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アイデアノート22 ウルトラバイオレットから更に先のパラダイムへ
更に先のパラダイムへ
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組織の発達段階が極限値となった時、これ以上の発達段階の組織はないと思われるかも知れない。しかし、更なるパラダイムはあると考えている。その根拠とは何か?これについて、発達段階と生きがいが明らかにしている。発達段階が一定を超えるとき、生きがいは閾値に到達する。
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しかし、生きがいが最大化された後も組織の発達段階は上昇する余地があるだろう。生きがいが最大化したからといって、発達段階の上昇がそこで停止するものでないと言える。
組織のメンバーの生きがいが最大化された時、残りの上昇分は外部への求心力の差である。組織の持続性や、組織外に対する影響力の差が異なる。
であるならば、組織の発達段階もメンバーの都合に合わせて選べばよいことにはならないだろうか?生きがいを最大化するために必要なものは何か?最大化された後に、その時にインセンティブとなるものは何だろうか?
このインセンティブとなるものは、波長というイメージが合っている。
「この人とは波長が合う・合わない」という言葉を聞いたことはないだろうか?エネルギー、物質や光が波長を表したものであるように、人にも波長がある。このことを誰もが本能的に知っているのだ。そして、組織にも、発達段階にも波長がある。すると、組織の発達段階も一定を超えれば、波長が合うものを選べばよいことになる。
よりメンバーの波長にあった段階を選ぶことで、コラボレーションの最大化を目指すことができると言える。生きがいを中心に考えた時、全ての組織が一定以上の発達段階を目指すべきであろうが、極限まで近づく必要はない。
このことが、波長に合わせた発達段階の選択という新たな突破口を見出す。
あとがき
インテグラル理論の著書内で物理学の超弦理論について言及されるが、どうやらこれが生きがいが共鳴でよく例えられることに対応しているようだ。
つまり、宇宙と繋がるようなスピリチュアルな感覚が生きがいの本質であると捉えることもできる。これまでは、優れたアイデアとのセレンディピティ(偶然の出会い)などの概念で説明してきたが、生きがいを考える上では共鳴という概念が役立つ。
実際に、ティール組織で存在目的に気付く役割をCallと呼んでおり、インテグラル理論は色だけでなく音の概念で示されることも多い。