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2022年9月の記事一覧

【詞】虫と夏

【詞】虫と夏

様々 虫の音色が響く夜

灯りの下、私は微かな期待や
静かな呼吸のなか、

賑やかに唄う虫達を網で掬って
何となく昔に戻った

振りをする 
振りだけする

子どもの頃、よくしていた
虫とりも、しなくなったな
夏は優しくて、どこか寂しいから

やっと飲める様になった
ビールを 口に傾ける
涙が出そうでも、月が拭ってくれそう

灯ろうを浮かべて遠く
夏祭り、街がなつかしい

私の蒼さの全てと
透明さ

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【詞】Meow

【詞】Meow

純文学の方に行った猫
僕の横目に風の種が笑ってます

純文学の方に行った猫
書店の扉 開けて

僕の論理や感情は蕾です
起床して読む本に君を感じます

僕の論理はいまだに未熟です
深く炒って その時を見出してます

見上げる 果実の時雨 雨予報
瓶に入れて 飲み干す人たちよ

俯く 思わぬ暗幕 曇天の実が
空に生えていく いきます

夏終い 笹舟がひとつ浮かんでる

純文学の方に行った猫
僕の横目

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【詞】ふ"れる

【詞】ふ"れる

弾けた水の粒が、以前の記憶と共に
遠目に行かんとしてる朝明けに

夜に冴える眼で、ふと戯けてみせた
星座がぶれて、空に朝を招いた

揺れていく
朝に揺れていく、

その振動は光となり
水辺に灯る

遊んだ水の粒が、以前の言葉と共に
遠目に行かんとしてる朝明けに

意味を手に戯けてみせる魂に
私もぶれて、青く煌めいていく様

long deep night..
it's like a moment.

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【詞】Camp(仮)

【詞】Camp(仮)

"あの星座の名前は何?"夜空に指を向けて話す君細かく星を見ることはそういえばなかったな蠍、魚、羊たち流れ星を手に遊んでる星の刹那の更なる刹那くらいの僕やこの陸は透き通った形だけれども時々、暗がりが沁みていく笑った顔も むかしの方へ行ってしまいそう"哀しい顔しないでよ"そう横から君の声夜空の星とどこへ行こうどれくらい遡れば僕は星々を知れるのだろう永い永い髪の様な銀の河しずかに見上げる透き通った形だけ

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【詞】Rhythm

【詞】Rhythm

耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

すこしずつ集いだす

ちいさな夜



夜が合唱してる夏の声

声が繰りかえす満ちた月の方

細胞が曲を鳴らす

ーー

La La La La 螺旋状に
霧雨も踊る様

La La La La スマホ取って
編集する この夜を

ダイブする

ーー

耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

すこしずつ集いだす

ちいさな夜

ネオンを吸っ

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【詞】夜更け(Long ver.)

【詞】夜更け(Long ver.)

夜、夜、夜、夜
ただただ数えた

夜、夜、夜、夜
果てしなく数えた

その内来るでしょう 朝の光に

散っていった記憶をわすれないで

夜、夜、夜、夜
ひたすらに数えた

夜、夜、夜、夜の空は
果てしない続いて

航空機がまたひとつ 頭上を過ぎるようだ

自分は芝生に佇む 

未熟な蕾みたいな 自分の心内 

花となり咲きたいようです

誰も同じ夢を 夜空に見たいようで

目を瞑っても 明かりを手

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【詞】0th Summer

【詞】0th Summer

夕景、河原で石を積んでは
遊んでいた記憶 遊んだ記憶
その青春を 僕も見たくて
古いアルバム 辿っていた

鱗雲はいつの日も
夏の空を泳ぐ魚の様

夕景、家路に猫じゃらし振っては
話していた記憶 話した記憶
その想像を 僕もしたくて
土手に行って 模してみたり

ひぐらしはいつの日も
夏の終い感じる音の様

100年前の夏を想ってみたの
想ってみたの
今、その歌が聴こえてくるから
聴こえてくるよ

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【詞】Open(仮)

