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家庭科を半年指導してみて
こんにちは。ぐうぽんです。
家庭科という教科を指導して半年が経ちました。
目まぐるしくて、準備が大変で、その中でも楽しさを感じつつあるこの教科について、感じたことや考えたことをまとめてみます。
小学校家庭科とは
家庭科は図工や音楽、体育と同じ実技系教科の一つです。
主に小学校では、家族と家庭生活・衣食住・消費生活と環境の3領域を2年間かけて学びます。
実技もあれば座学もある、単元内容によって教室と家庭科室を使い分けるなど、実技一辺倒でも座学一辺倒でもない不思議な立ち位置です。
学生時代はそれほど得意でもないし、好きでもない、どちらにもつかない教科の印象でした。
まあそれでも調理実習は他教科にないワクワク感があるのは私も一緒で、多くの人にとって、家庭科=調理実習=ちょっと特別の印象が強いかと思います。
家庭科=生活に密着する教科
家庭科を指導する上で、私は簡単な計画書を毎学期作り、関係する先生にお渡しして方向性の確認をしています。
(というか、あまりにやることが広範囲かつ長期間なので自分の中で落とし込みたい意味合いもあります(^_^;)
また単元の始めに「これをやります、ではがんばりましょう」で即実践するのではなく、必ず考察や実践計画を立てる、実習では観察や工程に沿って行い、終わったら振り返るなど、実習前や後にも数多くの活動が隠れています。
例えばお米を炊く活動では、米の重量と体積の違いを考えるのは算数ですし、沸騰する様子を観察するのは理科。
お米の産地を考えると社会だし、献立を立てる活動で栄養バランスや健康を考えると保健体育・・
というように家庭科は非常に多種多様な教科と絡んでいるので、総合的な教科だなぁと思います。
さらに、こうした学習内容の一つ一つは家庭でも学べるものなので、場合によっては学習前に家庭で経験済みだったりする話はよく聞きます。
特にミシンや調理の経験を持っていると、手が回らないときのサポートとして大変大きな力になりますし、本人たちにとっても自分の知識技術が友だちの役に立つと認められる「自己効力感」の育成になります。
入試には関係しない。だけど大切な教科
家庭科って、国語や算数のように入試に関わることもなく、生きる上で絶対必要とも言えません。
ただ、大人になって改めて見つめてみると、これはかなり大切な教科だなーと思います。
社会に出ると、人の波に飲まれ流されることも多く、心も体も疲弊します。
そんな時に作りたい物を作ったり料理をしたりすると、気持ちが安定するというか、自分を取り戻せるような感じがします。
靴下に穴が開いたり、ボタンが取れたりしたときも、自分で直せたりすれば余計なお金も使わなくてすみますし、環境に優しいエコな生活になります。
試験には関わらないけど、学んでおいて損はない教科なのかもです。
ICTを生かした使い方
自分の強みはICTですので、家庭科でもなんとかしてみたい!
そう意気込んでみたものの、実際は指導内容とあまり当てはまらず、苦労しているのが現状です。
ですが、これだけは言えます。
間違いなく家庭科はICT活用において新たな境地を見出せる教科です。
家庭科は実習、実践型教科ですのでドリル問題を解くといった活動は少ない、というか皆無です。
しかし一つ一つ組み解いてみると、結構活用できそうな場面は潜んでいます。
ほぼ毎回実践している一番簡単なものとして活動の撮影があります。
調理の様子、ミシンでの製作、掃除や整理整頓などなど、これまでの単元でもかなり沢山の活動を撮影してきました。
これだけでも十分なICT活用になります
意見共有にICTを用いるのは、少しハードルが上がるかと思いますが効果は大きいです。
発言に消極的な子どもでも、タブレットなら感じたことや思ったことを発表できますし、出された意見にいいねをしたりコメントで交流したりもできるので、普段より授業の幅が広くなる印象です。
アンケート機能も使える機能です。
先日「みそ汁」調理で、だしの飲み比べをしました。
そこで一番美味しかっただしを投票してもらったら、かつおぶしが選ばれたので、これを次回の調理で使用することにしました。
本来なら理由を書かせるべきでしたが、突貫工事だったのでそれは次回の改善にします。
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他にも、現行の教科書ではQRコードが掲載されているので、動画を見ながら作業することもできます。
このように各種活動でICTを使う機会は以前よりも増えてきているので、使わない手はないと思います。
ついつい調理実習の楽しさだけが記憶に残りがちですが、調理のみならずミシンや手縫いによる製作、消費者教育、掃除や住まいといった、生活に密着する幅広い学習内容です。
そんな一つ一つの活動を、大人になっても忘れないでほしいなと、初めて指導して思った次第です。
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