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関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで

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国内オケの演奏会評、関西を中心とした演奏会事情などをまとめた。 21世紀前半の今、日本での、それも関西という地方都市を中心としたクラシック音楽の様相を記録しておくことは、歴史的に…
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(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 第0回 その1 《特集「モーツアルト生誕250年 モーツアルトのオペラ その制作現場」(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 第0回 その1 《特集「モーツアルト生誕250年 モーツアルトのオペラ その制作現場」(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 第0回その1 《特集「モーツアルト生誕250年 モーツアルトのオペラ その制作現場」(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

【まえがき】

本稿は筆者の演奏会印象メモを元にした演奏会批評です。国内オケの演奏会評のうち、関西を中心とした演奏会事情などをまとめます。

第0回として、他媒体に発表済みのエッセイを紹介

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(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】第0回 その2 《忘れられた作曲家・大澤壽人〜モダニストの限界(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】第0回 その2 《忘れられた作曲家・大澤壽人〜モダニストの限界(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

(改訂2024年9月) 【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】
第0回 その2
《忘れられた作曲家・大澤壽人〜モダニストの限界(文芸同人誌「関西文学」より転載)》

※写真は土居豊撮影

1 大澤壽人の交響作品

 2002年に、故・芥川也寸志の志を継ぐべく結成されたオーケストラ・ニッポニカは、音楽監督の本名徹次の意欲的なチャレンジとして、現代の日本人による交響作品を紹介す

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【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 第0回その3 《アマチュア音楽の魅力〜芦屋交響楽団&文化行政に注文〜びわ湖ホールと大阪センチュリー交響楽団(2回分を同時掲載)》

【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 第0回その3 《アマチュア音楽の魅力〜芦屋交響楽団&文化行政に注文〜びわ湖ホールと大阪センチュリー交響楽団(2回分を同時掲載)》

【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】
第0回その3
《アマチュア音楽の魅力〜芦屋交響楽団&文化行政に注文〜びわ湖ホールと大阪センチュリー交響楽団(2回分を同時掲載)》

※写真は土居豊の撮影

(1) アマチュア音楽の魅力〜芦屋交響楽団

 故・芥川也寸志が育成に尽力したアマチュアのオーケストラは、日本の各地にあります。その一つが、芦屋交響楽団です。1967年設立、77年

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【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 朝比奈隆と大阪フィル1980〜90年代 第1回 朝比奈隆と大阪フィルの実演 朝比奈隆指揮・大阪フィル「マーラー交響曲第9番」1983年定期演奏会

【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】 朝比奈隆と大阪フィル1980〜90年代 第1回 朝比奈隆と大阪フィルの実演 朝比奈隆指揮・大阪フィル「マーラー交響曲第9番」1983年定期演奏会

【関西オーケストラ演奏会事情〜20世紀末から21世紀初頭まで】
朝比奈隆と大阪フィル1980〜90年代
第1回 朝比奈隆と大阪フィルの実演
朝比奈隆指揮・大阪フィル「マーラー交響曲第9番」1983年定期演奏会

1 演奏会データ
大阪フィルハーモニー交響楽団第190回定期演奏会
指揮:朝比奈隆
演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団

曲目
マーラー
交響曲第9番ニ長調

1983年2月16日
大阪 

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その2 朝比奈隆と、その他の客演指揮者たちとの大阪フィル〜渡辺暁雄、秋山和慶、山田一雄など〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】 演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代 〈その2 朝比奈隆と、その他の客演指揮者たちとの大阪フィル〜渡辺暁雄、秋山和慶、山田一雄など〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その2 朝比奈隆と、その他の客演指揮者たちとの大阪フィル〜渡辺暁雄、秋山和慶、山田一雄など〉

(1)朝比奈隆以外の指揮者たちとの大阪フィル、80年代前半

80年代前半、朝比奈隆の指揮する大阪フィルを、高校生優待券で500円で聴くことができた当時は、その

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その3 朝比奈隆と大阪フィルの成長、フルトヴェングラー交響曲第2番日本初演やチャイコフスキー、幻のバッハ〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】 演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代 〈その3 朝比奈隆と大阪フィルの成長、フルトヴェングラー交響曲第2番日本初演やチャイコフスキー、幻のバッハ〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その3 朝比奈隆と大阪フィルの成長、フルトヴェングラー交響曲第2番日本初演やチャイコフスキー、幻のバッハ〉

