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【詞】花


ようやく信じれたものを 信じられなくなることが
ずっとずっと怖いから 花を抱いて


どこまで来たのかわかりません
手元の髪留めのゴムを引っ張れば
心や息遣いと重なる


窓辺に花を添えて 咲き誇るのを待っている
窓辺の殺風景に 眠たくなるのを待っている


きょとんとしたぬいぐるみが居なくなるのが怖いから
声を当てはめて話すのです
そういう夜が来るのです


どこに行くのかわかりません
手元の髪留めのゴムの輪っかが口みたいで
息をした 息をした


窓辺に咲いた花がいつか 大木に変わることを待っている
家の中の殺風景を 埋め尽くしてくれるのを待っている




花びらが部屋の中を埋め尽くして、それが綺麗だ というテーマで作りました


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