深瀬みなみ

「あふれる日々をことばに。」|98年生まれの26歳。子なしパート主婦。|やさしい文章をこころがけています。

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7年ぶりに、祖母へ手紙を書いてみた。

「みーちゃん、元気にしていますか?」 ある日、祖母からLINEがきた。 祖母は今年で76歳になるが、最近までWワークをしていたほどのパワフルおばーちゃんだ。 そんな祖母が最近ではスマホを手に入れ、私にLINEを送ってくるようになったのだ。 今回は、私が会社を退職したことを聞いて、心配のLINEをくれたようだ。 最近の私は、以前よりかなり体調がよくなってきて、カフェで元気にアルバイトを始めている。 だから祖母には、「元気にしているよ」と返信をした。 2週間後、また祖母から

    • 【掲載情報】かがみよかがみにて、エッセイを掲載していただきました! 初めてWEB媒体に自分の文章がアップされ、なんだか緊張します。 ぜひ、読んでいただけますと嬉しいです。 かがみすとデビュー🪞🌟 https://mirror.asahi.com/article/15510765

      • 資本主義を生きるということ 【適応障害から得た学び】

        資本主義ってなんだろうある日、たまたま表参道を散歩している時、20代前半の男性の話し声が耳に入りました。 「あのお店、入る勇気ないから一緒に来てよ」 私たちはどうしてそこまでして、物を買いたいのでしょうか。 自分の身の丈に合わないとうすうす気づきながらも、物やサービス、ときには人に、手を伸ばしてしまうのは何故なのでしょうか。 そういう私も買い物依存になりがちで、部屋には物があふれ整理ができません。でも最近、そんな自分のなかで解決策が見えてきました。長いですが、お付き合い

        • ネコを愛するように子供を愛せるか

          重さをなめていた。 雨続きの日々の中で、乾燥にかけるためコインランドリーに行こうと2回分の洗濯を回す。考えてみればあたりまえなのだが、水に濡れた洗濯物は予想以上に重かった。持ち上げた時に、「はは」と笑ってしまったくらい。予想をこえてきた苦しみを前にすると人は笑いが出るのかもしれない。その苦しみを自分で生み出したときなんかは特に。洗濯機には「7kg」と書いてあって、それが2回分。。しかも一つの大きな袋(IKEAのショッピングバッグL)に入れて持ち運んでしまったものだから、片方の

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        7年ぶりに、祖母へ手紙を書いてみた。

        • 【掲載情報】かがみよかがみにて、エッセイを掲載していただきました! 初めてWEB媒体に自分の文章がアップされ、なんだか緊張します。 ぜひ、読んでいただけますと嬉しいです。 かがみすとデビュー🪞🌟 https://mirror.asahi.com/article/15510765

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        • ネコを愛するように子供を愛せるか

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          秋は夕暮れ。徒然なるままに今日も書く。

          見上げると、頭上には金木犀。 不覚にも「秋がきた」と思ってしまった。 ほんとうのことを打ち明けると、ずっと私は「キンモクセイいいよね」の秋ブームにのれないでいた。 いつからか分からないけれど、秋になると、「金木犀の香りが好き」との発信をSNSでよく見かけるようになった。街では金木犀の香りのハンドクリームや香水などが、待ってましたとばかりに陳列するから、なんとなくうんざりしていたのだ。 つい最近までそれを金木犀の香りだと知らなかったような人たちが、ましてや「キンモクセイ」を

          秋は夕暮れ。徒然なるままに今日も書く。

          ChatGPTが教えてくれた、「Suffer」と「Struggle」のちがい

          腰痛イタタ こ、腰が痛い……。 晴れて念願の在宅ワークとなったのだけど、またしても新たな悩みが生まれた。 そう、「腰痛」だ。 一日中、おなじ姿勢で座りっぱなし。 あげくほとんど人と話さない生活のせいか、全身の筋肉がガチガチに固まって、悲鳴をあげている。 なかなか人生は、うまくいかないものである。 夜も眠れないほどに、腰痛がひどくなる一方だったので、仕事のはじめとおわりに、せっせとストレッチやヨガをしている。 そんな様子を見かねて夫は、 「この机、どう?」と提案を

          ChatGPTが教えてくれた、「Suffer」と「Struggle」のちがい

          sending you good vibes

          ビルの屋上 散歩中にときどき見つける、4階建てくらいのビルの屋上が好き。下から見上げるたび、「あそこに行けたらなあ」と考える。四方を金属の手すりで囲まれた空間で、吹き抜ける風と、遮られることを知らない太陽の光を感じたい。 これは全く想像の話なんだけど、手すりに腕をのせて下を見下ろしているとき、あわよくばビルの下を通りかかった人が屋上を見上げて、「あの人、飛び降りないといいなあ」なんて思いを馳せてほしい。 飛び降りるつもりなんてほとんどないけれど。 飛び降りるつもりはな

          sending you good vibes

          アニメ嫌いが涙した、『インサイド•ヘッド2』の魅力

          私はアニメを観るのが苦手だ。 非•現実的なところで感情移入できなくなるし、 非言語のコミュニケーションを読み取るのが苦手。 いつのまにかアニメのスピードについていけなくなってしまう。 本は自分のペースで物語が進むけれど、映画館ではついていけなくなったら、置いてけぼりだ。だから私はNetflixでも、もっぱらバラエティばかりを観ている。 だけど最近、アニメが観たいな、と思い始めた。 むしろ、非•現実的な世界に触れたい! 今まではなかったそんな感情がだんだんと湧いてきた。

