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イブキちゃんの聖書入門

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クリスチャン女子大生、イブキちゃんを取り巻く日常のお話です。 また聖書の内容について解説していますので、漫画、聖書にご興味のある方は是非ご一読ください!
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#宗教

イブキちゃんの聖書入門 #17「イエス・キリストの目的」

イブキちゃんの聖書入門 #17「イエス・キリストの目的」



「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」
(ルカの福音書 19章10節)

★イエスの目的⭐︎欧米のみならず、日本でも、世界中で「イエス・キリスト」の名前は知れ渡っていますが、そのイエス・キリストがどのような目的を持ってこの地上を歩まれたかについては、正しく理解されているとは言えません。

クリスチャンではない、いわゆる宗教学を学んだ学者たちが伝えている一般的な見解では、「イエス

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イブキちゃんの聖書入門 #16「旧約聖書と新約聖書の関係」

イブキちゃんの聖書入門 #16「旧約聖書と新約聖書の関係」



「見よ、その時代が来る―主のことば―。そのとき、わたし(神)はイスラエルの家およびユダの家と、新しい契約を結ぶ。
その契約は、わたしが彼らの先祖の手を取って、エジプトの地から導き出した日に、彼らと結んだ契約のようではない。」
(エレミヤ書 31章31~32節途中まで)

★「聖書には、旧約聖書と新約聖書という2つの区分がある」ということは、もしかしたら皆さんもどこかで耳にしたことがあるかと思い

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イブキちゃんの聖書入門 #15「一神教の神は皆同じ?」

イブキちゃんの聖書入門 #15「一神教の神は皆同じ?」



「わたし(イエス・キリスト)と父とは一つです。」
(ヨハネの福音書 10章30節)

★一般的に、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は「一神教の宗教」とされており、「同じ神」を信じている(礼拝している)と言われています。

確かにその3つは「アブラハムの宗教」(自身の信仰の源流がアブラハムにあることを認める)、または「啓示宗教」(神が人に与え示された言葉を信仰の土台としている)と呼ばれる枠組みの

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イブキちゃんの聖書入門 #14「聖霊なる神とは?」

イブキちゃんの聖書入門 #14「聖霊なる神とは?」



「そしてわたし(イエス・キリスト)が父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。」
(ヨハネの福音書 14章16節)

★父なる神、子なる神、と続いて、今回は三位一体の神の第三の位格(ペルソナ)である『聖霊(せいれい)なる神』について焦点を当ててみたいと思います。

実のところ、聖霊に関する神学(『聖霊論』と一

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イブキちゃんの聖書入門 #12「父なる神とは?」

イブキちゃんの聖書入門 #12「父なる神とは?」



「そのとき(イエスが十字架につけられる時)、イエスはこう言われた。
『父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。』」
(ルカの福音書 23章34節)

⭐︎さて、今回は三位一体の神の第一の位格(ペルソナ)である『父なる神』について焦点を当ててみたいと思います。

少しおさらいとなりますが、三位一体とは「神が三つ子のように三体存在する」とか、「一体の神が

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イブキちゃんの聖書入門 #11「三位一体とは?」

イブキちゃんの聖書入門 #11「三位一体とは?」



「私はどこへ行けるでしょう。あなた(神)の御霊(みたま)から離れて。どこへ逃れられるでしょう。あなたの御前を離れて。」
(詩篇 139篇7節)

⭐︎皆さんはクリスチャンの祈りを実際に聞いたことはありますか?

​基本的にクリスチャンの祈りは、自分の魂の親である父なる神に対する個人的な呼びかけであり、祈祷書やお経のようなものはなく、自分の言葉で祈るものなのですが、それでも聖書が教える一応の型

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イブキちゃんの聖書入門 #10「多様性と一致の12使徒」

イブキちゃんの聖書入門 #10「多様性と一致の12使徒」



「そして、夜が明けると(イエスは)弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び、彼らに使徒という名をお与えになった。」
(ルカの福音書 6章13節)

⭐︎はっきり言って、一般的な日本人が持っている「宗教」のイメージは良くありません。

「宗教」と聞けば、どこか人を不自由にするような、没個性にさせてしまうような、何かネガティブなイメージを多くの人は持ってしまっているのではないかと思います。

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イブキちゃんの聖書入門 #9「いつも傍にいてくださる神」

イブキちゃんの聖書入門 #9「いつも傍にいてくださる神」



「あなたがたの髪の毛さえも、すべて(神に)数えられています。」
(マタイの福音書 10章30節)

近年、特にこの日本では、「神」という単語が日常レベルで人々の口から出て来ています。

「神がかっている」
「神対応」
「○○は神」etc....

