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#エッセイ部門
なんのはなしですか。【デザート】35
メインの小説を堪能していただけましたか?
さて、そういうわけでデザートが欲しくなったあなたへ、はたまたデザートだけ食べたいあなたへ、私の思うところを書いていこうと思います。
久々の後書きです。
今回は、これまで書いてきた『なんのはなしですか。』長編小説について。
裏話や秘話といったところでしょうか。
つまり、長くなります(笑)
まずは、この小説を書いた作者のストーリー。スピンオフ?
コニシ
わたしは岸田奈美になりたかった #day26
身の程知らずとは、わたしのことを指すのだろう。
岸田奈美さんといえば、まさにnoteが生み出した人気作家。
会社員時代に書いた記事が読者の目に留まり、大反響を呼んだ。あれよあれよという間にファン(フォロワー)が爆増し、作家として独立。noteで発表した数々のエッセイが本になり、のちにドラマ化(※)されるほど話題になった。絵に描いたようなシンデレラ・ストーリー。
めーーーっちゃ羨ましかった。
書いたことで伝わる「好き」がある。
「なんのために書いてるんだっけ?」
ふと、そんな自問自答をしてみた。
せっかくだから、この機会に振り返ってみようと思う。
書く原点は?
わたしは文学部出身ではない。書くことが得意でもない。どこにでもいるふつうの主婦だ。そのわたしが、1300日以上もnoteを続けていて、なぜ文章を書いているのか。
さかのぼってみると、始まりは2019年だった。娘は10歳。交友関係が複雑になってくるお年ごろだ
「片付けると幸せになる説」は本当なのか。
今日はめちゃめちゃ伝えたいことがあって勢いで書いています。巷でよく言われる、アレです。片付けたら幸せになるとか、手放すといいことがやってくるとか? それについて、気づきになるヒントのようなものを見つけたので、共有させてください!
ご近所の田中さん
あるとき、ご近所の田中さんに声をかけられました。田中さんは、70代のご婦人です。
「お庭のミモザがきれいに咲いたのよ〜」
「ちょっと待っててね」
わたしの子宮は胎児を殺す。
一 風薫る
セックスレス、だった。
淡いピンクのインテリアで統一された待合室。女性スタッフのみが在籍する不妊治療専門クリニックのドアを夫婦揃って叩いたとき、結婚6年目にして、出会ってから重ねてきた年月は14年にも及んでいた。互いに激しく求め合う情熱はもはやなく、ふたりの間にたゆたう温かい何かに、となりあって包まれるように安穏と過ごしていた。
「病気などの特別な事情がないにも関わらず、1ヶ
「書く」。「書かない」。
「てがみさま」というお話を書いたことがあります。
手紙の神様。てがみさま。
大切に書いた手紙には神様が宿ることを──短いお話にしました。
封筒を開け、折りたたまれた便箋をひらくと、おかっぱ髪の女の子の神様が、ちょこんとそこに現れる。それが、てがみさま。
そのお話を書いたのは、もうずいぶん前のことです。
誰かに手紙を届けるのが、いまよりずっと身近な時代でしたから、ちょこちょこと、お礼状など書く習慣
あなたの笑顔を願い続けた男
携帯電話が鳴る。
A子からだ。私たちは付き合って半年になる。それでも毎日のメールや電話のやり取りは欠かさない。
コウケンテツのレシピ本を見ながら晩御飯を作り、1人部屋で食べていたときに電話が鳴った。
「もしもし、どうした?」
明るく話しかけてくるものと思っていたから、電話向こうの泣き声に面食らう。
A子は泣きじゃくり、なかなか言葉にならない。
「どうしたん?何があったん?」
できる限
noteでわたしの「扉」を探す。
お部屋にお邪魔するのを楽しみにしているクリエイターさんのひとりに、Wさんがいます。
Wさんのご投稿は、たいてい数枚の写真と、それに添えられた短い一文で構成されています。
読む、というより、みる、といったほうがふさわしいご投稿。拝見するのに必要なのは、ごくわずかな時間です。
けれど、Wさんのご投稿はそのあとが楽しいのです。
数枚の写真と短い言葉で、Wさんは何を表そうとされているのか。
どんなお氣持
エッセイ | 40歳差の私たち。文通30周年メモリアルイヤーはエメラルドグリーンの輝き。
祝日の朝早く、ゆうパックが届いた。
私にゆうパックを送ってくれる相手で思い当たるのは一人しかいない。おじさんだ。
おじさんというのは、私の長年の文通相手のことで、昭和19年(1944年)生まれの八十歳である。
おじさんとは、私が一歳の頃に出会った。
おじさんは当時私が住んでいた家の、真向かいにある古いアパートの一階に夫婦で住んでいた。
その頃から、家の前で会えば
投稿するのは何のため?
何のために投稿をするのでしょうか。
何のために書くのでしょうか。
ふとそれを記事にしてみたくなったのは、このところ、「投稿について書かれたみなさんの投稿」を目にすることが多くなったせいだと思います。
もちろん、なぜ投稿するのかを、必ずしも明文化する必要はないと思っていますが、記事にあるみなさんのお考えが、それぞれとてもおもしろくて──では、わたしはわたしなりの「何のため?」を、この機会に探ってみ