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あの頃から、今でも、いつまでも、きっと主人公。
沼にハマった、というよりは沼の中だった、の方が正しいような気がする。なにしろいつハマったのかさえ覚えていないのだから、最近の話ですらないのだけれど、きっと小学生低学年の頃からだと思う。カレーでお馴染みCoCo壱。もはや私にとってはカレーと言えばCoCo壱でしょ、と腰に手をあててドヤ顔したくなる。
夕食が毎日CoCo壱でも飽きない自信があるけれど、お金がかかってしょうがないのであくまで夢物語。間食の
普遍が織りなした必然的な美しき日を背に。
十一月二十八日。十二時一分。
日付から書き始めたものは初めてかもしれないし私らしい書き出しとは思えないけれど、記録したくなる一日ということだけ、いつかこの文章を見返した私に伝わればいい。
太宰治賞に向けて書き進めていた小説が完成し、ようやく応募へ出せたのが今日。受賞云々よりも、自分で読み返してため息が漏れてしまうほどの小説に仕上げた自分を褒め称えるに相応しい日。この喜びを、いつかの私に忘れないで
わたしのはだかを、私が撮るのは。
こだわりもなく、ただ純粋に、単純に、自分の裸を撮りたいと思ったのは何年前だったか、それにきっかけは何だったかしら。絵画で見た肌の美しさだったような、映画で見た幼子の肌だったような、それとももっと複雑な要素が織りなって芽生えたのか。断片的には思い出せるような気もするけれど、捏造も含まれてしまっている気がして断言できない。
自分の撮影のきっかけは定かではないにしろ、ヌードの美しさに魅せられた最初は絵画
ティーショーツと母の声。
フローリングの冷たさを裸足で遊び、臀部をさらさら撫でるパジャマのくすぐったさとはまるで内緒話。隣の部屋に住む誰かよりも少しだけお尻が寒い。
勿体無いとわかっていながらも、渋々布団から出ると案の定、眠気はため息をするように去ってしまった。
今日は私以外誰もいないとわかっていながら、当たり前の習慣で鍵を閉める。蓋を開けてパジャマを下ろしても下半身の寒さはそう変わりはしなかった。お尻を飾る蝶もずらし、
バニラアイスの上で足も尻も沈んだけど。
赤信号は危ない。
音の強弱が激しくないが穏やかすぎないジャズの雰囲気の音楽が、落ち着いた男性の歌声に重なって心地いい。まだ楽曲名もほとんど覚えていない最近知ったばかりのアーティストのプレイリストは、思考を巡らせるのには丁度いい。言葉がすっと脳に入ってきてしまうと思考が簡単に遮られてしまう不器用な頭で、そんな自分がもどかしい時も多々あるけれど、臓器が溶け出してしまうほどうっとり独りに浸ることが好き