「普通ではない凄さ」を強調するための形容詞として用いられる場合が殆どです。
あえて「神」を気安く使うことによって、ある種の快感すら人々は覚えてい

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イブキちゃんの聖書入門 #8「キリスト馬鹿がクリスチャン」

イブキちゃんの聖書入門 #8「キリスト馬鹿がクリスチャン」



「私(パウロ)がどのようなことばで福音を伝えたか、あなたがたがしっかりと覚えているなら、この福音によって救われます。そうでなければ、あなたがたが信じたことは無駄になってしまいます。」
(コリント人への手紙 第1 15章2節)

⭐︎長らく、日本のクリスチャン人口は統計上、1%以下だと言われ続けて来ています。

これはクリスチャンが自由に活動することを許していない国々(例えば中国のクリスチャン人

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イブキちゃんの聖書入門 #7「罪の深みにハマルティア」

イブキちゃんの聖書入門 #7「罪の深みにハマルティア」



「罪の報酬は死です。しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」
(ローマ人への手紙 6章23節)

この聖書箇所には、聖書が示す「良い知らせ」と「悪い知らせ」の両方が端的に語られています。

★前半部分は「悪い知らせ」、後半部分が「良い知らせ」です。

ところで、日本語の罪という言葉は、一説には「包み込む」という言葉がルーツとなっていると言われています。包んで覆い隠

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イブキちゃんの聖書入門 #6「聖書は非科学的?」

イブキちゃんの聖書入門 #6「聖書は非科学的?」



「はじめに神が天と地を創造された。」
(創世記 1章1節)

聖書に書かれてある内容は、果たして本当に非科学的なものなのでしょうか?​

聖書は「永遠のベストセラー」と呼ばれています。近年の世界の年間総分布数は、約4億冊と言われており、『ONE PEACE』や『鬼滅の刃』を含め、他の書籍を圧倒しています(ハリー・ポッターシリーズ全7巻の総発行部数で約4億5000万冊)。またこれまでに約2200

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イブキちゃんの聖書入門 #5「転嫁された罪」

イブキちゃんの聖書入門 #5「転嫁された罪」



「ちょうど一人の人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして、すべての人が罪を犯したので、死がすべての人に広がりました。」
(ローマ人への手紙 5章12節)

前回#4では「原罪」について説明しましたが、今回は「転嫁された罪」について考えてみたいと思います。
※(「原罪」と「転嫁された罪」は区別すべき概念です)。

上の聖書箇所にある「ちょうど一人の人」とは、先ほども紹介した最初の

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イブキちゃんの聖書入門 #4「全人類は罪人?」

イブキちゃんの聖書入門 #4「全人類は罪人?」



「ご覧ください。私は咎(とが)ある者として生まれ、罪ある者として、母は私を身ごもりました。」
(詩篇 51篇5節)

私たち日本人が「罪」という言葉を聞いて、通常、何を連想するでしょうか?

恐らく、警察に逮捕されて牢獄に入れられている姿であったり、社会規範に反する何かしらの悪いこと、つまり犯罪行為をイメージするかと思います。
「罪?私は警察に捕まったことはないから犯罪者じゃないよ」、「逮捕さ

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イブキちゃんの聖書入門 #3「死への関心」

イブキちゃんの聖書入門 #3「死への関心」



「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。」
(へブル人への手紙 9章27節)

場所や時代や文化、環境を超えて、どのような人にも共通して必ず起こる現象とは何でしょうか?

それは「生まれることと、死ぬこと」です。

人は生まれたのであれば、必ずいつかは死にます。
それは宗教でも哲学でもない、現実です。
その誰しもが認める現実を、聖書は取り扱っています。

そして

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