マガジンのカバー画像

演歌

29
演歌風に書いてみました。
運営しているクリエイター

#毎日投稿

【歌詞】梶の葉姫

【歌詞】梶の葉姫

やわらかい愛を知る姫は
心ごと いろはに託して
悩みなら 愛についてでも
運ばれる あなたへ導く

手をとって 名前を呼んで 夜の空は 寂しくて

星はチカチカ またたいていく
裸足になって 丘を駆けていく
空に届くかな? 届けばいいな
出逢った愛をきつく結ぶ仕草は
心にとって不可能はない

涙ぐむ愛も知る姫は
そのまんま いろはに尽して
叶うなら 愛をもたらして
あなたへと 色は鮮やかに

夢を

もっとみる
【歌詞】秋桜

【歌詞】秋桜

愛してやまない思い出に
いくつかの嘘を見つけては
笑い話に花咲かせる
吹っ切る糸口 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 情け容赦ない今日の日に
手折った秋桜 ひとつじゃない

つつましく泣いた姿見に
現れる嘘を数えては
健気なつとめを果たしたと
吹っ切る口実 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 憂いが溢れる今日の日

もっとみる
【歌詞】日照り気味

【歌詞】日照り気味

ふたりの愛には眩しすぎる
太陽の光 暑すぎる
胸を焦がしては行き詰まって
ちいさなことすら 許せずに
嗚呼 あんたを責めてばかりで

道すがら 日照り気味 明(あ)くる日の恋姿
さよならは言い伝え 乾く土 ひび割れて
あたしはあんたを連れて 空を飛ぶ

これでもあんたを愛してると
言葉のかぎりにごまかした
逝く宛 知らさず 連れ去るなら
ちいさな夢すら 芳(かぐわ)しく
嗚呼 あたしの愛を感じて

もっとみる
【歌詞】ネオンライト

【歌詞】ネオンライト

清らかに映える 雨の夕暮れ
あんたの背中を 見送った切なさ

渡ったのは ひとつ大人になる道
この別れがきっとそうさせるのね

艶やかなうなじに 見え据えたウソばかり
本音を言えずにまた手を振る
夜に暮れてくから 私には雨ばかり
色艶は後から付いてくるものだという

浅はかだった愛 恋は孤児(みなしご)
いつそうなったか 誰も知らぬことで

濁ったのは 幼い私の瞳
見る目が変わっていく あんたのい

もっとみる
【歌詞】あじさい

【歌詞】あじさい

雨がほろほろと 夜風に乗って
濡らす髪の毛を 揺らし去っていく
移り気に世は遊ぶ

私が知らないと思っていたなら
思い違いにも甚(はなは)だしい

あなたはふっと消える 誰かへのもとへと
私を置いたままで 朝を待つ
笑えてくるわ だって変わらないんだもの
あなたの遊びを あじさいは見ている

涙もほろほろ 流れてくると
好きなんだなって 思えてくるから
悔しさに裾を噛む

うらめしやの心 送ってあ

もっとみる
【歌詞】運命

【歌詞】運命

貴方は私を 愛してください
不安を抱いても 愛してください
心の素直で 愛してください
まっすぐ信じて 愛してください

嗚呼~ 貴方の鳥は 嗚呼~ 空のさえざえ
嗚呼~ 見事に飛んで 嗚呼~ 私を拾う

一途な瞳で 愛してください
海でも山でも 愛してください
情けを担いで 愛してください
すかさず真面目に 愛してください

嗚呼~ 貴方の道は 嗚呼~ 風のうららか
嗚呼~ 心に受けて 嗚呼~

もっとみる
【歌詞】果て

【歌詞】果て

盛り上がりのない人生(みち)をひたすら
歩いて 嘆いて 歩いて
あなたとの歴史を振り返ったら
侘しく 儚く 侘しく

"手をひいてね、迷わないように"
そんな約束も守られることもなく
憂鬱が背にのっかる

どこまでも 遠い人生(みち)で
帰りたくても帰れなくて
愛しさの彼方を知ると
一歩ずつもうまく歩けなくて
あんたの宵を知った

浮き沈みの多い人生(みち)の中で
暮らして 足掻(あが)いて 暮ら

もっとみる
【歌詞】一本桜の恋の鬱

【歌詞】一本桜の恋の鬱

貴方の夕闇が冷たくて
只管(ひたすら) 待つだけの情け恋
何度かその肩叩いたら
好(よ)かれと思って笑み浮かべ

それでも 悲しけりゃ潤む目に
貴方の姿がぼやけてる
むりやり 演じてる明るさを
貴方は気づかず前を向く

一本桜の恋の鬱

暫(しばら)く続いてる春冷えに
揺すって温めた情け恋
貴方の姿を追いかけて
寂しさ着ている恋人よ

だからか 虚しさに風吹いて
私の心が震えてる
流し目 然(さ)

