ヤングケアラー当事者って、案外身近にいるかもしれない
27歳頃、半年~1年位
私はヤングケアラーになりかけた
身体面の疲労、精神面の疲弊で
心身ともに追い詰められていた
きっかけは、私の母が更年期によるうつ状態で
寝込んでしまったこと
起き上がらないし、風呂にも入らない
食事もしない、水分摂取はスポーツドリンク
家事全般は、できなくなった
母は長年、心療クリニックに通っている
車を走らせ、せっせと点滴を受けていた
私の作った食事に、見向きもせず
私の父は、母の心身状態に、無関心だった
そして私にも
家族を知ろうとしない、理解しようとしない
ただの馬鹿
それは今も、変わらない
馬鹿な父、さっさと失せろ
当時通院してた精神科の主治医に
入院を提案されたけど、私は断った
私がいなくなると、家は散らかり放題
家庭は回らなくなる
『お母さんは、あんたのせいで病気になった』
中学の時に祖母から言われ続けた言葉が
耳から離れない
毎日母を怒鳴りながら、私は家事全てをこなした
明日も明後日も、先が見えない毎日を
私は怒ることでしか、表現できなかった
正直、限界だった
気がつくと、押し入れの洋服掛けにベルトを通し
輪を作って、首を入れた
気を失わず、ただ苦しいだけ
体の重みで、ベルトが切れてしまった
ヤングケアラーの当事者は、悩みを相談しづらい
どう伝えればいいのか分からないし
相談窓口なんて信用してない
『家族の世話して、偉いよね』
これで話しが片付いてしまう
当事者から見ると
大人は真剣に、悩みを聞いてくれないって
思われてしまっているから
ヤングケアラー当事者は、身近にいる
それを大人は気づいてないし、気づけない
助けを求めることができない
助けを求めることを諦めた当事者がいることを
大人をはじめ支援者は
心に留めて置かなければならない