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マオリのAntie(おばちゃん)が教えてくれた、これからの家族のかたち
今から20年ほど前、ニュージーランドの大学のマオリ学部に留学していた時のこと。大学には、主にマオリの学生向けに作られた「Marae」という集会所があるのだが、そこには平日はお昼ごはんを提供する食堂があり、そこのおばちゃんと、気づいたら仲良くなっていた。彼女はマオリの歌と踊りのサークルである「Kapahaka」にも参加していて、踊り手にはなっていなかったのだけど、みんなの「お母ちゃん」として、いつも
もっとみる今でも心に残っている、マオリの友人のつぶやき――ごみのポイ捨ては、母なる大地を汚すこと
20年ほど前、ニュージーランド/アオテアロアのヴィクトリア大学、マオリ学部に留学していた時のこと。
私が参加していたカパハカクラブで車で移動中、大学院生のマオリの友人が、ごみのポイ捨てを見て、こうつぶやいた。
ハッとして、次の言葉を待った。続けて、こんなことを言った。
とても悲しそうな顔をしていて、私は、うなずくことしかできなかった。
その後、考えた。なぜ、こういうことが起きているのか。結
コンビニのおばちゃんに学んだ、多様性への理解は「知ろうとする」からはじまる、という大事なこと。
「あんた、ずいぶん怖そうな髪型してるね」
今朝、近所のコンビニに行ったら、店員のおばちゃんが、部分的に赤い髪の毛のロン毛のお兄ちゃんに、こんな言葉を放った。コピー機を使っていた私は驚きつつ、ちょっとワクワクしながら、気づかれないように話の展開に耳をそばだてた。
「いやあ、俺はそんなに怖くないんスよ」
「あ、そう!仕事がんばってねー。また来てね!」
なんて、心地よい会話!
帰り道、このや
ライターになるきっかけの1つになった大学2年の出会い&カフェオレボウルの衝撃。
NZに留学していた時のことを考えていて、ふと、思い出したことがある。
それは、私がライターという仕事を志すきっかけの1つになった、ある出来事のことだ。
NZマオリ学部への1年間の交換留学を前にして、私は「誰か日本人で、マオリ文化に詳しい人はいないかな…」と思っていたある日、NZ観光局のニュースレターで、マオリの人たちとの体験を書いていたライターさんのコラムを見つけた。
「うわあ!この人に会い
「これ、食べられるよね!」で、マオリの仲間とつながった。
今から20年ほど前、アオテアロア/ニュージーランドの大学のマオリ学部に留学していた私。サークル活動ではカパハカ、というマオリの歌とダンスのパフォーマンスグループに入れてもらった。(というか半ば強引に入った…)
最初は私と友人以外は全員マオリで「え、なんで…」みたいな反応だったが、ちゃんと踊ったり歌ったりできるようになったら、少しずつ、みんなに認めてもらえるようになった。
美味しいマオリ料理に舌
大卒後にTV制作会社に就職する、という失敗
大学時代、環境と文化とエコロジーをテーマのゼミを選び、夢だった留学も果たし、大学生活を満喫した私。卒論のテーマは「先住民族の言語再生」で、卒業後は、世界中の先住民族の素晴らしい文化を伝えることが、大きな夢となった。そこでTV制作会社で働くことを選ぶのだが…これが失敗だった。でも、失敗は成功の母だった、と今は心の底から言える。
TV制作会社で激務、激務、の日々…。
私は、実はそんなにテレビは好きで