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やっとヤージュニャヴァルキヤの思想を理解した!?飲茶「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」

やっとヤージュニャヴァルキヤの思想を理解した!?飲茶「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」 

 『私(アートマン)』とは不滅のものであり、本性上破壊されないものである。(中略)
 『私(アートマン)』については『に非ず、に非ず』としか言えない。
 それは捉えることができない。なぜなら捉えようがないからである。(中略)
 それは束縛されることもなく、動揺することもなく、害されることもない。
 ああ、どうやって認識するものを認識できるであろうか?
 妻よ。不死というのは、こういうことなのである

本書より
ヤージュニャヴァルキヤの言葉

史上最強の哲学入門シリーズという、最強の哲学入門シリーズがあるんだけどさ。

おお。超有名な本じゃん!オレも知ってるよ!!

それの東洋哲学編がこの本なんだ。実は前著「史上最強の哲学入門」よりも、面白いと思ったので、こっちから読むことをオススメする次第だ。

なんで、こっちから読むことをオススメするの?

取り上げている哲学者の数が、前著より少ないから、1哲学者あたりのページ数が多いので、充実の読み応えだからだ。あと、スピリチュアル・精神世界に関係するものも、前著の西洋編よりは多いんだ。

ふーん、じゃあ、こっちの方から読み始めるね。

ヤージュニャヴァルキヤの物語。

あるとき、最強のバラモンを決める大会が王によって開かれた。優勝者には、なんと、角に黄金をぶら下げた牛、千頭を与えるという。ところが、ヤージュニャヴァルキヤは従者に、この牛たちをつれていけと、討議も始まってないのに、言うのだ。怒ったバラモンたちが、次々とヤージュニャヴァルキヤに論戦を挑むが、ことごとく敗退。結局、本当に優勝してしまったヤージュニャヴァルキヤは牛、千頭を連れて帰ったという・・・。

本当に、最強の哲学者だったんだね!どういう思想を唱えたの?

実は、前に梵我一如の話を書いたじゃない。あれ提唱したのが彼だ。

おお!あの梵我一如ね。

ヤージュニャヴァルキヤの物語その2。

あるとき、ヤージュニャヴァルキヤは妻を置いて旅に出ようとした。妻には財産を与えようとしたが、死んだら財産なんてなくなるんだから、それよりも、不死の秘密を教えてと言われる。で、ヤージュニャヴァルキヤは次のような言葉を妻に残して旅立っていった・・・。もう一度引用する(実はヤージュニャヴァルキヤの言葉の全てではなく、一部抜粋。)

 『私(アートマン)』とは不滅のものであり、本性上破壊されないものである。(中略) 
 『私(アートマン)』については『に非ず、に非ず』としか言えない。
 それは捉えることができない。なぜなら捉えようがないからである。(中略)
 それは束縛されることもなく、動揺することもなく、害されることもない。
 ああ、どうやって認識するものを認識できるであろうか?
 妻よ。不死というのは、こういうことなのである

有名なストーリーなんだよね?

超有名らしい。

どういうことを言ってるの?、「それ」ってなに?

ヤージュニャヴァルキヤの思想の理解。

「それ」っていうのは、何度も最近出てくるので、もう覚えた読者のアナタもいそうだけど、アートマンのことなんだ。

出た!?アートマン(笑)。

アートマンは、以前の記事でいうところの、「見るもの(我)」だった。

うん。そういう話、してたよね。

でさ、ヤージュニャヴァルキヤ自身は言ってないことなんだけどさ。

ふむ。

仮に、「アートマン=見るもの(我)」という等式を忘れて、「見るもの(我)」を考えてみたい。

とにかく、アートマンのことは忘れるんだね?

仮に、見るもの(我)を(我が)見ようと思うと、見るものを見るものを見るものという第三項を設けなきゃいけなくなる。

うーん、難しいけれど、とりあえず、そういうことにして読み進めるね。

だから、見るものを見ようと思うと、見るものを見るものを見るものが必要だよね。

うんうんそうだね。

で、見るものを見るものを見ようとすると、見るものを見るものを見るものを見るものが必要だよね。

うん。さらに、見るものを見るものを見るものを見ようとすると、さらに、見るものを見るものを見るものを見るものを見るものが必要ということになりそうだね。

よくわかってんじゃん。これって、無限に続くのは、君の想像どうりだ。読者のアナタもそう考えたでしょ?

まあ、想像どうりで良かった。

で、これって、西洋哲学、20世紀最大のカリスマ哲学者サルトルの主著「存在と無」に書かれている、「無限遡行」という概念に似ているんだ。

無限遡行ね。

見るものを見るためには、いわば、無限に続くということを認めなくちゃいけないという変なことになるよね?

うん。

だから、見るものを見ることはできないんだよ。これが、上の引用文で言うところの、「ああ、どうやって認識するものを認識できるであろうか?」とほぼ同じことを言ってるわけじゃん。

ああ、なんとなーくわかった!

要するに、認識するもの(我)=アートマンを把握できないという話。

というわけで、要するに、認識するもの(我)=アートマンを把握できないという話。だから、「害されることがない」、要するに、「不滅のものであり、本性上破壊されない」と。

だから、我は不死なんだね!

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