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ほのぼの日和#18 名前
大学の卒論研究で、友達が名前の研究をしていたが、ここにきて名前の重要性というのを実感した。
私はウガンダにきて、ウガンダの知り合いからウガンダの名前をもらった。ウガンダでは、(ほかのアフリカの国、それ以外の国でもそうなのかもしれないが)伝統的なクラン(一族、一門)の名前がある。それぞれサルやライオンなどの動物だったり、食べ物だったりのトーテム(シンボル)があって、そのシンボルのものは食べてはいけ
ほのぼの日和#17 「すごい」とは
ウガンダで生活して、500日が過ぎた。最近は終わりを意識し始めた。
アフリカで生活しているというと、日本にいる人たちからよく「すごい」と言われる。すごいかあ、、、すごいのかなあ、、、と言われるたびに、なんだか考えてしまう。
彼らが「すごい」というのはなぜか、きっとそれは彼らの普段の生活と全く違うからじゃないのかなと思った。まあ、たしかに日本の生活に慣れ切った日本人が文化も食べ物も全く違う見知らぬ土
ほのぼの日和#15 難民
「難」オンラインの漢字辞典によると、①むずかしい。かたい。事態が容易でない。やりづらい。、②わざわい。うれい。苦しみ。つらく苦しい事態、③いくさ。争い。戦乱。、④なじる。責める。とがめる。という意味があるらしい。
英語で難民とは「refugee」であり、re「後ろへ」、fuge「逃げる」、ee「人」という語源になるそうだ。refugeeという呼び名には、ヨーロッパ各国が難民受け入れに寛容であること
ほのぼの日和#14 「お金を貸してほしい」
隊員さんが買い物からドミトリーにもどってきて、「ちょっと面倒なことになった」と私に言った。
買い物しようとしたときに入り口で、「こんにちは」とウガンダの人から話しかけられたと。彼は、ムベンデで何かを勉強していたときにJICAの人(隊員の人)に助けられていたと(school feeを払ってもらっていたらしい)。そして3日前に強盗にはいられたらしく、一文無しになったため、地元のフォートポータルまでの交
ほのぼの日和#12 国際協力、好きじゃない
私が今ここにいるのは、ただの好奇心。
自分の生きてきた狭い島を超えて、日本を超えて、この日本とまったく違うと言われるアフリカで暮らす人々のことが知りたかった、自分の目で見たかった、それだけだった。
そのためだったら、どんな方法で行ってもよかった。けど、私はまだ学生でお金がなく、安全面でも親を説得しなければならず、この方法をとるしかなかった。
きっとそうではないとは思うけれど、途上国の人、ウガンダ
ほのぼの日和#11この国に支援は必要か。
平均気温23度前後、首都から離れるごとに水道や電気が通っていない地域が広がる。すぐ近くには鶏やヤギがのんびり草を食べ、鳥たちがさえずる。緩やかな時間が流れる、この国にDevelopmentなんて言葉は似合わないのではないか、そう指導教官は私に言いました。
私、日本人にとってはなぜ時間通りに物事が進まないのか、なぜこうすれば効率はあがるのにそうしないのか、日々疑問に思うことはたくさんあります。「こ
ほのぼの日和#4 地雷―『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』―
ほのぼの日和と日記のタイトルをつけたものの、物騒な、あまりかわいくないタイトルが続いてる気がするけど、まあそれもよしとしよう(笑)
今回は、ホテル療養中の時間を有効活用して、読んだ本に触発されて考えたことを書こうと思う。
今回読んだ本は、ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社、2021年である。日本にいるときから、生協で大々的に並べられていて気になっていた本
ほのぼの日和#3 働くとは―幸せの基準―
ウガンダの人たちは、真昼間でも働き盛りの男性でも、道端に座っていたり、ただ家の周りをうろうろしていたりする(もしかしたら、何か理由があるのかもしれないけど)
彼らにとって、働くとはどういうことなのだろうか。小さなお店の中に、何人もの大人がただ座っている。警備員さんは、何時間も門のところにいる間、誰かと電話したり、ラジオを聞いたりして暇そうにしている。私たちの運転手も、私たちを語学学校に送り届けた