もっとみる
【歌詞】指切りげんまん

【歌詞】指切りげんまん

根強く想えば 叶う恋だと
勝手に暮れてた寂(さび)れた背中

つながりはきっと どこかにあると
勝手に暮れては夜が明ける

あんたのこと 忘れられない
いつの日でも 胸(ここ)にあるから
誓いに使う小指を渡そうと
あんたに送った所存です

愛には愛をと 結ぶ契りに
そこには嘘など有り得ぬことで

一夜の恋とは けして違うと
そこには嘘などないと云える

あんたの肌 心地いいから
忘れずいる 約束も

もっとみる
【歌詞】純情ひとり旅

【歌詞】純情ひとり旅

春を目深(まぶか)に被り
船に乗り込み渡る 津軽海峡
暴れ風が窓を叩き 海が昏(くら)い

苫小牧に着くときが来るまで
感傷に浸る 失恋の傷
貴方と別れた日に 旅に出ると決めました

ほら ウミネコが声を鳴らして
空と海の間を羽ばたく
フェリー乗り場に着いたら
明日(あす)を探す 純情ひとり旅

波が荒れて揺れる船の床で
浅はかな夢と午後10時
貴方がいないが今 旅を歌う 鳴る寝息

ほら 私ひと

もっとみる
【歌詞】烏鷺

【歌詞】烏鷺

あんたの背中を見つめながら
漂う恋路は馬に蹴られ
憎しみに近い愛はあなたと胸
重ねて 重ねて 私は烏

あんたを待ってる人がいると
知ってる体は愛に抱かれ
恨み節を買ってまでしたい愛は
あんたを見透かす鷺の目

私の愛が黒いといえば
彼女の愛は白いという
情けに抱かれる一夜 私にください

冷たい心さえ温める
あんたの肌身に寄り添ってる
恋心 窓に息を吐いて書いた
"好きです" "好きです" 私は

もっとみる
【歌詞】酌

【歌詞】酌

ふぐの一夜干しを肴(さかな)に
熱燗 ちろりと一口呑めば
思い出す あの日の恋人を
情けないけど 未(いま)だ恋しい

すこし焦げた具合 なんとも言えなくて

「ねぇ 一緒に暮らしましょう」
叶わなかった夢が酒に落ちる
「ねぇ 一緒に暮らしましょう」
すべて終えてから 濁し酒

ガスコンロで焼きながら食べ
立ち呑み 台所の壁に寄り
真白げな季節のまんなかで
侘しい酒を グイッと呑んだ

あの人は今

もっとみる
【歌詞】三毛猫

【歌詞】三毛猫

あちきを大事にしてくりゃさんせ
あたらしい夢も見れましょう
ここから見える空は高いけんど
いつ日かお手が届くかもしりゃあせん

見えるものがすべてじゃござりんせん
知らないおんももあるでござりんしょう
この鳥籠から出られんしたら
涙のひとつもこぼしんしょう

ひと鳴き あちきが鳴きでもしたら
間違った道じゃありゃあせん
窓から見える庭は青いけんど
いつ日か叶う望みかもしりゃあせん

見えるものがす

もっとみる
【歌詞】理

【歌詞】理

あんたの肩に手をのせて
片道を進んで行くんです
けっして迷わないようにと
そっと手を添えたら 風になります

だけど 帰り道はひとりで行きます
あんたはお他人(ひと)のもんだから

背中(せな)は ずいぶんと広いけど
歩幅(あし)を 合わせたり出来なくて
あんたに抱かれることしか知りません
あんたは私と違い 孤独じゃありません

理屈にゃ愛が勝るけど
片道切符しかありません
あんたに恋した女です

もっとみる