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お気に入り記事まとめ

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また読み返したいぐらい印象に残った記事たち。
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『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者

『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者

 『ウォーリアー』は、殿堂入りしている2010年代アメリカ映画の名作だ。大手データサイト「IMDb」では歴代200位に入るハイスコアを維持している。リバイバル上映(2024年10月11日〜17日)への推薦コメントで書いたように、総合格闘技をリアルに描いた「男泣き」映画として有名だが、米国試写でもっとも好評だったオーディエンスは女性層という珍しい立ち位置を持っている。

 おまけに「完璧な映画」と評

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メキシコ人とタコスを作って知った5つの思い込み

メキシコ人とタコスを作って知った5つの思い込み

私がタコスにハマったのは、メキシコから日本にきたエリックにタコス作りを教わったことがきっかけだ。

これまで人生で食べてきたタコスは、ラップサンドの皮にひき肉やチーズやトマトがはさまれ、ハンバーガーやピザの仲間のファストフードの印象だった。しかし彼が作ったのは、皮はふわふわでとうもろこしの香りが香ばしく、具はシンプルな味付けの肉炒めで... 噛むほどに香ばしいその皮だけをずっと食べていたいくらい、

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台湾の路上園芸

台湾の路上園芸

街中の園芸に興味があって、という話をすると、これまで何人もの方から「台湾はすごいよ」というタレコミ情報をいただいた。
ここ数年、手帳や携帯のメモ帳に「台湾に行きたい」と、うわ言のように走り書きしては、台湾への思いを募らせてきたが、今年、ありがたいことに二度も訪れる機会があった。
結論から言うと、台湾は路上園芸天国だった。

今年訪れたのは台北。台湾の北部だが、気候は亜熱帯。何といっても植物の勢いが

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小説を書く際の三種の神器

小説を書く際の三種の神器

今日、 #小説書きさん三種の神器教えて
というタグがあって、そこで下記のポストをしました。

せっかくなので、この辺りを使った私の小説の書き方をまとめてみようかな〜と思います。(少々マニアックなので需要はないと思うのですが、待ち時間なので少し暇でして)

まずはプロット。

ここではPost-itを使います。これは名前の通り付箋紙アプリ(Post-itが作っているアプリ)なのですが、私はネタだしか

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2024 自作の短編小説にAIが続きを書いてくれたよ その3

こんにちは。白です。
生成AIの機能を使って短編小説をAIがどのように書くか試してみた雑文、三回目です。
今回使用したAIはクラウドワークスAIのテキスト生成ツール「短編小説を書く」です。

私が短編小説の冒頭の文章を書き、その続きをAIが生成します。
生成のさいに書きたい小説のジャンルを決めます。
今回使用した文章は私の未発表の短編小説で、元のジャンルは恋愛小説です。

□冒頭 作成:千住白

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短編小説『近鉄京都線 桃山御陵前駅』

短編小説『近鉄京都線 桃山御陵前駅』

妹の旦那に送ってもらって、新田辺駅から京都行の急行に乗り込む。

今日中に東京に戻らなければならない。

木津川の鉄橋から夕陽が見えた。

何年ぶりだろうか。

今まで空さえも見上げていなかったような気がする。

狭い空間に押し込められて、地べたを這いつくばるように生きてきた。

少しばかり有名だったIT関係の会社に勤めていたばかりに、いい気になって会社の仲間と独立して会社を作った。

一等地のビ

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小説の書き方と予備知識の一例

小説を作ろう!

1何を伝えたいかを明確にする
2物語を構成をする
3必要な人物を用意する
4簡単なまとめを作る
5ストーリーを掘り下げて、短いストーリーを組み込むことで納得感や行動動機を明確にする
6文字数を増やすために具体的な出来事を高解像度で語れるようになる
7行動動機に矛盾が無く、合理的に見せる設定が成立しているかを確認する
8文章としての説明が読者目線で理解できるように記述されているかを

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バックパッカーの聖地カオサンロードはなぜ聖地になったの?

バックパッカーの聖地カオサンロードはなぜ聖地になったの?

