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フリースクールの先生はインド帰りだった

「こんな学校あったらいいな」で思い出したのが、

高校に行かずフラフラしてた時にお世話になったフリースクールの先生。

バックパッカーをして世界うろついて、日本にいる時には親が開いたフリースクールで数学と化学を教えている男。

いつ行っても、ヒゲを生やして眠そうに「今日なんの勉強したい?」って

にやけてくる人だった。

特に何もしたくないけれど、面白い話きかせてよと言うと、

インド行ってガンジス川に入ったら死体が流れてきた。とか答える。

小さなことどうでもよくなるから行きなよガハハと笑いながら、

「じゃあ数学、一問くらい解いて帰ろっか?」とか、ちゃっかり勉強もさせてた。先生、今、どうしているんだろうか?

人生どうにかなるもんだな、と思わせてくれる非正規の先生だった。

あれから20年。どんな学校で教わったことよりもあの先生の「人生、どうにかなるんだなー」感が、実はとても大切だったことのように思う。突然、治療法のない疫病が流行ることもあるこの大荒れな時代に、机に座って教えられることなんてこれぽっちもないんじゃないか。もっと、生き様を教える学校があっても良いと思う。希望を失わず、道筋を自分で照らし出すような力を育む学校があっていい。

アフリカに住んでる先生とか、下町のおばちゃんとか、田舎の山男とか、生きる力に満ちてる人が先生として集っている場所があればいいのに、と思う。そういう先生が、子どもたちのやりたいこと、知りたいことをとにかくサポートするような場所。多様な人が集う、知恵の宝庫。

もしかしたらそんな学校は、インターネットの中にできるのかもしれない。そうすれば、先生が日本人である必要もなくなる。アマゾンの森を守っているレンジャーに習う地理とか、一生忘れないんじゃなかろうか。

とにかく、「人生どうにかなるもんさ、ガハハ」の精神が伝わる学校って、今の世知辛い世の中に必要だと思うんですが。いかがでしょうか?




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