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ドイツの食

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ドイツらしい食べ物・飲み物
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北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

以前ドイツの北海沿いを旅行した記事を書いたが、今回はバルト海方面を訪れた時の思い出を。

リューベックへは、遠い昔に一度だけ訪れたことがあるが、記憶が曖昧だったのでぜひもう一度訪れたかった。

リューベックの正式名称は、ハンザ都市リューベック。
ハンブルクと共にハンザ同盟の中心的役割を担った事、またその旧市街は世界遺産にも選ばれている(1987年)事などから、ハンザの女王、もしくはバルト海の女王な

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お気に入りのスイーツ

お気に入りのスイーツ

これまでに、ソーセージや肉料理、ビールについては記事に纏めてきたので、今回はスイーツ編。

私は、毎日チョコレートを食べる。
ランチの後や、仕事で集中力が切れそうな時、小さなチョコを少しだけ口に入れる。
甘いものは大好きだ。

ドイツの定番のスイーツと言えば、シュバルツヴァルターキルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte = 黒い森のサクランボケーキ)、フランクフルタークラ

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ドイツのテレビ番組 完璧なディナーとは?

ドイツのテレビ番組 完璧なディナーとは?

ドイツに住み始めた当初と比べ、楽しみにしているテレビ番組は次第に変わってきた。

最初の頃は、ドイツ語があまり話せなかったので、子供向けのアニメをよく見ていた。
アルプスの少女ハイジも、楽しみにしている番組の一つだった。

ドイツ語に慣れるために、MTVをラジオ代わりにつけている時もあった。
ドイツでも、英語の歌詞の曲が人気上位である事が多いけれど、ドイツ語の歌詞の曲で好きなものが見つかると、CD

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ドイツのファストフード

ドイツのファストフード

残業が続いた日。
家に帰っても、冷蔵庫は空っぽ。
もしくは、家に帰って何かを作る気力がない。
そんな時に頼りたくなるもの。

もしくは、ちょっとお出かけし、レストランに入る程ではないけれど、小腹が空いた時。
そんな時に食べたくなるもの。

私にとって、それがファストフードだった。

Bratwurst 焼きソーセージ

焼きソーセージは、ファストフードの代表!

Currywurst カリーブルス

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嬉しかったお返し ドイツの肉料理

嬉しかったお返し ドイツの肉料理

ドイツといえばソーセージが有名だけれど、美味しい肉料理もたくさんある。

付け合わせは、マッシュポテトやフライドポテト、じゃがいも団子、ザウアークラウトが多い。
各地に旅行に行くと、地ビールと共に頂く。
ドイツ料理の記事を書くことは今までほとんどなかったが、今回はソーセージ以外の肉料理について纏めてみた。

シュニッツェル Schnitzel  (カツレツ)

こちらは、ウィーナーシュニッツェル

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ドイツのパン屋さん

ドイツのパン屋さん

ウルムのパンと文化の博物館に続き、ドイツのパンについて。

パンを食べる国は世界中に溢れている。
しかし、ドイツで作られるパンの種類が一番多いのだそうだ。

その事を教えてくれたのは、日本でゲーテ・インスティテュート(ドイツ政府運営の外国人のための語学学校)に通っていた時の講師だ。

「今日は美味しいパンを買いました」と、その講師がお話をしてくれた。
当時ドイツパンは入手がまだ簡単ではなく、講師の

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ドイツはやっぱりソーセージ

ドイツはやっぱりソーセージ

ドイツと言われて思い出すのは、ビールとソーセージ。
ソーセージは、フランクフルトのブログの中で少し触れただけなので、少し纏めておきたい。

ソーセージと言っても、ドイツにはたくさんの種類がある。

お馴染みのスーパーの冷蔵コーナー。
このコーナー全部が、ソーセージ、サラミ、ハムコーナー。
実際は、この1.5倍くらいだろうか。

スーパーでは、このように平積みされている事が多い。 

食べる場合、一

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ドイツ 手作りケーキに関する緩やかな考察 後編

ドイツ 手作りケーキに関する緩やかな考察 後編

前編はこちらから。

Dr.Oetker Welt ドクター・オッカーの世界と呼ばれる本社は、今も創業当時のままビーレフェルトの中心地にあり、会社見学も可能だ。
工場は国内に何箇所もあり、流通を考慮すれば高速道路アウトバーン近くが有利だと思うが、本社近くにも工場を残している。
様々な分野に参入し積極的に推し進めるイメージだが、本社や工場をビーレフェルトに残すところは郷土愛を強く感じられる。

