深瀬みなみ

「あふれる日々をことばに。」|98年生まれの26歳。|      やさしい文章をこころ…

深瀬みなみ

「あふれる日々をことばに。」|98年生まれの26歳。|      やさしい文章をこころがけています。

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7年ぶりに、祖母へ手紙を書いてみた。

「みーちゃん、元気にしていますか?」 ある日、祖母からLINEがきた。 祖母は今年で76歳になるが、最近までWワークをしていたほどのパワフルおばーちゃんだ。 そんな祖母が最近ではスマホを手に入れ、私にLINEを送ってくるようになったのだ。 今回は、私が会社を退職したことを聞いて、心配のLINEをくれたようだ。 最近の私は、以前よりかなり体調がよくなってきて、カフェで元気にアルバイトを始めている。 だから祖母には、「元気にしているよ」と返信をした。 2週間後、また祖母から

    • 大人こそ、『インサイド・ヘッド2』をみてほしい

      最初に打ち明けると、私はアニメを観るのが苦手だ。 非•現実的なところで感情移入できなくなるし、 非言語のコミュニケーションを読み取るのが苦手。 いつのまにかアニメのスピードについていけなくなってしまう。 本は自分のペースで物語が進むけれど、映画館ではついていけなくなったら、置いてけぼりだ。だから私はNetflixでも、もっぱらバラエティばかりを観ている。 だけど最近、アニメが観たいな、と思い始めた。 むしろ、非•現実的な世界に触れたい! 今まではなかったそんな感情がだ

      • 秋到来、いざ栗拾い

        拾ったものを食べる よく考えると奇妙なことだ。 「栗落ちてるよ」 ばあちゃんからそんなLINEが来て、 夫と私は、1ヶ月前から楽しみにしていた栗拾いに出かけた。 混雑した東京駅の中で、悩みに悩んだ駅弁を手にとる。 少し遅れた夏休みを口実に、特急電車に乗り込んだ。 東京を背にした電車は、あっという間にぐんぐん緑の中を進んでいく。 ものを拾い、大切にする。 ドングリや松ぼっくり、ビーズだって なんでも拾った幼少期。 手に余るほど宝を集めて、つぶれないように、 そっと家まで

        • プッチンプリン、「プッチン」するのか問題

          私、「プッチンしない派」でした。 理由はそう 「お皿を出して、洗い物が増えるのが面倒くさいから」です。 新婚生活、そんなんじゃ先行きが怪しい? だって、せっかくカップに入っているじゃないですか。 それをわざわざお皿に出さなくても、と思っていたのです。 コンビニスイーツ 発端は仕事の疲れから立ち寄ったコンビニ。 疲れてくると、脳が甘いものを欲します。 コンビニスイーツのコーナーをじっくり見ていると、 物価高の影響なのか、どれも小さい。 「うーん、これじゃ私の甘いもの

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          女ひとり、山登り 【高尾山】

          し、自然が見たい、、、、! 田舎から東京に引っ越してきた私は、時々そうやって、「自然見たい欲」が爆発する。 お台場の海や、新宿御苑の芝生などで、 誤魔化してきたものの。 8月からテレワークが始まり、 人と話す機会が減った。 同じ部屋でずっと籠っていたからか、身も心もウズウズして仕方なかった。 刺激がほしい、、! 緑が見たい、、 遠くが見たい、、 でこぼこの道の上を歩きたい、、、!!! そうだ、高尾山へ行こう! そんなわけで、週4日勤務の特権を活かして、 平日ど真ん

          女ひとり、山登り 【高尾山】

          私たちの、長い長い夜

          8/26(月)家具を組み立てる、ということが苦手だ。 手順を守って、ひとつずつ組み立てていく工程にしびれを切らしてしまう。 せっかちは、とにかく説明書との相性が悪い。 こういう時に、家に夫がいると、あっという間に棚ができあがる。 私はクギを渡して、夫を応援して、夜ごはんにバターチキンカレーを作っただけだ。 その点、料理はいい。 ある程度、手順や分量を間違えようと、 (目分量はデフォルトだ) たいていの料理はそう不味くならない。 和食に関しては、みりんと酒と、醤油。 た

          私たちの、長い長い夜

          これが優しさだと思ってたよ

          7/26(金) 東京タワーと恋人 江國香織さんの東京タワーを読んでいる。 江國さんの本に出てくる男性はみんな色気があって、女性はそれ以上に大人っぽくてそれでいて無邪気。なんというか本全体がしっとりしている。 本の影響か、ワインを飲みたくなってオシャレをしてみた。いつもはかないヒールをはいて、耳朶にはイヤリングをした。 大人になりたい時に行くところは上野だ。 銀座や六本木でもなく上野がいい。 美術館も公園も、駅の中の本屋だって、ひとりを肯定するような上野が好きだ。 ワン

          これが優しさだと思ってたよ

          オレンジジュースの転換期

          いつからかカフェで飲むものは決まって、 温かいブラックコーヒーになった。 冬はホットの、夏はアイスの、といきたいけれど、 夏は冷房の寒さにおびえて結局ホットのコーヒーを注文する。 ミルクもシュガーもいれない、真っ黒なコーヒーが好きだ。かっこいいし。 こうやってブラックのコーヒーを好むようになったのはいつからだろう。 いつからか、スタバでフラペチーノを頼むことがめっきり減った。 高校生の頃は新作が出るたびに、友人たちと飲みに行くのが楽しみだったのに。 今日も私はブラックコ

