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夢破れたパンツで崖を登りたい
30歳も過ぎれば、一握りの人を除いて
、
幼い頃の夢はもう、破れている。
ライターとして芸能人に取材して華やかな世界?
そんな人は一握り。
コックになって料理本を出す?
そんな人も一握り。
オリンピック選手?
考えなくてもわかること。
でも、その破れた夢を捨てきれずに、
なんなら破れた夢のパンツを履いて、
それでもなんだかんだ、生活して、
お金稼いで育児して介護して、
ほころびを繕いなが
今を生きている自分は未来の自分と地続きってこと、忘れがちだけど忘れちゃダメだよね。
数年前の「すっぽかし」が、今になって影響している。
すっぽかしたのは、病院の診察だった。授乳のため睡眠不足が続いていて、娘が昼寝した際に自分も眠りこけてしまい、起きた頃には予約の時間が過ぎていた。大学病院だったこともあって、何度電話しても通話中で再予約ができず、「まあ、元気だし、いっかー」と放置してしまったのである。産前産後のホルモンバランスの乱れを心配した先生のアドバイスにより、2、3ヶ月に一
外出自粛開け風呂掃除
小学生の頃、3姉妹一人ずつに家庭内の役割というのがあって、姉は洗濯物、妹は食卓準備、そして私は風呂洗いだった。
多少潔癖症の気があった私は、「体を綺麗にするところなんだから、ピカピカにしなければ」と、追い炊きがまの蓋からボディーソープボトルの底まで毎日せっせと風呂を洗っていた。
そして時は2020年、32歳になった私は、団地の風呂場をせっせと洗っている。小学校の時と同じ、タオルを頭にまいて、泡