結果的に転職しなくてもいい | 転職活動記・後編
転職活動の記録・後編です。
私がどのようにやりたいことを言語化し、転職に至ったかを記事にしました。
転職を考えている方、やりたいことについて悩んでいる方に、読んでもらえたらうれしいです。
前編はこちら。
私の行った転職活動の流れは下記の通り。
このうち、①②の「やりたいことを見つけ、言語化する」フェーズを前編に書きました。
後編は、さらに具体的な活動について書いています。
転職活動を行う上での私なりの考え方
転職について考え始めたとき、こんなことを考えていました。
マッチングを大切にしたい
私は、いわゆる"一般的な"転職活動に、やりにくさを感じていました。
条件を中心に書かれた求人情報をざっと読み、詳しく内容を理解できないままエントリー。
そして、書類が通ったら、さっそく一次面接がスタートする。
このフローだと、相手のことを知る機会がほとんどない。
あっても「面接の場」のため、フラットな質問がしにくい。
それって、恋愛に例えるならば、ナンパから始めるようなもの。
そうじゃなくて、相手をきちんと知った上でラブレターを出し、対話をした上で結婚をしたいと思ったのです。
そこで、面接の前にカジュアル面談を利用し、話を聞いていいなと思った企業の選考を受けることにしました。
内定獲得を焦らない
私は育休明けを内定獲得のベンチマークにしましたが、「絶対にこのタイミングで転職するぞ!」と決意を固めていたわけではありませんでした。
というのも、私は事業会社の広報を希望していましたが、このポジションは頻繁に空きが出るものではなかったからです。
そこで履歴書と職務経歴書だけは作成しておき、気になる企業が見つかったときにすぐ応募できる状態を作りました。
結果的に短期間で転職活動を終えましたが、タイミングに固執せずに取り組めたおかげで、自分が心から良いと思える選択ができました。
結果、転職しなくてもいい
本気で転職活動をしてはいましたが、結果的に転職をしないという選択をとってもいいとも思っていました。
ただ、だらだら続けた場合と、他の可能性を知った上で転職しないことを決断した場合では、これからの意識に大きな差が生まれる。
そう思って、転職活動をしていました。
実際、職務経歴書をまとめるために、前編に書いたような自分のやりたいことを言語化する作業を行うことで、これから身につけたいスキルがどんどん浮かんできました。
今の会社で何ができるか?と考えると、どうしてもその中でできることになってしまいがち。
会社外の選択肢も加えて考える→それを今の会社でできる方法を探る、という行程を踏むのは、とても有意義だと思いました。
私は、もし「この会社のままでよいのか?」と少しでもわだかまりを抱えている方がいたら、とりあえず職務経歴書を作ってみることをおすすめしたいです。
ここまでで、1番伝えたかったことは書き切りました。笑
この先は、直近で本気で転職を考えてる人向けの具体的な活動記録です。
転職考えてない人は、まとめまで飛ばしちゃってください〜!
③履歴書・職務経歴書・ポートフォリオを作る
履歴書・職務経歴書は、前編でまとめたミッションやミッションを軸に、今何ができて、何を大切にしてて、これからどうなりたいかが伝わるように書きました。
加えて、私は職務経歴書では書ききれなかった仕事の詳細を紹介する、ポートフォリオも作成しました。
Wantedly Visitのプロフィールも作成
転職活動でメインで使っていたサービスは、カジュアル面談を推奨しているWantedly Visitでした。
企業は応募者のプロフィールを元に面談するかを判断するため、プロフィールページも作りました。
埋める項目はたくさんありますが、「自己紹介」と「この先やってみたいこと」の2つを最低限埋めておくのが良さそうです。
プロフィールを本気で作りたい方は、公式のスタートガイドがわかりやすくまとまっているので、こちらをご参照ください。
④カジュアル面談で気になる企業から話を聞く
カジュアル面談は、「その会社に転職したら、なにをしたいか」を考えるための材料集めの場と捉えていました。
そのため面談では、企業の目指す方向、現状課題と感じていること、それらに至った経緯、募集ポジションの新入社員に求めることなどを聞きました。
その後、カジュアル面談や企業サイトで得た情報をもとに、その企業を発展させるためには何をすべきかを自分なりに考える。
その上で、それは自分のやりたいことなのか?と問いかけました。
なお、カジュアル面談は広げるフェーズと捉え、少しでも興味を持った企業には全て申し込みをしました。
ただ、選考を申し込んだのは、「会社がやった方がいいと思うこと」と「自分のやりたいこと」が重なった企業のみに絞りました。
⑤いいな!と思った企業の面接を受ける
カジュアル面談を経て、いきいき働く姿が想像できた会社に絞って、選考を受けました。
面接で心掛けていたことは、2つ。
1つ目は、相手とっても有意義な時間にするよう努めること。
2つ目は、取り繕わず、正直でいることです。
面接官の方にとって有意義な、相手が知らなくて、私が知っているもの。
それは、外から見た企業の姿です。
「外から見て、あなたの会社はこんなところが魅力的に感じた。一方で、こんなところはこうなったらもっと素敵になると思う。」
徹底的に調べた上で伝えると、生活者の正直な声になります。それは、相手にとっても気づきになり得ると思います。
その上で、この会社で自分がやりたいことを、正直に話します。
もちろん、ずれたことを話してしまう可能性もありますが、そこに納得感を持ってもらえれば、素敵なマッチングが成立する。
私は、応募する企業も少なく、内定をもらった数も多くはなかったですが、自分が本当に「働きたい!」と思える会社に出会い、マッチングすることができました。
まとめ
以上、私の転職活動記でした。
社会人になると、学生時代と違って節目が少ない。だから自ら立ち止まって、自分のキャリアを深く見つめ直す。
転職活動は、その1つの機会だと思います。
転職活動という言葉に気後れしてしまうなら、「転職計画」と捉えるのもいいかも。
また、私の場合は転職という道を選びましたが、副業やフリーランスなど、働き方はたくさんあります。
本文にも書きましたが、結果的に転職せずにやりたいことの実現を探るのも1つの手だと思います。
大切なのは、できるだけ「働く」ことを苦しい時間にしないこと。
そのために、自分のやりたいことを、「働く」に近づける。
そんな人がこれからたくさん増えるといいなあと思っています。
なお、新卒の就職活動は全然うまくいきませんでした。
その思い出はこちらから。