(1)フルトヴェングラー交響曲第2番日本初演

※演奏会データ
大阪フィルハーモニー交響楽団
第200回定期演奏会
指揮:朝比奈隆

フルトヴェン

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代〈その4 朝比奈隆と大阪フィル 朝比奈隆のベートーヴェンとブラームス 第九の合唱団での体験もふまえて〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代〈その4 朝比奈隆と大阪フィル 朝比奈隆のベートーヴェンとブラームス 第九の合唱団での体験もふまえて〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その4 朝比奈隆と大阪フィル 朝比奈隆のベートーヴェンとブラームス 第九の合唱団での体験もふまえて〉

⒈ 茨木市民会館での朝比奈隆指揮 大阪フィルによる第九演奏会に出演

(1)高校生の頃に音楽の授業でクラシックの大合唱を体験

大阪フィルを朝比奈隆

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その5 朝比奈隆と大阪フィルのブルックナー演奏〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】 演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代 〈その5 朝比奈隆と大阪フィルのブルックナー演奏〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その5 朝比奈隆と大阪フィルのブルックナー演奏〉

※参考CD

https://www.hmv.co.jp/artist_ブルックナー-1824-1896_000000000019429/item_交響曲第4番『ロマンティック』-ブロムシュテット&シュタ

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代〈その6 大阪フィルと若杉弘の奇跡のマーラー〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代〈その6 大阪フィルと若杉弘の奇跡のマーラー〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代

〈その6 大阪フィルと若杉弘の奇跡のマーラー〉

正直言って、マーラーの交響曲の中でも第7番だけは、聴き始めてから長らく、意味がわからなかった。それもそのはず、この曲は、マーラー作品の中でも特に難儀な一曲なのだ。

※引用
『グスタフ・マーラー 失われた無

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土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】
演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その7 大阪フィルと若杉弘の名演 ファウストの劫罰&ペール・ギュント 他〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】 演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代 〈その7 大阪フィルと若杉弘の名演 ファウストの劫罰&ペール・ギュント 他〉

土居豊のエッセイ【関西オーケストラ演奏会事情 〜20世紀末から21世紀初頭まで】演奏会レビュー編 朝比奈隆と大阪フィル、1980〜90年代
〈その7 大阪フィルと若杉弘の名演 ファウストの劫罰&ペール・ギュント 他〉

※若杉弘プロフィール 〈2012年7月30日 (2017年6月27日更新) (CDジャーナルより)〉
《1935年5月31日、東京生まれの指揮者。1963年東京芸術大学卒業後、NH

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演奏会評) 山下一史指揮、大阪交響楽団定期演奏会 「常任指揮者就任記念」  R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(途中から有料記事)

演奏会評) 山下一史指揮、大阪交響楽団定期演奏会 「常任指揮者就任記念」  R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(途中から有料記事)

演奏会評
山下一史指揮、大阪交響楽団定期演奏会「常任指揮者就任記念」R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

「山下一史 常任指揮者就任記念 “英雄とは”」
2022年5月13日(金)19時00分開演
ザ・シンフォニーホール
指揮/山下 一史(常任指揮者 2022年4月就任)
ソプラノ/石橋 栄実
◆ワーグナー/ジークフリート牧歌
◆R.シュトラウス /4つの最後の歌
◆R.シュトラウス/ 交響詩

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飯森範親指揮 日本センチュリー交響楽団&パシフィック・フィルハーモニア東京 合同演奏で「アルプス交響曲」を聴いた

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日本センチュリー交響楽団&パシフィック・フィルハーモニア東京 合同演奏
第274回定期演奏会

https://www.century-orchestra.jp/concert/274-teiki/

飯森範親 指揮
角野隼斗 ピアノ

曲目
アダムズ:Must the Devil Have All the Good
R.シュトラウス:アルプス交響曲

ザ・シンフォニーホール

堂々、完売のこの演

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(緊急投稿)小澤征爾のオペラの思い出 ヘネシー・オペラ・シリーズ・ヴェルディ『ファルスタッフ』

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ヘネシー・オペラ・シリーズ
ヴェルディ『ファルスタッフ』

指揮 小澤征爾
演出 デイヴィッド・ニース
舞台デザイン ジャン=ピエール・ポネル

キャスト
サー・ジョン・ファルスタッフ  ベンジャミン・ラクソン
ドクター・カイウス  ダグラス・ペリー
バルドルフォ  デイヴィッド・ゴードン
ピストーラ

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