Dito

ドイツ生活の中で思う事、訪れた街や国の思い出、美術館や博物館の備忘録などを書き残しています。

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    ハイキングやお散歩など、野外での思い出

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    コンサート、オペラ、バレエなどを鑑賞した思い出

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最近の記事

シュトュットガルト モルダウを聴きに

今年は、チェコの作曲家スメタナの誕生から200年。 彼の誕生日に合わせ、3月から5月頃には各地でコンサートが開かれたのだが、予定が合わなかったり、チケットは既に完売していたり、、、 私は、もどかしい気持ちで過ごしていた。 そんな時、あるコンサートを見つけた。 それは、秋にシュトュットガルトで開かれるものだった。 コンサートにちょっと出掛けるにしては、シュトュットガルトは遠過ぎる距離だ。 しかし、どうしても今年中にスメタナのコンサートを訪れたくて、私はこの街に足を伸ばす事を決

    • ザクセンスイス国立公園 奇石群の中を歩く

      ザクセンスイス国立公園は、写真で一目惚れして以来、ずっと訪れたかった場所の一つ。 この国立公園は、ドレスデンから東へ40kmほど、ザクセン州とチェコ共和国との国境にまたがる場所にある。 私がザクセンスイスに行くと話したら、多くのかたが、スイスの一部だと勘違いしたのだが、上記の通り、ドイツとチェコ共和国の国境辺りの地域だ。 私も気になって調べてみたところ、この名前は18世紀ごろに付けられたようだ。 当時ドレスデンに住んでいたスイス人画家二人が、この絶景を見て故郷のスイスを思い

      • エアフルト 花の都inドイツ

        花の都といえば、イタリアのフィレンツェ。 そしてドイツにも、花の都と呼ばれる美しい街がある。 それがエアフルト Erfurt。 ここはチューリンゲン州都であり、またこの街にある中世ユダヤ人に関する遺産は、2023年にユネスコ世界遺産に指定された事からも、是非訪れたいと願っていた。 ドーム広場 大きな教会が二つ並ぶようにして建つ姿は、この街の顔とも言える場所。 ここにあるのは聖マリア教会と、セヴェリ教会。 丁度オクトーバーフェストの準備中で、観覧車などの大型遊具が組み立てられ

        • ケルン チョコレート博物館へ

          いつでも行けると思っていると、なかなか行けない場所がある。 ケルンにあるチョコレート博物館も、そんな場所の一つだった。 友達に誘われ、私はようやくこの博物館を訪れることができた。 ライン川の中洲に建てられた博物館。 屋上からの眺めは、まるで船の先頭にいるかのよう。 見学前に、博物館に併設されたカフェで、チョコフォンデュとケーキをいただく。 いよいよ博物館へ。 博物館見学に加え、90分のガイドツアーを申し込んでみた。 最初の説明場所は、カカオの樹の模型。 カカオの実は枝

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        記事

          失われた能力の話

          今まであまり他人に話した事がないのだが、noteだからこそ、このテーマについて書いてみようと思う。 映像記憶。 私がこの言葉を知ったのは、割と最近になってからだ。 映像記憶という言葉を知らない私は『頭で写真を撮る』と呼んだり、他の人に説明していた。 本や映像などの目に入った情報を、カメラで写真を撮るように、映像として記憶していたのだ。 そして、これは誰もができる事だと思っていた。 この能力が特別なものだと最初に気付いたのは、幼稚園で発表会の練習をしていた時。 私達のクラス

          失われた能力の話

          北ドイツ旅行⑤奇人の眠る街メルン

          ドイツといえばグリム童話が有名である事は間違いないが、もう一つ、ある伝説の奇人の物語が語り継がれている。 その人物の名は、ティル・オイレンシュピーゲル。 いたずらや悪さをして、人々を翻弄したという彼のお話は、ドイツの至る街に残されている。 この本については、以前記事にしたので、ご興味のあるかたはこちらも。 この記事の通り、このお話がドイツのものである事を知ったのは数年前のこと。 その時から、いつかこのメルンの街を訪れたいと思っていた。 というのも、オイレンシュピーゲルは定住

          北ドイツ旅行⑤奇人の眠る街メルン

          北ドイツ旅行④2024年世界遺産登録シュヴェーリン城

          メクレンブルク・フォアポンメルンの州都、シュヴェーリン。 この街には、複雑に入り組んだ湖があり、その中の一つの島に、素晴らしいお城が建っている。 私がこのお城を訪れた翌週、シュヴェーリン城はユネスコ世界遺産として登録が決定された。 中央駅はしっかりとした構えで、噴水や花々に囲まれている。 Pfaffenteich お城に行くにはSchwerin Mitte駅が近いが、この湖を見たくて中央駅にて下車した。 Teichは池だが、かなりの大きさだ。 ニコライ教会 この写真の

          北ドイツ旅行④2024年世界遺産登録シュヴェーリン城

          フリーマーケットでの出会い

          以前もフリーマーケットの記事を書いたが、私には好きなマーケットがある。 それがRadschlägermarkt。 しかし、開催場所である花卉市場が改装される事になり、その結果このマーケットも今後は別の場所で開催されるとニュースで知った。 引越し前に、足を運んでみた。 引越しを知らせる案内。 男の子が大粒の涙を流す一枚の絵には、さようならの一言が。 会場は今まで以上の賑わい。 大好きな焼きソーセージを食べ納める。 今回のお目当ては、以前から欲しかったZiegenfor

