿の文章で気をつけたいこと

あまりにも寒すぎる。違法だろ。夏野です。

早いもので2024年になりました。年始早々いろいろなことがありましたが、こういうときに大切なのは「何を言うか」じゃなくて「何を言わないか」だと思っています。小さくても、できることをやろう。

さて、今日は久々にWebライターの仕事に関するトピックです。

夏野はお世話になっているメディアさんで、SEOライターからインタビューライターに挑戦される方をサポー

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「うまい文章」と「惜しい文章」の違い

「うまい文章」と「惜しい文章」の違い

「文章がうまい」とはどういうことなのか。この2年間、様々なライターさんへの添削を続けるなかで、見えてきたものがある。もちろん「文章がうまい」にもいろんな要素がある。日本語がきれい、簡潔でわかりやすい、構成が良い、表現が素晴らしい、リズム感がある、切り取り方が見事、などなど。

ただ、あまり言及されないけど、添削者目線からは「これも大きいな」と思う要素がある。それは「突っ込むポイント」の有無である。

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「こと」を多く書かない/作家の僕がやっている文章術150

「こと」を多く書かない/作家の僕がやっている文章術150

こと、から書き始める文章には注意が必要です。

文頭で「こと」から書き始めると、あらゆる概念を「こと」に載せて文章を書き続けてしまう「書き癖」が発生するリスクがあるからです。

<文例1>
どうしても言っておきたいことは、私は不器用だが嘘つきではないということと、彼女をだましたことはないということだ。

おきたい+「こと」と、ない+「こと」、という+「こと」は同概念のようで「こと」が示す内容は、異

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好きを伝える文章講座イベントレポ:「読者目線。読む人にやさしいこと」を意識しよう

好きを伝える文章講座イベントレポ:「読者目線。読む人にやさしいこと」を意識しよう

昨晩『伝わる文章のコツは?好きなものへの愛を語る文章の書き方を、三宅香帆さんに学びます! #クリエイターフェス 』というオンラインイベントに参加。

視聴しながらリアタイでnoteにまとめてみました。

講師:三宅香帆さん

以下のような本を書かれています。

妄想とツッコミでよむ万葉集 (だいわ文庫)www.amazon.co.jp770円(2022

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「読みやすい文章」のたったひとつの条件

「読みやすい文章」ってなんだろう?

ずっと考えていたのですが、それは読み手が「読む速度」と「理解する速度」が一致するものだという答えにたどり着きました。

理解が追いつかない文章だと何度も読むはめになります。一方で、わかりきったことをくどくどと書かれるとイライラしてしまうでしょう。

読みながらスーッと脳に染み込んでいくような文章は「読みやすい」と言えるでしょう。

では「読む速度」と「理解する

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一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

「週刊文春」は、毎週買っている。

 真っ先に読むのが、林真理子さんのコラム「夜ふけのなわとび」だ。時事ニュースに絡めた話や林さんの近況などが書かれているのだが、これがおもしろい。

 なんてことのない文章のように見えて、一気に読ませてしまう魔力を持っている。他の人のコラムもいろいろあるが、林さんのだけは途中で飽きるようなことはまずない。

 そのおもしろさのポイントを僭越ながら分析してみた。

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コピーライターがひらがなを使う理由とUXライティングの漢字ひらがな問題

コピーライターがひらがなを使う理由とUXライティングの漢字ひらがな問題

まずはこちらの文章をお読みください。

毎年、いまごろになると「鬼が笑うけど」というようなことを考えます。だってねぇ、今年やることなんてあと10日分しかない。
来年は、今年の続き…だと、ふつうは思うじゃない?だけど、そういうことにはならないよ、たぶん。ただの続きのつもりでやってても、だめだよ、きっと。

これは、とある日のほぼ日に掲載された、糸井重里さんが書いたエッセイ「今日のダーリン」の冒頭部分

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読みやすい文章を書くコツ。私が気をつけている7つのポイント

読みやすい文章を書くコツ。私が気をつけている7つのポイント

今日はクリスマス。そんな巷の華々しさをよそに、うちの会社では編集のピークの時期を迎えている。

私は、会社では専門誌の編集を担当している。毎年この時期は提出された原稿を校正し、入稿できる状態まで仕上げていくため、忙しい。

「ライターさん」に原稿を依頼しているわけではないので、クオリティはさまざま。文章がそれほど得意ではない人も書いているし、かといって専門的な内容なので外注も難しい。

文章に正解

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ライター中村洋太さんに学ぶ「5W1Hって大切なの?」

ライター中村洋太さんに学ぶ「5W1Hって大切なの?」

例文を出そう。

A「演目の後半では、2017年の現役最後に踊られたショーダンスを浅田真央さんが披露されます」

B「演目の後半では、浅田真央さんが、2017年の現役最後に踊られたショーダンスを披露されます」

2つの文章は、どちらが自然だろうか。

「どちらでもよくない?」というのが、わたしの本音だった。

内容は違うけれど、上記の例文は、以前ライター師匠の中村洋太さんに指摘された文章である。わ

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ライター中村洋太さんに学ぶ「文章構成のコツ」

ライター中村洋太さんに学ぶ「文章構成のコツ」

以前、こんな記事を書いた。

この記事はライター師匠である中村洋太さんに添削いただいたのだが、当初は読み返すのも恥ずかしいほど文章構成がなっていなかった。今回はこの記事の添削で学んだ「文章構成のコツ」について書いていきたい。

時系列で書くのではなく、結論から書く
私の書いた記事に大きな問題があると、中村さんから赤文字で書かれたメッセージをいただく……。

その文章はときに厳しい意見も含まれていて

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印象に残る文章が書ける『しくじり先生』フォーマットとは?

印象に残る文章が書ける『しくじり先生』フォーマットとは?

『しくじり先生』というバラエティ番組を見たことはありますか?

様々なジャンルの有名人を講師に招き、過去のしくじり話を赤裸々に告白。そこから得た教訓を授業形式で伝えていくという内容なんですが……。

ヒジョ~~~におもしろい!

理由は、失敗のウラ側を覗けるおもしろさ。

そして、それを最大限に伝える〝フォーマット〟にあると思うんです。

実はそこに、印象に残る文章のヒントが隠されています。ちなみ

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