入口

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ドイツ 手作りケーキに関する緩やかな考察 前編

ドイツ 手作りケーキに関する緩やかな考察 前編

倒れたケーキに、突き刺されたフォーク。

ドイツに長く住んでも、カフェでこんなケーキが運ばれてくると、ドイツだなぁとクスッと笑ってしまう。

ドイツでは、日本のケーキ屋さんのような専門店はそれほど多くなく、パン屋さんの一部のスペースで、ケーキも共に販売されている事が多い。

また、ドイツでは自分で誕生日祝いを準備するためか、ケーキをご自身で焼くかたが多くいらっしゃる。それは男女を問わない。
朝の通

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ドイツ 年末年始の過ごし方

ドイツ 年末年始の過ごし方

新年明けましておめでとうございます。

皆様にとって、本年がより良い一年になりますよう、心よりお祈りしております。

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2023年がやってきた。
ドイツの大晦日、お正月は、どんな風に過ごすのかと聞かれる事がある。
元日は祝日扱いだが、大晦日は平日扱い。
とはいえ、大抵の会社では特別祝日として与えられたり、半日だけ休暇、半日は有給から消化するように設定されている会社もある。
日系企業で

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舌で楽しむクリスマスマーケット

舌で楽しむクリスマスマーケット

クリスマスマーケットは、その美しさを目で楽しむだけでなく、食べ物や飲み物を舌で味わうのも楽しみの一つ。
みんなでワイワイ食べると、更に美味しい。

クリスマスマーケットと切っても切れないもの、それがGlühwein グリューワインと呼ばれるホットワイン。
発音はグリューヴァインだが、日本語ではグリューワインで統一されているようなので、こちらにて記載。
寒い屋外でクリスマスマーケットを楽しむために、

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シュトレンが美味しかった理由

シュトレンが美味しかった理由

日本でも、シュトレンが身近なものになり、ケーキ屋さんやパン屋さんでも見かけるようになってきた。

シュトレンは、冬の時期に食べるドイツの焼き菓子だ。

ドイツ語:Stollen (m)男性名詞
日本語でシュトーレンと表記されている事もあるが、ドイツ語発音はシュトレンのほうが近い。
長期保存が可能なため、大きな物を購入し、クリスマスまでに少しずつ食べるというかたが多い。

私が初めて食べた物は、

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北ドイツ②ビール醸造所見学イェーファー

北ドイツ②ビール醸造所見学イェーファー

ビールとソーセージが、ドイツの二大イメージではないだろうか。

今回は、北ドイツ旅行中に訪れたビール醸造所見学について。

ドイツでは、ビール製造方法が法律によって厳格に定められている。
その名も、ビール純粋法(Reinheitsgebot)。
1516年に制定されたもので、食品に関わる法律では世界最古なのだそうだ。
そして、その法律は今も固く守り続けられている。

法律の内容は、ビールの原

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ドイツの秋の味覚 フェーダーヴァイサーと玉ねぎケーキ

ドイツの秋の味覚 フェーダーヴァイサーと玉ねぎケーキ

少々残念なことに、ドイツには日本ほど旬の食べ物がない。

それでも、春にはホワイトアスパラガスが店頭に並び、道路沿いには小さな販売小屋が建ち、ホワイトアスパラガスを売り出す。
ついでに、苺も販売しているところが多いので、春先にはついつい出かけてしまう。
ドイツ人は、このホワイトアスパラガスを好きな人が非常に多い。

すっかり秋も深まり、すでに厚手のコートが必要になって来た。
そして、この季節しか

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