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2024年12月31日 22:00
暁の麓は氷のように凍えてそれでも会いたい気持ちが不思議でした気になるほどに見つめてしまうオーロラは翠を膨らませ 星の端と端を結ぶのです願うなら大木として枝葉や蔦を伸ばして草木にとけこみこの場所に居たい知りたいことが多すぎるのに朝には消える オーロラの夢何でもなくなる麓は今にもガラスみたいに割れそうです知りたいことが多すぎるのに宇宙から見るオーロラは、ほんとに出現
2024年12月31日 17:30
頬を伝う水 涙らしい庭を見ていた雨の海は微かに閉ざす栞の中の言葉遊び青くない海の青さと名前の無い蕾は縮む煙と絡む空の雲やら遥か先の未来も小さく溢れる模様の庭を見ていた扉を閉める栞は落ちる読んでいると、庭先に小雨がポツポツ降っている光景が浮かんできます全体的に抽象的な文章になっているので、色々想像が膨らみます最近投稿した詞はこちらから!
2024年12月31日 17:00
朱い空の下 返る言葉は雫に変わる雨の合図で 咲き誇る花に 虹をかける日が来るのなら飛び魚は跳ねる 魚座をなぞって泳いでゆく寡黙な魚は跳ねる 魚座をなぞって泳いでゆく今更、話すことは少ないけれど軋轢や涙の川降らせる街の夜を越えて降らせる街の夜を越えて飛び魚は跳ねる 魚座をなぞって泳いでゆく寡黙な魚は跳ねる 魚座をなぞって泳いでゆく魚は何も喋らないけれど水の中
2024年12月29日 17:00
詩集「水族館」よりあれは街が水族館だった頃僕もまた イルカの群れや 亀の背中と足の速い友達が先に着くのを追いかけていたのさ心拍数を掌に感じながら息を吐くのも自由だから5時のチャイムはうんと白亜の足音鳴らす深い考えを抜けてゆくあれは街が水族館だった頃魚がいつかは陸に上がる日が来ることを僕は分かっていた淋しいから 砂にうつむいていた規則のない水の流れを遠くに重ねながら
2024年12月29日 16:30
詩集「水族館」より水族館(a)あの日 すべては海になった絵の具をいくら しぼりだしても溶けてしまうからより強く輪郭を刻もうとしたんだ底無しの闇を砕く 星の霧がずっとずっと向こうの藍色まで膨らんでいる僕は誰も信じない場所まで泳ぎ疲れて想像力の岩礁で休んだ渺々の舟の行き交いが何もない海を漕ぐのが綺麗だった水族館(b)睡眠の中 星と星を結んでいきそのすべての輪郭
2024年12月28日 19:30
落日の後には 夜の花が咲く魚の群れをなして 揺れる色彩段々 とけていく放課後のブランコの水性がじわじわ とけていく今日書いた日記をすべてシュレッダーにかけた落日の後には 消えてしまいたかった深い海の砂や風に巻かれて 旅してみたかったうみべの石の上を歩く私の想像のともだちはもっと上を浮かぶ落日の後には 窓の傷が疼くごうごうと嵐のような虚無が包むそこ
2024年12月27日 19:30
春夏秋冬はすぐに終わるから窓の外の表情も過去形にすれば過去形で雪が降り積もる雪が降り積もることばかり考えている瀟酒な冬か部屋はガラクタで埋まっているこの通りの僕か気持ちが有ればひとしずくの息は風になる駆け抜けたのは獣道の一縷春夏秋冬はすぐに消えるからあれは部屋に姉がいた頃眠りの奥で思い出す右耳まで髪が伸びては切るタイミングを逃している
2024年12月26日 19:30
なんにもないのを穴埋めするのは難しいので雀の涙ほどの気持ちで言葉を重ねていったら自分の立てる足下が無くなっていました自分で自分を削り続けて世界から居なくなってしまおうと思っていたのか闇を引っ掻いていたまるで空蝉の羽根みたいな昼下がりがトンネルを抜けた先の自分を貫いてにやけるような日々が続いていた高低差のある夢の切れ端で現実を編んだ壁を撫でれば すぐに壊れる気
2024年12月25日 19:30
その今にも牙を剥き出しそうな鋭利な感性に憧れを抱いた僕のゆくえは蹴っ飛ばして 海に消えた小石のように定まることもなく 流れ続けるものなのか家の中を言葉で埋めたあと大木を目がけて うんと流離ったよそれぞれの才能が 深く心を掴んで稜線より遥か上を飛ぶ魚が居たんだよ生み出した 海のゆくえを考えるとき枯れ枝の筏をシートで包むとき虚構を砂浜から持ち帰るとき誰かが世
2024年12月20日 20:10
廊下の奥 明日の萌芽机の上 文字の夜光虫全体を眺める全貌を眺める比喩というパズルをしてる感覚で何処まで焚べる夢の火 お化けのように進む雲のスープを飲もう雲のスープを飲もう張り切って探そう海を掻き分けるペンで瑠璃色の写実瑠璃色の写実手のひらがことばの水母をつくるまどろみの夜行まどろみの夜行生成AIの作る室内の動画を見ていると、全体的にぐ
2024年12月20日 19:30
娘よ 此処は囚われない 忘れ去られたものの着く場所渺々に広がり 終わりを考えることもないから丸い 丸い りんご飴のような氷を砕いて食べるバリボリ音を立てても 誰も気にすることはないからそれぐらい遠い 名前もない 湖かもしれないし波になりたいのなら 水に足を濡らして娘よ 此処は忘れられない 一人の着く場所夢のような 夢のように娘よ 此処は囚われない 忘れ去られたものの
2024年12月14日 19:30
どんなことで悩んだって どう転がったって誰かに送った なんとなくの問いも返ってこないままどんなことで悩んだって そう転がったって今は今で 昔は昔になっていく無重力みたいな日々を 整える言葉持っていない無重力みたいな日々を 纏める言葉持っていない光もない 僕は僕以外になれない返ってこない 返ってこないままどんな朝が来たって どんな夜が来たって分からないものがある
2024年12月8日 19:30
生きているのは もしかしたら何かを探索するため去った夏の影見つけ 暖炉で編んだマフラーとどこまでも行き交い 行き交う 雪の宵闇が掌に冷たかったりする海の絵を描いた 波の細部まで数ヶ月前の夏は塔のように佇んでいる夏が淋しく通り過ぎるほどに雪原の足下の凍えが大きくなるきっといつかは比例する生きているのは もしかしたら 夏を模るため夏の影のもう少し先の 見慣れた建
2024年12月7日 19:00
ようやく信じれたものを 信じられなくなることがずっとずっと怖いから 花を抱いてどこまで来たのかわかりません手元の髪留めのゴムを引っ張れば心や息遣いと重なる窓辺に花を添えて 咲き誇るのを待っている窓辺の殺風景に 眠たくなるのを待っているきょとんとしたぬいぐるみが居なくなるのが怖いから声を当てはめて話すのですそういう夜が来るのですどこに行くのかわかりません手元の髪留めのゴ