夜に窓辺からふと
旅立つ船が見えたりする
散り散りになった光たち
束になって朝を呼ぶ

麦茶を飲み 文を書く
理想を口に出してみたり
繰り返す

僕は僕の儘 私は私の儘
夜は夜の儘 変わらない儘

夜は味方さ 朝も味方さ
そうでありたい 思ってたいのです

夜に街灯がふと
点滅してるのが見えたりする
鮭の様に遡る
星空へと言の葉が

言葉選びが自在すぎて
まるで世界が狭く感じる
その鱗に沁みこんで

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【詞】Smoke(仮)

【詞】Smoke(仮)

数字が右から左に流れる
幾多流れては迎えを待ってる

僕もまた記号のような会話と
数の水流に慣れた頃

巨樹のように高く聳えた街並み
夜空は柔らかそうで
どんな心地だろう

躰を預けて、
皮肉の茂る世界を
わすれたいんです。

"ほら、またそうやって"と
君の声 過ぎったよ 
目を開ける 雨がしとしとと

現にやるせなくなると君の声を思い出す

"ほら、またそうやって"と
君の声 笑ったよ
目を閉

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【詞】Marine Blue

【詞】Marine Blue

貴方の横を過る 羽根生えた様にユーモアが
話そうとする羅列が 頭を巡る

ただそっけなく 蛙の声 奥深さ
雨にまかすさ 言ってしまえと

時間は門限がある 青と比例して
ハヤブサ抜く速さに感じる かつての残像

鮮やかなユーモアは
僕たちの時代だろう

羽根生えたジョークで
どこまでも行くだろう

透明になって 夢を泳いでみたいね
巣食う獣よけながら 目を張り巡らして

底抜けの明るさが
溜まると

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【詞】快、

【詞】快、

言葉は浮き沈み
草に風吹く
何かを知っては
また歩き出せるから

君に貰った思い出も
うねったり くねったり
何もかも無くしてしまっても
前を向ける なんて

季節は目眩く
隣が欠けても
石を積み重ねて
わすれかけても

風はまた吹いて
換気していく
新品みたいな姿で佇む

言葉はふいに還り
影でやすまる
色々と分かってゆくよ
流れる会話も慣れていく

君に貰った思い出も
揺らめく夕暮れ
明かりさ

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【詞】オール

自分の先 水平線
遠目にクジラ 歌ってる
笛を吹いて 舟を出すんだ

気もちの奥 時に
貴方が眩しいばかり
旗のようになびいた服や
長い髪を思い出すのさ

夢みたいに遊び合ったと
めくるめく オールを漕いで
記録は水面 海を行くよ
鴎があんなに空をあおぎ

平行する世界で
踊る綿毛のなかに貴方
わすれたりしないと潤う
星みたいな瞳

気もちの淵に掛ける
笑い声がなつかしく
ミルキーウェイ 話そうか

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【詞】僕BIRD

雨雲が 過ぎるとき 僕は海を渡る
その先に答えがあるように思うから

雨雲が 過ぎるとき 僕は海を渡る
その先に答えがあるように思うから

翔んでけ 翔んでけ 僕バード
駆けてけ 駆けてけ 僕バード

島の先に見た 新しい言葉の味

翔んでけ 翔んでけ 僕バード
駆けてけ 駆けてけ 僕バード

うねる汗は 潮の味

翔んでけ 翔んでけ 僕バード
モノクロの空を抜けるまで

日差がやたら寂しくても

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【詞】幻(仮)

【詞】幻(仮)

君は蜃気楼みたいなの
心地よい夢を 刹那な愛を
魅せてくれて 朝になれば 
束の間の楽園だったと..

駱駝と共に旅人たち
映画のなか 行き交ってる
そんなショーウィンドウ見つめて
季節外れの風が吹いて

渦巻く空 鱗雲は群れ
街は衣替えの頃で
僕は、過ぎゆく季節の服の儘
怠けぐせの日々よ

君は蜃気楼みたいなの
心地よい夢を 刹那な愛を
魅せているの 緑の薫る
草原で踊ってみたいの

君は蜃気楼

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