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【詞】夏の幽霊

手を引いたのはきっと透明なおもかげ
それは夏の幻 走る幻
どうしても夕暮れを見たいんだって思ってた
肩をゆらし 心躍る日々の人たち

夢の外側でまた会えたらさ
心に仕舞う微かな光話せるかな
灯りが幾つ数えてみて 感情を映す川にほら
目に見える 聞こえてくる それ以上の夜にまで

冷えた夏が指先に希望を込めて描きだす
寄り道の模写や帰り道の切り抜きを
言葉にすればどれだけ誰かに伝えられるか
瞳の中で歳を取るゆめうつつの色々を

僕の知らないあなたまで話せたなら
掌で言葉を掴み、時空を越えたら
覚えていてベンチの記憶
きっと分かり合えるはず、冷夏
その幽霊


形に残らないものが確かにあることを
比喩のような雲がそっとどこまでも耳を打つ
パっと輝く花火もまた
あなたにとってのワンシーン
スっと消える夜に今
佇む僕のワンシーン


冷えた夏が指先に希望を込めて走りだす
時には雨の一粒を会話に含めた切り抜きを
言葉にすればどれだけ誰かに伝えられるか
瞳の中で歳を取るゆめとうつつの間から

僕の知らないあなたまで伝えられたら
掌で水を掴むような夏を越えたら
覚えているベンチに座り
隣同士になれるから、冷夏
その幽霊


手を引いたのはきっと透明なおもかげ
それは多分、幻 答えの幻
どうしても夕暮れを見たいんだって思ってた
前を見つめ 漕いだ車輪が繋ぐあなたと



出来上がった後、「めちゃくちゃ良い!」となりました
今まで"幽霊"というテーマで詞を作ったことは無かったので
初の試みになりました

こちらの詞を作る際に、ヨルシカさんの「花に亡霊」という楽曲から影響を受けた面があります
家族がYouTubeで流していたので、改めて聴いてみたらすごい良い曲でした!
歌詞の言葉が美しいです



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