橋は異界へと繋がるひとつ次元を低くした際であった。三次元世界においては、橋は二次元的にあちらの世界へと誘ってくれる。そんな妖しさを含む橋と出逢ったなら、やはり夜に渡られたい。渡ったならば幾つかの橋にまだ物語が残っているように、振り返らぬことである。異界は等しく眼前にあるのだから。