幸せになる方法とは?
書店やネット上には幸せになるための自己啓発の本や専門家のアドバイス、コラムがたくさんありますが、素人の自分が考えたことを書いてみたいと思います。相変わらず雑な文章で一気に書いてみます。
まずあまりに唐突だが、人生で「全てのことにあまり期待をしない」という事を提案したい。
つまり全てを"ゼロ"で考える。「誕生日もない」「友達もいない」「クリスマスは存在しない」「仕事で褒められることはない」など。そうすれば友達が誕生日にプレゼントをくれた、一緒に出かけてくれた、デートをしてくれた。仕事で褒められた、といろいろな場面で幸せを感じる事ができる。それでも女性や若い人にとって誕生日やクリスマスは重要なので何も期待しないのは難しいと思うが。
「誕生日なのに誰も祝ってくれない」「誰もプレゼントをくれない」「忙しいから会えないと言われた」「頑張ったのに誰も褒めてくれない」など、周りに期待をするから何もなかった時にストレスを感じる。最初から「たぶん祝ってもらえない」「誘っても多分忙しいだろうな」「頑張って仕事しても褒められることはないだろうな」という気持ちでいればストレスが溜まる事はない。それでも相手を誘ったり、アプローチするのはどんどんやっていいと思う。
もちろん「そんなこと言ったって寂しいものは寂しいでしょ」「何も期待しないなんて仙人じゃないんだから」という声があるのは分かる。そういう「仙人」になる為には、他人が自分に何もしてくれなくても心が満たされている状態、自分で自分自身を幸せにできる、心の安定が保てるようなメンタルを手に入れる必要がある。外から何もメリットがなくても自分一人で満足することが出来る。ある意味無敵の状態だ。プラス友達や家族、彼氏彼女との喜びの時間があればさらに幸せを感じられる。
心の安定を保つには、日常の「小さな事」で喜びや幸せを感じられる人が強い。例えば、旅行、映画、外食、買い物をしないと幸せを感じられない人は「時間がない」「それらをするお金がない」時には幸せが手に入らないという事になる。特にこのコロナ禍でこれらの活動がしにくくなっているわけだが、そういった「大きな事」で幸せを感じるタイプの人は毎日イライラすることになる。
家で本を読んだり、たまたまおいしい料理が作れたり、道で綺麗な花を見つけたり、青空の気持ち良い天気で洗濯物が干せた。ラジオで楽しい話が聞けた。そういった「小さな事」でも幸せを感じられる人は強い。普段から心が満たされている。これは先程書いた、全ての事に期待しない「ゼロの意識」を持つ事と共通している。「どうせゼロだ」と思っているから小さな事でも喜ぶことができる。世の中のあらゆる事のハードルが下がるのだ。
そして、そういう人は外食をした時などは5倍くらい大きな幸せを感じる事が出来る。頻繁に外食をしている「ハードルが高い人」は一流レストランのフルコースでなければ喜ぶ事ができない。旅行では毎回一流ホテルじゃないと喜べない。洋服は全て一流ブランドでないと喜べない。感覚が麻痺してしまうのだ。
なので、お金持ちの人であまりに高級品が続いている場合はストップをかけた方がいいだろう。貯蓄に回したり、新しい会社を始めたり、ベンチャー企業に投資したり、ボランティアに寄付する、といった意識変化をすることでいつもとは違う幸せを感じられる場合もある。だいたい「旅行」「外食」「買い物」でしか幸せを感じられないのは人間としてあまりにも単純すぎる。
それでは「小さい事」で喜べる人になるにはどうすればよいのか?まず本を読むのは一つの方法だと思う。作家は非常に繊細で日常の些細なことに注目している。小さな事から想像を膨らまして想いを巡らせている。作家のような視点で世の中を見ることは良いヒントになるだろう。映画、コンサートのように「外部」から楽しみをもらうのではなく自分の「内部」で感じ、想像力を働かせて自分自身をエンターテイメントさせるのだ。
作家は花一つでも、この時期に咲くのは珍しいとか、東北地方でしか見ない、わずか1週間しか咲かない、昔は薬に使われていた、朝と夜で色が変わる、などいろいろな見方をしている。普通の人も作家のような感覚で花や空、野良猫、鳩、車、街中や通行人を見ればいろいろな事を感じ、無料でエンターテイメントを手に入れる事ができるだろう。