          アニメ嫌いが涙した、『インサイド•ヘッド2』の魅力

          秋到来、いざ栗拾い

          拾ったものを食べる よく考えると奇妙なことだ。 「栗落ちてるよ」 ばあちゃんからそんなLINEが来て、 夫と私は、1ヶ月前から楽しみにしていた栗拾いに出かけた。 混雑した東京駅の中で、悩みに悩んだ駅弁を手にとる。 少し遅れた夏休みを口実に、特急電車に乗り込んだ。 東京を背にした電車は、あっという間にぐんぐん緑の中を進んでいく。 ものを拾い、大切にする。 ドングリや松ぼっくり、ビーズだって なんでも拾った幼少期。 手に余るほど宝を集めて、つぶれないように、 そっと家まで

          秋到来、いざ栗拾い

          プッチンプリン、「プッチン」するのか問題

          私、「プッチンしない派」でした。 理由はそう 「お皿を出して、洗い物が増えるのが面倒くさいから」です。 新婚生活、そんなんじゃ先行きが怪しい? だって、せっかくカップに入っているじゃないですか。 それをわざわざお皿に出さなくても、と思っていたのです。 コンビニスイーツ 発端は仕事の疲れから立ち寄ったコンビニ。 疲れてくると、脳が甘いものを欲します。 コンビニスイーツのコーナーをじっくり見ていると、 物価高の影響なのか、どれも小さい。 「うーん、これじゃ私の甘いもの

          プッチンプリン、「プッチン」するのか問題

          女ひとり、山登り 【高尾山】

          し、自然が見たい、、、、! 田舎から東京に引っ越してきた私は、時々そうやって、「自然見たい欲」が爆発する。 お台場の海や、新宿御苑の芝生などで、 誤魔化してきたものの。 8月からテレワークが始まり、 人と話す機会が減った。 同じ部屋でずっと籠っていたからか、身も心もウズウズして仕方なかった。 刺激がほしい、、! 緑が見たい、、 遠くが見たい、、 でこぼこの道の上を歩きたい、、、!!! そうだ、高尾山へ行こう! そんなわけで、週4日勤務の特権を活かして、 平日ど真ん

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          私たちの、長い長い夜

          8/26(月)家具を組み立てる、ということが苦手だ。 手順を守って、ひとつずつ組み立てていく工程にしびれを切らしてしまう。 せっかちは、とにかく説明書との相性が悪い。 こういう時に、家に夫がいると、あっという間に棚ができあがる。 私はクギを渡して、夫を応援して、夜ごはんにバターチキンカレーを作っただけだ。 その点、料理はいい。 ある程度、手順や分量を間違えようと、 (目分量はデフォルトだ) たいていの料理はそう不味くならない。 和食に関しては、みりんと酒と、醤油。 た

          私たちの、長い長い夜

          これが優しさだと思ってたよ

          7/26(金) 東京タワーと恋人 江國香織さんの東京タワーを読んでいる。 江國さんの本に出てくる男性はみんな色気があって、女性はそれ以上に大人っぽくてそれでいて無邪気。なんというか本全体がしっとりしている。 本の影響か、ワインを飲みたくなってオシャレをしてみた。いつもはかないヒールをはいて、耳朶にはイヤリングをした。 大人になりたい時に行くところは上野だ。 銀座や六本木でもなく上野がいい。 美術館も公園も、駅の中の本屋だって、ひとりを肯定するような上野が好きだ。 ワン

          これが優しさだと思ってたよ

          オレンジジュースの転換期

          いつからかカフェで飲むものは決まって、 温かいブラックコーヒーになった。 冬はホットの、夏はアイスの、といきたいけれど、 夏は冷房の寒さにおびえて結局ホットのコーヒーを注文する。 ミルクもシュガーもいれない、真っ黒なコーヒーが好きだ。かっこいいし。 こうやってブラックのコーヒーを好むようになったのはいつからだろう。 いつからか、スタバでフラペチーノを頼むことがめっきり減った。 高校生の頃は新作が出るたびに、友人たちと飲みに行くのが楽しみだったのに。 今日も私はブラックコ

          オレンジジュースの転換期

          13年来の友達に、やっと悩みを打ち明けて

          第三の大人 私がずっと欲しかったのは、話を聞いてくれる第三者のおとなだったのかもしれない。 私と同じか、それ以上の経験を通して建設的なアドバイスをくれる人。 そういう人の前では、私はいつでも小さく、丸腰で。 自分のなかに溜め込んでいた悩みすらもスラスラと話せてしまうのかもしれない。 中学生のころ、私にはそういう存在がいなかった。 両親は離婚していたが、同居している不思議な家庭で、ふたりは常にケンカばかりしていた。 子供ながらに、私自身の悩みを相談するような雰囲気ではない

          13年来の友達に、やっと悩みを打ち明けて

          父への結婚報告『自立について』

          あこがれの人 「どんな人になりたいですか?」 そう聞かれたら決まって、 「世界観がある人」と答えていた。 例えば、真っ白なキャンバスを差し出したとして、 「好きな絵を描いてみて」と言ったら、 スラスラと筆を動かしてしまうような。 それでいて、その人らしい絵があっという間に 出来上がってしまうような。 そんな人にずっとあこがれていた。 私はきっと、真っ白なキャンバスに自分らしい絵を描くどころか、「好きな色を作ってみて」と言われても、 なんだかうまくいかないだろう。

          父への結婚報告『自立について』