          オレンジジュースの転換期

          13年来の友達に、やっと悩みを打ち明けて

          第三の大人 私がずっと欲しかったのは、話を聞いてくれる第三者のおとなだったのかもしれない。 私と同じか、それ以上の経験を通して建設的なアドバイスをくれる人。 そういう人の前では、私はいつでも小さく、丸腰で。 自分のなかに溜め込んでいた悩みすらもスラスラと話せてしまうのかもしれない。 中学生のころ、私にはそういう存在がいなかった。 両親は離婚していたが、同居している不思議な家庭で、ふたりは常にケンカばかりしていた。 子供ながらに、私自身の悩みを相談するような雰囲気ではない

          13年来の友達に、やっと悩みを打ち明けて

          父への結婚報告『自立について』

          あこがれの人 「どんな人になりたいですか?」 そう聞かれたら決まって、 「世界観がある人」と答えていた。 例えば、真っ白なキャンバスを差し出したとして、 「好きな絵を描いてみて」と言ったら、 スラスラと筆を動かしてしまうような。 それでいて、その人らしい絵があっという間に 出来上がってしまうような。 そんな人にずっとあこがれていた。 私はきっと、真っ白なキャンバスに自分らしい絵を描くどころか、「好きな色を作ってみて」と言われても、 なんだかうまくいかないだろう。

          父への結婚報告『自立について』

          ニュージーランドで裸足になって【ようこそ、ヒュナム洞書店へ】

          わたしはなぜだか映画を見ることが苦手なのだが、昨日は最後まで見ることができた。映画のタイトルは『Hunt for the Wilderpeople』。 選んだきっかけは「ニュージーランド映画って珍しいな」と思ったことから。 最後まで見ることが出来たのは、ニュージーランド(以下、NZ)の壮大な自然を舞台にした映像の美しさ、言葉数の少なさ、主人公・リッキーのチャーミングさのおかげだと思う。 冒頭から意外な展開が待ち受けていて、「どうなっちゃうの?」と、気付いたら世界観に没頭

          ニュージーランドで裸足になって【ようこそ、ヒュナム洞書店へ】

          38.5℃の世界で見えたこと

          久しぶりに熱を出した。 38.5℃。高熱だった。 あのコロナ禍でも、熱どころか風邪の症状すらなかった健康体だったのに、そんな自分を過信していた。 油断していた。 久々の風邪はすごくきつかった。 同棲中の彼が何から何までしてくれたから助かったものの、これが一人暮らしだったら。一度も手を出したことのないUberEatsに頼るほかなかった。 風邪をひいて分かったことそれは、いつもの自分は驚くべきほどに元気だということ。 声を出せる。人に愛想を振舞える。 シャワーを浴びて、化

          38.5℃の世界で見えたこと

          【日記】ハピネスを抱えて

          飲み会のあとに家で追い酒をする習慣のせいで、ついつい飲みすぎてしまう。 そして機能しなくなった理性で、ジャンクなものばかり食べてしまう。 酔っぱらうと、たいてい甘いものが食べたくなる。 「アイス食べたいよ~」が「もう飲みすぎですよ」のサインだ。 みるみるうちに、保存したい「ほろ酔いの瞬間」を通り越していて、次の日には食べすぎた後悔が襲ってくる。 そろそろ学んでくれよ、と自分に思う。 昨日は大学時代の同期と飲んだ。 例に漏れず、そのあとは彼が待つ家で二次会を開催した。 多

          【日記】ハピネスを抱えて

          【日記】「おいしい瞬間」

          今日は休日で、とびきりの快晴のせいか、朝からホットケーキがどうしても食べたくなって、珈琲館でモーニングをした。 思い切って二枚分注文したホットケーキ。 運ばれてきた途端にうっとりしてしまう、美しい見た目のホットケーキ。 その見た目を味わうように、ゆっくり食べたい気持ちは山々なのだが。 私はいつもおいしいものを前にすると、上品ではいられない。 ホットケーキがあったかいうちに、バターを溶かしてしまいたくて、上に乗せられた正方形の綺麗なバターを滑らせて、あっという間に溶かして

          【日記】「おいしい瞬間」

          「黄色が好きだ」と言ってみたい

          「黄色の車に乗る人とかって、ちょっと変わってそうだよね」 小さな頃に父から言われた言葉。 少女だった私は、その意見に同意しないと父と仲間になれない気がしたから、「確かにねー」と返事をした。 変な人、と父から思われるのが怖かったのだ。 だから車屋さんに行った時、ピンクの色の車を見て、 「かわいい〜!」と言った。 すぐ近くにあったクリームイエローの車に気を取られながら。 緑色 小学校高学年のころ、クラスの女の子たちの間で 「私、緑色が好き」 が流行った。 ピンクや赤に

          「黄色が好きだ」と言ってみたい

          【自主企画】理想のヨーグルト作ってみた

          「それならいっそ、自分たちで理想のカフェごはん作ってみる?」 登場人物付き合って5年半になる私たち。 今年の2月から、東京でふたり暮らしをしています。 ことの始まり週末、お休みが合ったときには、カフェのモーニングに行くのがルーティンの私たち。 しかし日々の食事のなかで、パンを始めとした小麦を取りすぎていることを気にしていました。 肌荒れが増えたり、太り始めたり。 それでも私はパンが大好き。 「最後の晩餐は焼き立てのパンがいい!」というほどの無類のパン好きです。 カフェ

          【自主企画】理想のヨーグルト作ってみた