しかしこの「小さな幸せ」で喜べるタイプの人は生まれつきや、DNA、親の子育てなども関係するのでそう簡単ではないかもしれない。親と子供が家で一緒に絵を書いたりパズルをするだけで楽しめる家庭とは違い、ディズニーランドやコンサート、映画といった大きなエンタメでしか楽しめない家庭で育った子供は大人になっても変わらないかもしれない。ただ日常的に意識を変えるように心がけたり、上記のように本を読んだりする事で、日常の小さな出来事で幸せを感じる人になれる可能性はある。
また「小さな幸せ」と同じくらい重要なポイントが「健康」だ。経営者や学者、専門家、俳優、音楽家、料理人などでその道の第一人者と呼ばれる人達は健康に気をつけていることが多い。なぜなら健康が損なわれれば仕事に影響するし、仕事が落ち込めば幸せな生活が崩れる事を彼らはよく理解しているからだ。
もし自分の体が健康なら最初に書いたように「小さな事」でも幸せを感じる事が出来る。しかし病気や怪我をしているとそれだけでマイナスだ。毎日ストレスや不安を抱える事になる。だからハッピーな人は自分の健康を第一に考えていることが多い。
またスポーツ選手にしろ、俳優、音楽家、作家、デザイナー、美容師、学者、芸人など一流と呼ばれる人々で自分の仕事を毎日嫌々やっている人はまずいない。天職を見つけたとも言えるが、彼らは楽しんで仕事をしている。「自分のやりたい仕事をする」これは幸せな毎日を送る上で間違いなく重要だ。
一般的にほとんどの人は一日8時間、週40時間は仕事をすることになる。仕事がつまらなかったら幸せなはずがない。学生なら「学校」専業主婦なら「夫・家庭」であったり「子供・親族」と良好な関係が築けているかが幸せのポイントになるだろう。またパートや趣味ももちろん重要だ。最近はFXや仮想通貨といった投資で生計を立てている人もいるが、頻繁なデータチェックと情報収集は欠かせないので自宅で仕事をしてるのと一緒だ。
幸せな仕事や学校は、楽しくて自分がストレスを感じない事がポイントになる。専業主婦は配偶者が自分にピッタリの相性で日々満たされている事が重要になる。理想の配偶者との子供なら子供にも愛情が湧き、自然と良好な家庭が築けるだろう。義理の両親とも性格が合うケースが多い。もちろん上手くいかない場合もあるが、まずは自分に合う配偶者を選ぶ事を一番に優先すべきだろう。
そう考えると、仕事にしろ学校にしろ配偶者にしろ、金や見返りといった何か打算的な事を考えないで選んだ方がいい。自分の家の経済力や親の意見、就職活動や受験失敗の運などで自分があまりやりたくない仕事をしたり、行きたくない学校に行くケースもあるだろう。でも毎日7、8時間費やす仕事や学校がつまらなければ幸せなはずがない。
だから仕事や学校はできる限り、自分がやり甲斐を感じ、楽しめるものを選ぶべきだ。有名企業、有名高校、給料などで選ぶのはやめた方がいい。毎日嫌々仕事をしてスキルが身につくはずはないし、体も壊す。学校だって3年間行っても学ぶ量は少なく、良い友達もできずらいだろう。
昔と違って現在は明らかに「実力」を求められる時代になったので、大学名より実力で採用されるケースが増えている。それでも学歴社会が残っているのは知っているが、たとえ東大早慶を出てトヨタに入ったとしても仕事が出来なければ数年でクビになるし、官僚になったとしても使えない人間が出世する事はない。
大企業にしろ公務員にしろ昔と違い、使えない人間が昇進して幹部になる事はない。使えない人間は一生下っ端か数年でクビになる。景気の悪い日本企業に余分な従業員を雇っている余裕はもうない。
それでも今だに学歴は一定の力を持っているし、大企業に入ったり高級官僚になるには高学歴が必要だ。つまり50対50くらいのバランスになってきていて、学歴をどれだけ重視するかは個人個人の判断になるだろう。仮に有名大学に入れなくても自分の行きたい大学で勉強、サークル、友達と充実した4年間が過ごせれば毎日楽しいし、社会人になった時にかなりの実力がついているだろう。一方有名大学というだけで勉強もサークル活動もせずにダラダラとつまらない4年間を過ごした人は、運良く大企業に入れたとしても活躍出来ずにクビになることもあるのが現実だ。