バックパッカーに愛される場所はたくさんありますが、「バックパッカーの聖地」と来ればカオサンストリートをおいて他にはないのではないでしょうか。タイに旅行した人なら、一度は行ったことがありますよね。ちなみに、カオサンってどういう意味か知ってますか? カオサンとは、タイ語で精製された米、つまり白米を意味します。昔このあたりに精米屋さんがたくさんあったことに由来するそうです。

最近ではわざわざカオサンロ

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#ZSJtrackoftheday - ザック・セイバーJr.と音楽紀行 -

#ZSJtrackoftheday - ザック・セイバーJr.と音楽紀行 -

※この記事は2022年4月にBloggerで発表した内容に加筆・修正したものです

まえがき

2024年8月18日、夏の両国国技館。英国出身の外国人プロレスラーが日本のプロレス界で頂点を制した。

新日本プロレスの真夏の祭典、G1 CLIMAX 34 決勝戦で辻陽太を破り、ザック・セイバーJr. が初優勝。外国人選手としてはケニー・オメガに続き2人目、英国人レスラーとしては史上初の快挙を成し遂げ

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YouTube書評『トパーズ』村上龍。誰も言わない感想と文章の分析。

YouTube書評『トパーズ』村上龍。誰も言わない感想と文章の分析。

新作です。ぜひ観てください。感想も貰えたらいいな。

253、『トパーズ』村上龍。誰も言わない感想と文章の分析。

00:00 純粋な心、村上龍の文学を代表する作品
01:50 トパーズの文体について
04:25 村上龍の狂気
05:05 小説世界の分析
12:10 トパーズの映画、三島由紀夫の『憂国』
18:40 梶井基次郎『檸檬』との比較
21:20 村上龍の天才的な技

この作品

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私が印象に残った総合格闘家の入場曲

私が印象に残った総合格闘家の入場曲

お世話になっております。
本日は、私が印象に残った総合格闘家の入場曲について纏めてみました。

1.冒頭にRIZINをはじめとする日本の格闘技団体の
入場シーンは選手への演出が作り込まれていると共にリスペクトを大いに感じ取れる為、
個人的には好きです。

UFC等の海外団体は、選手の入場演出は
どちらかと言えば淡白に感じます。
(団体の方向性や国民性がある為、
 正解はありません。)

日本の格闘

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「花のメディア性」を考える

「花のメディア性」を考える

大学でメディア社会学を学んで、新卒で花屋になった

思い立ったが吉日だし、人間流動的なので今はまた別の道に進んでいるけれど
なにも間違ってはいなかったし、あれもそれも血肉になってる

ちょっとあたらしい生活にも慣れて、花屋になって気がついたこと?を思い出したので記録しておこうと思い、pomeraに向かってみた

というわけでpomeraで書くはじめての文章ですこんにちは、よろしくね!

大学時代は

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【PRIDE全史】~“世界最高峰”の誕生から消滅まで~

【PRIDE全史】~“世界最高峰”の誕生から消滅まで~

みなさんはかつて日本に存在した世界最高峰の総合格闘技団体「PRIDE」をご存知でしょうか?

1997年(平成9年)に産声を上げたPRIDEは桜庭和志、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ヴァンダレイ・シウバ、五味隆典といったスター選手を次々に輩出し、日本に総合格闘技ブームを巻き起こしました。

世界中のトップファイターがPRIDEに参戦し、「世界最高峰の舞台」と言われるまでに成長しますが、2007年(

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川尻達也vs鈴木芳彦「RIZIN開国の不毛な議論」

川尻達也vs鈴木芳彦「RIZIN開国の不毛な議論」

驚愕の23000字!! 川尻達也vs鈴木芳彦のRIZIN開国議論対談!(司会/ジャン斉藤)

――どうもジャン斉藤です。今日はですね、「RIZINは開国すべきか、箱庭のままでいいのか」という激論が水面下で行われているということで、その決着戦をDropkickのスタジオトークで行ないます。まず「開国しないほうがいい派」はどなたでしょうか?

川尻 川尻達也です。よろしくお願いします。

――川尻さん

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