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#フェス記録
もっと20代を捨てられたかもしれない。
20代は「捨てるための時間」だとあとから気づく。
ふり返ると、私はなんだかんだで「バランス」を重視していたように思う。仕事もほどほど、友だちとの遊びもほどよく、適度な運動をして健康にも気を遣う。まるで全ての分野で平均点を狙ったような生き方。
それは悪いことではない。
もちろん、どちらかというと人よりもほんの少しだけ、仕事に一心不乱に取り組んだ自負がないわけではないけれど、「がむしゃらにがんば
人生はアコーディオンでしょう?
ピアノも弾けないのに
アコーディオンを選ぶ子どもだった。
小学校のときの学芸発表会(私はこう呼ぶ)、私の学校は偶数学年で劇を、奇数学年では器楽を演奏することになっていた。
偶数学年の劇では『大きなカブ』『マジョリン』『走れメロス』を全員でやり、私はときに村人A、ときに魔法使いB。
高学年でやった『走れメロス』では音響係になって、その場面にふさわしいクラシック音楽を選択して流す、という役目。
陰キャが生徒会選挙バトルに圧勝する話。
現在の私は副社長だが、小学5年生のころの私は生徒会副会長だった。きっと私は永遠にトップに立てない男なのかもしれない。
クラスの誰かの「お前が立候補したらおもしろいんじゃね?」という言葉にそそのかされて、クラスの人気者では決してなかった私だが、ノリで副会長に立候補した。
私がいた小学校の場合、生徒会を「書記局」と呼んでいて、その構成メンバーはぜんぶで7人。
・生徒会長は6年生から1人。
・副