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演歌

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演歌風に書いてみました。
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【歌詞】かむろ菊の咲く頃

【歌詞】かむろ菊の咲く頃

「おかえり」と云いたい
かむろ菊の咲く頃 あなたの命日
その日までに咲くようにと
丁寧に育てていくから

あなたが迷って
帰って来れなくならないように

この手で抱きしめた
はじめての日を何度も思い返す
生まれてきてくれた
あの日の感謝が途切れないよう
約束は守っていくから

「ただいま」って聞かせて
かむろ菊の咲く頃 あなたの命日
美しさに 彩るように
この花を好きなあなたへと

もう一度いっし

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【歌詞】葦の穂綿

【歌詞】葦の穂綿

葦がゆるりと歌う 成れ果てという恋綴り
男と渡る穂綿は 軽くて 脆くて 浮き沈む

うわつく気持ちが悪いのか
酔わせる言葉があまいのか
愛されたい心を揺るがせる
猫とまたたびのような関係

泣きたいからって恋をする
茶番な女などいないのよ
しれっと入り込む懐の恋はさざ波

寂しくて...

時が調べを伝う 秋は夕暮れ いとをかし
惚れた腫れたの穂綿は 白くて 柔くて 染み渡る

愛してほしくて愛し

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【歌詞】いとし いとしと 今宵、雨。

【歌詞】いとし いとしと 今宵、雨。

いとし いとしと 今宵、雨。
あなたを総て流す為
降られ 降られて 慰めて
肌に残る体温を洗う

いとし いとしと 今宵、雨。
"恵み"を今は使わせて
冷やし 冷やされ 時は経つ
何もかもを忘れる様に

路地は狭く 湯気が立つ
隠れるみたく 涙はなつ
いつまでも いつまでも 愛していたかった、と

いとし いとしと 通り雨。
それは人生の...
ただのひとつの出来事と
朝には変わる恋ものがたり

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【歌詞】可惜夜

【歌詞】可惜夜

あなたの肌に触れた夜
こんなにも幸せを感じたことはなかった
ちりじりになった雲を見つめた先には
ほら 三日月がより目を細めてる

心さえ奪っていいのよ 愛されてなくても
あなたに抱かれた優雅に照らされて

今宵 可惜夜

もう朝はいらない いらないって
思っても 結局 夜は明けるのね

深いくちづけをした夜
染み渡るときめきが身体中を駆け巡り
ありふれた解釈の付き合いじゃないこと
ほら 三日月もま

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【歌詞】梶の葉姫

【歌詞】梶の葉姫

やわらかい愛を知る姫は
心ごと いろはに託して
悩みなら 愛についてでも
運ばれる あなたへ導く

手をとって 名前を呼んで 夜の空は 寂しくて

星はチカチカ またたいていく
裸足になって 丘を駆けていく
空に届くかな? 届けばいいな
出逢った愛をきつく結ぶ仕草は
心にとって不可能はない

涙ぐむ愛も知る姫は
そのまんま いろはに尽して
叶うなら 愛をもたらして
あなたへと 色は鮮やかに

夢を

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【歌詞】秋桜

【歌詞】秋桜

愛してやまない思い出に
いくつかの嘘を見つけては
笑い話に花咲かせる
吹っ切る糸口 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 情け容赦ない今日の日に
手折った秋桜 ひとつじゃない

つつましく泣いた姿見に
現れる嘘を数えては
健気なつとめを果たしたと
吹っ切る口実 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 憂いが溢れる今日の日