また結婚相手についてもそれほど愛情はないのに、相手の給料やステータス目当てで結婚すると後々悲惨なケースになる事がある。金持ちは基本的に頭が良いので相手が金目当てなどすぐに見抜く。それでも美人だったり、自分の自尊心や支配欲を満たせる女優やタレントとは結婚する。しかし結婚後に愛人を作ったりDVをするケースもある。そんな旦那だったらもちろん女性は幸せではないだろう。
しかし、貧乏人の非正規社員と結婚して毎月金に苦労するくらいなら、性格がヒドくても金持ち旦那の方がマシだと言う人もいるだろう。高収入も愛情も両方ある配偶者がベストだが、これも50対50で個人の判断になってくるし、もちろん出会いや運も関係する。ただしあまりに愛情のない旦那だと子供とも遊んでくれないし、家にも帰って来ないから、良い家庭は築きにくいだろう。子供も両親の仲には当然気付くから子供の成長にも悪影響を及ぼすだろう。というわけで、仕事も学校も結婚相手も自分に合った幸せを感じられる場所や人を選んだ方が良いだろう。
もし親の影響などで自分の不本意な学校に入ったら、高校なら自分が楽しめる授業や先生を選択したり、部活に集中したり、塾やバイトに居場所を求める手もある。大学でも興味を持てる授業を選択したりサークル活動がある。他校に編入する選択もある。とにかくつまらない3年間、4年間を過ごすのは本当にもったいないし、将来に悪影響を及ぼす。
最後に仕事だが、自分が毎日楽しく、ストレスを感じない仕事にどうすれば就けるのか?ポイントは「こんな楽しい事をしてお金までもらっていいの?!」という仕事を見つけるという事だ。
もちろん理想の仕事についてもストレスはある。ただそれを手に入れた人は喜びや幸せを感じやすいということだ。理想の仕事に就いたウサイン・ボルトやイチロー、大坂なおみ、藤井聡太だってストレスがないわけがない。それでも彼らは「陸上、野球、テニス、将棋が好きだしエンジョイしている」と答えるだろう。
スポーツ選手じゃなくても、医者、弁護士、教師、営業マン、ラーメン屋、保育士、アパレル店員、芸人、タクシー運転手、といったどの職業でも自分の仕事を楽しみ、毎日幸せを感じている人はいる。そういった人は「好きこそものの上手」で成績や評価も自然と良くなるだろう。どの職業が良いという問題ではなく、これは「相性」だと思う。
それでは自分にピッタリで毎日幸せを感じる仕事に就くにはどうすればよいのか?
これは例えば、たまたま子供の時にサッカーの試合を見て感動しサッカー選手を目指す人もいれば、入院した時に看護師さんに優しくしてもらい看護師を目指す、学校の先生に自分の絵を褒められて画家を目指すなど、なんらかの「キッカケ」で夢を持ちその仕事を目指す人達がいる。
そういった人は必死に努力をしてその職業に就くことができれば毎日幸せを感じながら生活する事が出来る。もちろんプロになっても活躍出来なければストレスが溜まるし、それ以前にプロになれないケースもある。それは仕方のない事だ。
挫折をして自分の夢を人生の途中で失った人、また残念ながら学生時代に「やりたい事がない」「夢がない」という人も山ほどいる。学生時代に全員が将来やりたい事が見つかる程人間は完璧な生き物ではない。ではそういう人達はどうすれば良いのか?
私の個人的な考えでは、「給料」や「ステータス」などを考えずにひたすら「自分が興味をもてる、なんとなく惹かれる」仕事にトライするべきだと思う。経済的な問題や親や兄弟の影響で、給料が高い仕事を選んだり、公務員や自営業の後継ぎ、親から代々歴史がある医者になったり、漁師になったりといろいろなケースがあるだろう。
それは仕方がない事だとは思うが、本人がその仕事に興味がない場合、ストレスやプレッシャーで精神が病んだり、嫌々やっているので成果が出なかったり、抑圧されている反動で、突然大きな事件を起こしたりするケースもあるだろう。もちろん本人が長年やっていくうちに地に足がつき愛着が湧き「親の言うことを聞いておいて良かった」という結末もあるだろう。ただ、もしそうならなかった場合、親が恨まれる可能性もある。
一方、自分が好きで選んだ仕事でもそれが失敗して失業したり、酷い場合はホームレスになるという可能性もある。それでも自分で選んだ道なら人に言われた道より後悔する事は少ないし。親に言われた仕事をして失敗したケースよりも再び頑張って、立ち直れる可能性は高いのではないだろうか?
