叔母と芋団子汁なお正月
12月30日に実家に帰って来た
実家にある大事な物を預かりに行っていたのだ
私が実家から持ち出した物は
祖母のヘソクリだった
妹が見つけたらしい
私と妹は相談して
祖母の娘の叔母に形見分けとして渡す事にした
その為に水引き付きの封筒を
正月早々買いに行っていたのだ
妹と相談してお仏壇のお供えとして
ビールも350ml入りのを1ケース分買った
叔母の家の近所のスーパーでは
もうケース売りの在庫がなく
6缶入りのを4つ買い会計を済まし
エコバッグに入れると
重くて腰が抜けそうになりながら
自転車に乗せ持って行く
叔母の家に入り叔父に年始の挨拶をする
叔父は機嫌よく迎え入れてくれた
叔母は
光は何をそんなに持ってきたの?
と不思議がっている
鞄の中から水引付きの封筒を出し
叔母に渡した
これは妹が見つけた祖母のへそくりなので
形見分けとして貰って下さい
あと母からの気持ちも入っています
それとビールは妹と私からのお供えです
叔母は涙目になっていた
私がコロナで顔を出さない間に成長したと
かなりご機嫌で喜んでいた
叔母は私の為に
お正月の料理を用意してくれていた
リクエストした芋団子も沢山作ってくれていた
芋団子は北海道の郷土料理で
火を通したジャガイモを片栗粉と小麦粉で練りあげ
四角く形成し数時間寝かした後で切り分けて食べる
お吸い物風のお雑煮のお汁に入れたり
バターで焼いて醤油などを付けて食べたりもする
私は芋団子が大好物なのだが外食では見た事がない
北海道専門料理を出すお店にはあるのだろうか?
芋団子汁が美味しくて2杯もお代わりしてしまった
普段は食べれない私にとってはご馳走なのだ
叔母は1人身の私の為に
お正月料理を沢山用意してくれていた
北海道から送られてきた帆立のお刺身も
沢山むいて用意してくれていた
私は日本酒を飲みながら
叔父と叔母と楽しく昔話をして過ごした
帰りに叔母は煮しめと芋団子を
お土産として持たせてくれた
いつでも来ていいんだよー!
と見送ってくれ
叔母の家を後にした
今から叔母が作った芋団子と煮しめで
ごはんを食べようと思っている
叔母が作った芋団子と煮しめは
懐かしい祖母の味がするのだ