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2025年2月16日 19:30
本棚から取り出した言葉のスープをやたら過去に重ねて飲み干してしまう時代の寵児になる夢を見たいだけ焦りがちなジュブナイル隠れがちになる春雷がやがて 心に宿る言葉にできない系の未来をうんと引き寄せてうんと抱き締める春雷がやがて 心に宿る言葉にできない系の未来をうんと書き殴りそして走り出す巻き戻しても 戻さなくても 春くしゃくしゃにした独白を忘
2025年1月10日 19:30
書きはじめる窮屈から逃れるためにははじめから書かなければいいのにそれでも続けてしまうのはそれしかないからなんだつい色を付けてしまうのはそれしかないからなんだ独りの部屋から何を見るんだろうもう これ以上 何が見えるんだろう東京の硝子窓からの人々の羨望や雪が降れば忘れてしまう独り言を独りの部屋から見飽きてしまっても想像以上の闇が佇んでも東京のごうごうとした風に振り向い
2024年12月25日 19:30
その今にも牙を剥き出しそうな鋭利な感性に憧れを抱いた僕のゆくえは蹴っ飛ばして 海に消えた小石のように定まることもなく 流れ続けるものなのか家の中を言葉で埋めたあと大木を目がけて うんと流離ったよそれぞれの才能が 深く心を掴んで稜線より遥か上を飛ぶ魚が居たんだよ生み出した 海のゆくえを考えるとき枯れ枝の筏をシートで包むとき虚構を砂浜から持ち帰るとき誰かが世
2024年3月9日 19:00
●夢の中、線のように不確かな海辺で、ルアーを付けた釣り糸を水面に垂らす一握りの憂鬱と釣り上げたいのは、魚ではなく言葉ふいに潮風に似た風が髪を揺らし、風の行き先を目で追えば、遠くに走り書きのような高層ビルの輪郭が見える暮れると夜は無機質じみていて、かつてときめいた記憶の隙間から美しさを思い出せば、グラフィックで飛び出してくる・ ●思い出せば、それ以上は砂上の楼閣砂を握るよう
2024年2月29日 19:30
頭上高くに停まる鳥は落ちるように街を下り膨らむ風に羽根をあずけ 鳴き声を一つ残して去った魚のように流れる雲に、雨の予報は大外れ見え隠れする日射しは熱く、アスファルトをただ照らすぬるく漂う空気を取り込み、それぞれが街に踊る空に昇るどこかの煙と、子供たちは帰り道遠くの遠く望みを託して、僕も出ていくよさよならとあの鳥の後に付くように、今出ていくよさよならと枯れていく季節の花に
2024年2月25日 19:00
手を引いたのはきっと透明なおもかげそれは夏の幻 走る幻どうしても夕暮れを見たいんだって思ってた肩をゆらし 心躍る日々の人たち夢の外側でまた会えたらさ心に仕舞う微かな光話せるかな灯りが幾つ数えてみて 感情を映す川にほら目に見える 聞こえてくる それ以上の夜にまで冷えた夏が指先に希望を込めて描きだす寄り道の模写や帰り道の切り抜きを言葉にすればどれだけ誰かに伝えられるか瞳の中で
2023年2月25日 19:10
雨の日の片隅の余白に日溜まりを日照りの揺れる白い面 魚を泳がそう雪の日の片隅の余白に日溜まりをいつも見てたいのです 葉を浮かばせたいのです僕は深々の憂いと日々の微細をクルージングしてる炊き上がった歓びが其処に咲いていないかと僕は細心に世界を張り巡らし物を得る鳥の様に其処に咲いていないかとクルージングしてる。今週はほぼ毎日更新でした。書いていて楽しかったです^
2023年2月23日 18:07
陽が深く当たり 紅い色が街を染める家を求めて 人は帰路を行く海辺からも人気はなくなり微かに聴こえる波の音耳に付けたイヤホンからこの景色の様な曲を流すものすごく遠くを行く鳥も哀愁漂わせ過ぎていく今日の陽は沈んでいき薄暗くなっていく周りとそんな空を見上げればそこには半透明の月即興で作った詞と今流れている音楽を合わせて日没の歌を歌うよそれを口ずさむよ"夜に
2023年1月1日 17:45
遠い国も幕開けは空気の澄んだ朝シンプルな街の蔦日差へ伸びるいつの国も幕開けは空気の澄んだ朝カラクリな日々へ蔦朝に伸びる銀色のCosmicくせのある球を回す冬はあの絵の理想郷駱駝風味の猫と銀色のCosmicくせを込め球回る冬は素早く理想郷笑いを含めた旅を雨ふるキャラバン明く光の渦がまた踊り緩やかに隅々に灯りやがて此処でも明く光渦はまた歓喜人人は夜明
2023年1月1日 04:45
世界は果てが無さ過ぎて実感が沸かないななので私の家の屋根ツバメの巣が出来ている とか身近なことを思い出す身近な言葉を揺らす窓辺から見る深々と雪が積もって杞憂するどうにも此処は絵画の冬温もりを拭う獣たちどうでも此処は絵画の冬モーニングセットまだらしい夜の脳内 ツアーするろうそくを1つ点けながら異界を訪れているみたいただ眩しい気もちにさせて幻からはじまって仮
2022年12月31日 22:55
愛がほしいよ 言ってしまうさ冬の息上る頃 どうにも窓を開けた純粋な蔦が縁側に伸びては 枯れていた年の終わりを常々感じる湿る雪がまた蒸気になるでしょう野暮な言葉を拭いて絵になる様な詩を書きたいのです朝の顔 横目に支度するテレビを気にする暇のない日々に雀が変わらず鳴いていた涙が出ている それも気のせいでしょう道の上に何を見るのか歩いています愛がほしいよ 言ってし
2022年12月31日 19:00
目が冴える とある 東雲色の電波塔夕景飲んで喉の方 麦の味が通る目が冴える 東雲色 迂回した街角で朱鷺の面して 笛を吹く家屋のアンテナ ネジをまく遊ばせ 遊ばせ 悠久の水辺遊ばせ 遊ばせ はにかんだみぞれあ蕎麦せ あ蕎麦せ 永久の水であ蕎麦せ あ蕎麦せ 歯に噛んだみぞれシンメトリーの夜空です オーダーした感受性そこの1つの奥深い星で食べて歌にする目が冴える 東雲色
2022年12月25日 19:01
晩夏の道に麦が笑う帰り際に会釈する狗尾草摘んで、いつも手に振る私たちみたいな人と 半透明の月と滴る夕景祠の傍で変わらず眠る猫同じ街、何れの光景途端、俄雨 若い雨 一夏の終焉と しずかな気楽とそよいだのは 馴染みの声繰り返す“ただいま” どこか憂いの漂う外と 翌月へと継ぐ淡い波長呟く 暮らしの音鳴らした“ただいま” タ凪の様に 心を撫でたなつかしさ春を急いで
2022年12月15日 19:50
鉄筋の花が咲いてる様に見ゆる世界に冬の風些細な茎に笑って吹いて 笑って吹いて たなびく鉄筋の花が咲いてる様に見ゆる世界に冬の風些細な茎に笑って吹いて 笑って吹いて たなびく遠い土地で鳴いた鳥と舟を浮かべた旅人我をわすれ枯れ葉の束を抱き なつかしく眠る嘘もまた浮遊するどうにも話の蔵が錆びてく流動する縁は泡沫朱鷺が摘んでるつい前迄 夏でしたつい前迄 夏でした