          フリーマーケットでの出会い

          北ドイツ旅行③世界遺産の港町ヴィスマール

          ハンブルクと比べると、こじんまりとした港町ヴィスマール。 街は、シュトラールズントと共に、世界遺産に指定されている。 同じく世界遺産のハンブルクとは別の繁栄の経緯を持っている事から、別々の世界遺産として登録されているそうだ。 ヴィスマール駅 この街の歴史は、1229年頃まで遡る。 リューベックなどの大都市からやって来た移民によって作られた街。 ハンザ同盟に加入し、バルト海貿易で栄えたものの、他の大都市と比較すると力の弱かったヴィスマール。 1648年のヴェストファーレン条

          北ドイツ旅行③世界遺産の港町ヴィスマール

          北ドイツ旅行②ドイツ最大の港町ハンブルク

          ハンブルクと聞いて、まず思い浮かべるのは港。 そして、街の中心にある美しいアルスター湖。 他には、世界遺産に指定された倉庫街、音楽や演劇がお好きであればエルプフィルハーモニーを思い浮かべるかたもいらっしゃるだろう。 もしくは、港町らしいオトナの区域レッパーバーンを思い出すかたもいらっしゃるだろうか。 とにかくハンブルクは、見どころの多い街だ。 人口は、ベルリンに次ぐ2位。 そして港の大きさは、欧州で3位。(ロッテルダム、アントワープに次ぐ) なお、正式名称は、自由ハンザ都市

          北ドイツ旅行②ドイツ最大の港町ハンブルク

          北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

          以前ドイツの北海沿いを旅行した記事を書いたが、今回はバルト海方面を訪れた時の思い出を。 リューベックへは、遠い昔に一度だけ訪れたことがあるが、記憶が曖昧だったのでぜひもう一度訪れたかった。 リューベックの正式名称は、ハンザ都市リューベック。 ハンブルクと共にハンザ同盟の中心的役割を担った事、またその旧市街は世界遺産にも選ばれている(1987年)事などから、ハンザの女王、もしくはバルト海の女王などと呼ばれているそうだ。 リューベック駅 ホルステン門 駅から旧市街へ向かう

          北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

          サッカー国際試合ドイツvsハンガリー

          記事にするほどのボリュームではないけれど、つぶやきには収まらない記事となりました。 思い出の一つとして、ここに残します。 ***** 欧州選手権が終わり、オリンピック、パラリンピックも終わった。 しかし、まだスポーツ観戦の楽しみは残っている。 この週末、ドイツ対ハンガリーの国際試合がデュッセルドルフで行われたので、観戦してきた。 暑すぎず寒すぎず、ちょうど良い気候。 今回の席は、コーナーの位置。 試合が始まる前から、コーナーキックが待ち遠しくなる。 49235席、全

          サッカー国際試合ドイツvsハンガリー

          7センチのハイヒール

          大学を卒業後、私が初めて就職した会社には、制服があった。 新入社員研修では、新品の制服が与えられ、そして会社から指定された高さ5センチ程のヒールの黒い靴を、別途持参した。 今ならば、ヒールの強要は#KuTooで批判されてしまうだろうか。 研修では、慣れない場所での大勢の人との共同生活が続き大変だったが、何よりも慣れない靴を一日中履いているため、足が痛くてたまらなかった。 靴が合わないのではなく、ヒールのある靴を履くことに、私はまだ慣れていなかった。 その後、正式な配属部署

          7センチのハイヒール

          グリム童話XI グリムの世界 カッセル

          カッセル訪問の目的の一つは、グリムの世界 Grimmweltという博物館。 グリム童話の誕生は、1812年。 2005年には、ユネスコの世界記憶遺産として登録された。 かつてヘッセン方伯の宮殿内にあったグリム博物館は、展示品が増えて手狭になり、代わってこの博物館が2015年に建てられた。 博物館近くのグリム広場には、グリム兄弟の像がある。 グリム兄弟はハーナウで生まれ、大学時代はマールブルク、そして人生の多く30年余りをこのカッセルで過ごした。 そして、グリム童話が生まれ

          グリム童話XI グリムの世界 カッセル

          カッセル② ヴィルヘルムスヘーエ宮殿

          カッセルの街、公園全体についてはこちら。 Schloss Wilhelmshöhe ヴィルヘルムスヘーエ宮殿は、方伯ヴィルヘルム9世によって建てられた。 ここは、ナポレオンの弟ジェローム・ボナポルトが住んだ事でも有名だそうだ。 現在は、美術館として利用されている。 館内はギリシャやローマのアンティークコレクションと、絵画の展示室がある。 4階から見学を勧められたので、その通りに見学してみることに。 4階に到着すると、いきなりのルーベンス作品。 訪れた時には、おもちゃの

          カッセル② ヴィルヘルムスヘーエ宮殿

          カッセル①水の芸術〜世界遺産の噴水

          暑い日が続くと、涼を求めてお出かけしたくなる。 Kassel カッセルは、ヘッセン州北部に位置し、フランクフルトからは約200km。 以前この街を訪れた事はあったが、街の代名詞でもある噴水を見ていなかったので、いつかまた必ず訪れたいと願っていた。 市の中心地の様子 公園に行く前に、街を歩いてみる。 ドンとした構えで威厳のある市庁舎。 フリードリッヒプラッツ フリードリッヒ2世の像が見守る大きな公園は、博物館や劇場などに囲まれている。 5年毎に開催されるドクメンタのホー

          カッセル①水の芸術〜世界遺産の噴水