#エックハルト
何故なしに生きるということ 「PERFECT DAYS」と神秘主義
ここ数回は香港の哲学者、ユク・ホイの著書に感銘をいだいたことをきっかけに京都学派にあたり東洋思想の影響なんかを交えて、近代とテクノロジーについて考えを巡らせてきた。しかし、今回はちょっとばかしこのテーマは措く。
ヴェンダースが選んだもの
年末年始の休みにヴィム・ヴェンダース監督の映画「PERFECT DAYS」を観た。主演の役所広司が2023年5月のカンヌ国際映画祭で主演男優賞を、2004年の
ChatGPTと言語ゲーム 似非インテリに欠けたる粋
ChatGPTの基礎的な技術になっている大規模言語モデル(LLM)は言語の集合であるコーパスを大量に学習する。かつてのように単語の意味や文法の論理といったルールを記憶するだけではえられなかった、大規模言語モデル(LLM)の成果こそ、今まさに人類を驚嘆せしめているものの中心ではないだろうか。
AIが人間の知性に近づいたことへの沈黙
人間の知的活動あるいは知能といったものは非常に複雑な構造と複合的
脳の可塑性と自然の可塑性、または落語に救われた話
「尾籠(びろう)な話」という。もともとは、愚かで分別がないという意味の「痴(おこ)」という言葉に当て字してできた。なにが尾籠かといえば、排泄や排泄物と決まっているが、そのくせそういう話題の最初には、こんな洒落た言葉を使うというわけだ。
脳の機能はつくり直せる
長い入院をしていたことがある。2018年8月から11月にかけてだから、もう4年半も前だ。どうしてそうなったかといえば、近所の銭湯で脳梗塞