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【歌詞】日照り気味

【歌詞】日照り気味

ふたりの愛には眩しすぎる
太陽の光 暑すぎる
胸を焦がしては行き詰まって
ちいさなことすら 許せずに
嗚呼 あんたを責めてばかりで

道すがら 日照り気味 明(あ)くる日の恋姿
さよならは言い伝え 乾く土 ひび割れて
あたしはあんたを連れて 空を飛ぶ

これでもあんたを愛してると
言葉のかぎりにごまかした
逝く宛 知らさず 連れ去るなら
ちいさな夢すら 芳(かぐわ)しく
嗚呼 あたしの愛を感じて

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【歌詞】ネオンライト

【歌詞】ネオンライト

清らかに映える 雨の夕暮れ
あんたの背中を 見送った切なさ

渡ったのは ひとつ大人になる道
この別れがきっとそうさせるのね

艶やかなうなじに 見え据えたウソばかり
本音を言えずにまた手を振る
夜に暮れてくから 私には雨ばかり
色艶は後から付いてくるものだという

浅はかだった愛 恋は孤児(みなしご)
いつそうなったか 誰も知らぬことで

濁ったのは 幼い私の瞳
見る目が変わっていく あんたのい

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【歌詞】あじさい

【歌詞】あじさい

雨がほろほろと 夜風に乗って
濡らす髪の毛を 揺らし去っていく
移り気に世は遊ぶ

私が知らないと思っていたなら
思い違いにも甚(はなは)だしい

あなたはふっと消える 誰かへのもとへと
私を置いたままで 朝を待つ
笑えてくるわ だって変わらないんだもの
あなたの遊びを あじさいは見ている

涙もほろほろ 流れてくると
好きなんだなって 思えてくるから
悔しさに裾を噛む

うらめしやの心 送ってあ

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【歌詞】運命

【歌詞】運命

貴方は私を 愛してください
不安を抱いても 愛してください
心の素直で 愛してください
まっすぐ信じて 愛してください

嗚呼~ 貴方の鳥は 嗚呼~ 空のさえざえ
嗚呼~ 見事に飛んで 嗚呼~ 私を拾う

一途な瞳で 愛してください
海でも山でも 愛してください
情けを担いで 愛してください
すかさず真面目に 愛してください

嗚呼~ 貴方の道は 嗚呼~ 風のうららか
嗚呼~ 心に受けて 嗚呼~

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【歌詞】果て

【歌詞】果て

盛り上がりのない人生(みち)をひたすら
歩いて 嘆いて 歩いて
あなたとの歴史を振り返ったら
侘しく 儚く 侘しく

"手をひいてね、迷わないように"
そんな約束も守られることもなく
憂鬱が背にのっかる

どこまでも 遠い人生(みち)で
帰りたくても帰れなくて
愛しさの彼方を知ると
一歩ずつもうまく歩けなくて
あんたの宵を知った

浮き沈みの多い人生(みち)の中で
暮らして 足掻(あが)いて 暮ら

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【歌詞】一本桜の恋の鬱

【歌詞】一本桜の恋の鬱

貴方の夕闇が冷たくて
只管(ひたすら) 待つだけの情け恋
何度かその肩叩いたら
好(よ)かれと思って笑み浮かべ

それでも 悲しけりゃ潤む目に
貴方の姿がぼやけてる
むりやり 演じてる明るさを
貴方は気づかず前を向く

一本桜の恋の鬱

暫(しばら)く続いてる春冷えに
揺すって温めた情け恋
貴方の姿を追いかけて
寂しさ着ている恋人よ

だからか 虚しさに風吹いて
私の心が震えてる
流し目 然(さ)

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【歌詞】指切りげんまん

【歌詞】指切りげんまん

根強く想えば 叶う恋だと
勝手に暮れてた寂(さび)れた背中

つながりはきっと どこかにあると
勝手に暮れては夜が明ける

あんたのこと 忘れられない
いつの日でも 胸(ここ)にあるから
誓いに使う小指を渡そうと
あんたに送った所存です

愛には愛をと 結ぶ契りに
そこには嘘など有り得ぬことで

一夜の恋とは けして違うと
そこには嘘などないと云える

あんたの肌 心地いいから
忘れずいる 約束も

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【歌詞】純情ひとり旅

【歌詞】純情ひとり旅

春を目深(まぶか)に被り
船に乗り込み渡る 津軽海峡
暴れ風が窓を叩き 海が昏(くら)い

苫小牧に着くときが来るまで
感傷に浸る 失恋の傷
貴方と別れた日に 旅に出ると決めました

ほら ウミネコが声を鳴らして
空と海の間を羽ばたく
フェリー乗り場に着いたら
明日(あす)を探す 純情ひとり旅

波が荒れて揺れる船の床で
浅はかな夢と午後10時
貴方がいないが今 旅を歌う 鳴る寝息

ほら 私ひと

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