親が望む道に無理矢理自分の子供を進ませようとした結果、子供がうつになったり引きこもりになった話を聞いた事がある。人間は自分の意思で失敗した時の方がショックは少ないのではないだろうか?例えば、親に言われて嫌々仕事をした5年と自分で決めた5年。もし失敗した時に前者の方が「俺の5年間は一体なんだったんだ」と打ちのめされる確率が高いように思う。これは仕事だけじゃなく高校や大学選びでも同じだろう。
つまり自分で選び、自分で進んだ道の方が本人のモチベーションが高いので成功する確率が高く、失敗したとしてもダメージはそこまで大きくないという事だ。フワちゃんの母親はフワちゃんの個性を認め、愛情を持って伸び伸びと育てたそうだ。もちろん強制的な親の言うことを聞いて子供が幸せになるケースもゼロではないだろう。
学生時代に「夢がない」「やりたい事が分からない」という人でも、自分が少しでも興味がある仕事にトライし、失敗し、トライし、失敗しを繰り返していく事でだんだんと「自分のやりたい事」が明確になり徐々に限定されていくと思う。そしてキャリア中盤の30歳〜40歳くらいで自分のやりたい仕事、やり甲斐が感じられる仕事が見つかるのではないだろうか?
仕事内容ややり甲斐で仕事を選ばずに、給料や会社名、イメージで仕事を選ぶ人は給料は高いのではじめは満足できるだろう。またネームバリューもあるので友達に自慢出来るかもしれない。しかし、本当に興味があるわけではないので実力も知識もたいして身に付かずに3年、4年が経過する。高給料とイメージ目当てで別の仕事にすぐ転職し、また実力がつかずに次の仕事へ。
YouTuberでも同じだ。動画制作が自分に合っていれば良いが、ただ高収入目当てで始めると数年後に痛い目に遭う。もちろんチャレンジする分には問題ないが、金、金、金、金を追って続けてもあまり上手くはいかないだろう。
20代は若いので転職は容易かもしれないが、高収入目当てで仕事を続け、大した実力も経験もない人は35歳を過ぎると痛い目に遭う。何の実力もキャリアもない中年を企業は雇ってくれない。結果的に警備員や清掃員、宅配、コールセンターといった誰でも出来る、人手不足の仕事をするしか選択肢はなくなる。もちろんそういった仕事も立派な仕事で敬意を払っている。本人がやり甲斐を感じて毎日充実しているなら全く問題ないと思う。ただ給料が安かったり、激務だったりとあまり良い噂は聞かない。
安い給料でも自分が興味がある仕事をしてきた人は勉強もするし、積極性があるから良い経験も積める。困難にも本気でぶつかるから成長する。芸能人で漫才、俳優、舞台、ラジオなど複数の仕事をこなす人がいるが、それは人を楽しませる「エンタメ」というジャンルで繋がっているのだ。それと同じように、転職を繰り返しいろいろな仕事をしている人でもその人のキャリアは線で繋がっているものだ。だから確実に次の仕事に役立つ実力がついている。例えば医者からラーメン屋、その後ITプログラマーなどといった全く違う分野の仕事は選んでいないはずだ。
接客業だったりアニメ関係だったり、事務職だったり、コンピューターだったり、その人が得意で興味があるジャンルの仕事を一貫してやってきているはずなのでそれは十分に立派なキャリアになる。高い給料と会社名だけを目的として転職してきた人とは明らかな実力差がついている。
ここまで仕事、学校、結婚相手の3つで幸せになる方法を書かせてもらったが、ポイントは「自分がやりたい仕事、自分に合った学校、配偶者」を見つけるべきという事だ。
他にも大事なポイントがある。それは「幸せな人」「ハッピーな人」に近づき、真似をするという事だ。その人が幸せなのには理由があるし、何かを日々実践しているのだ。生まれつきの性格や生活環境、DNAが自分とは違うと言うかもしれないが、それでも参考になる点は多いだろう。例えば、仕事の選び方、読んでいる本・新聞、使っているアプリ、よく行く場所、食べている食品、趣味、考え方、子育ての仕方、付き合っている友人、これまでのキャリア、住んでいる場所など。
幸せな人が実践している事を真似すれば自分も幸せになれる可能性が高い。一方、ネガティヴで不幸せな人とばかりつるみ、その人の真似をしたり悪影響を受けていれば自分も不幸せになるかもしれない。毎日人の悪口や愚痴を言うダークサイドに落ちてはいけない。スポーツでも楽器でも上手な人の真似をするのは当たり前だし、徐々にその人のレベルに近づく事ができる。人生でも不幸せな人より「幸せの達人」の真似をした方がいい。
そして冒頭に書いた「小さな事」で喜びを感じる感性を持ち、すこやかで健康的な生活ができれば、毎日のストレスは少なくなり心が安定し、幸せを感じられる時間が増えるだろう。
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