- 運営しているクリエイター
#ピアノ
音楽史19『近代音楽-後編-』
イギリスの作曲家達
19世紀後半から20世紀のイギリスではロマン派の作風を受け継いでエドワード・エルガーが活躍、彼は父と働く一方で作曲や演奏活動を行い、結婚して首都に移ると『エニグマ変奏曲』が国際的に流行り名声を獲得、愛国歌『希望と栄光の国』として広まった『威風堂々』やチェロ協奏曲などを発表していった。
エルガーの後の世代では印象主義に影響された作曲家が多く輩出され、チャールズ・ヴィリア
音楽史18『近代音楽-前編-』
ロシアの作曲家達 19世紀後半のロシアから活躍した音楽家としてはセルゲイ・タネーエフやアントン・アレンスキー、アナトーリ・リャードフなどの教育者や、リムスキー=コルサコフの愛弟子で共にベリャーエフ・サークルに参加し、ロシア音楽界にあった民族主義と国際主義の音楽性を融合させた重要な作曲家とされるアレクサンドル・グラズノフなどがいた。
ロシアの近代音楽はチャイコフスキーなどを輩出したロシア国民楽
音楽史17『近代音楽の誕生』
「近代音楽」とはクラシックの流れを汲む20世紀初頭の音楽の事で、音楽理論が一気に制約から解き放たれることとなり、また、この時代には当然、リヒャルト・シュトラウスやマーラーなどといった後期ロマン派の巨匠作曲家達も活動を続けていた。
19世紀後期のフランスの作曲家クロード・ドビュッシーは西洋とは全く異なる体系のインドネシアの「ガムラン音楽」に影響を受け、その後にワグネリアンに限界を覚え、大詩人マ
音楽史15『ロマン派音楽の発展-後編-』
1848年、ヨーロッパ各地で革命や運動が起こり、フランスのナポレオンを倒して以降、安定を保っていた「ウィーン体制」が崩壊した。
まず「フランス二月革命」が発生してブルジョワジー(富裕層)が権利を独占する体制が崩壊して共和国が再び誕生、それが伝播するようにイタリアではフランスの王族の支配に反発したシチリア革命をきっかけにイタリア諸国を統一して一つの国にしようという「イタリア統一運動(リソルジメ
[BEST 15] クラシック作曲家Spotify再生数ランキング [音楽史 番外編]
まず最初にクラシック音楽とは西欧で伝統的に作られてきた主に観賞用の音楽を指します。(踊りや宴席など社交場の音楽もあるよ)
Spotifyは世界最大手の音楽配信サービスで6億人が使用しています。(2位は1億人のApple Musicだよ)
リアルタイムの音楽分析を提供するオンラインのプラットフォームであるKworb からSpotifyの総再生数を書いています。
現在Spotifyで飛び抜けて再
音楽史14『ロマン派音楽の発展-中編-』
ショパンやリストと同時期には他にも多くのピアノを中心とした作曲家が活躍しており、クララ・シューマンは9歳で演奏会のピアノの独奏者を務めて以降ドイツで活躍し、天才少女として19世紀で最高の名声を得たピアニストの一人となり、後述するロベルト・シューマンと結婚して妊娠出産をしながら各地を回った。
ロベルト・シューマンは交響曲から歌曲、ピアノ曲までを広く手がけたロマン派音楽を代表する作曲家の一人で、
音楽史13『ロマン派音楽の発展-前編-』
その後の19世紀前半にはロマン派音楽が本格的に開始し先述したベートーヴェンやシュポーア、ホフマン、クレメンティ、ルイジ・ケルビーニなどだけでなく多くの巨匠音楽家が登場していった。
オペラではモーツァルトの甥にあたるドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーがモーツァルトがよく作った大衆演劇ジングシュピールの伝統を受け継いでドイツのロマン派のオペラ様式を確立したとされ、『魔弾の射手』『オ
音楽史12『ロマン派音楽の誕生』
ロマン主義の直前辺りからはイタリア出身でフランスで活躍し国際的な名声を獲得しハイドン、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスなどの大巨匠からの熱烈な支持を受けたルイジ・ケルビーニ、チェコ(当時ドイツ内)出身でその後登場するリスト・ショパン・シューマン・メンデルスゾーンなどの大巨匠のロマン派ピアノ曲の最重要の先駆となったヤン・ラディスラフ・ドゥシーク、先述したクレメンティやサリエリらが活躍した。
音楽史11『古典派音楽の発展』
古典派音楽は18世紀中頃から19世紀初期の西欧音楽で特徴としては整った展開の重視があり、その時代は理性や論理を重視する平等や人権、主権などを唱えた啓蒙思想が広まってフランス革命の王処刑やアメリカ独立戦争のアメリカ合衆国誕生などで絶対王政が崩れていき、さらに産業革命で西欧が他を圧倒する力を持ち始めたという激動の時代であった。
「古典派」と言う名前は感性や装飾を重視するバロック芸術や、フランスで