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エッセイヤマダ

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空をみる 風を感じる 仕事に行く 夕日をみる 雨が降る おこられる 悲しい出来事がある 花が咲く 美味しいものを食べる 人と出会う 人と別れる 旅立ちの日 旅にでる 夢をみる 汗…
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#時間

2月の雪 スノームーン

2月の雪 スノームーン

2月の雨
隣の家の屋根にあたる雨の音が心地よい。
トタン屋根のこの音は子供の頃から記憶に”なじんだ”音であるから心地よいのかも知れない。
トタン屋根の家も少なくなった。
この音もそのうち聞けなくなるのだろうか?
雨の日は自然と気持ちを切なくさせる。

昨夜はスノームーンの効果か、寝つきがわるかった。寝つきが悪いことは稀なんだが、あれはきっと満月のエネルギーが関係しているな、と整理する。
人の寝つき

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淀み

淀み

人と接する都度それは訪れる。
意思疎通の食い違い

自分の考えるアイディアや発想は大きく壮大に広がって興奮するものだが、
いざそれをそのままの価値観を持って人に話すとなると、「あれっ、何かイマイチだ」
とイメージが伝わらなかったり稀だ。

気張れば気張るほど道は逸れ
「あー。通じないー」と嘆いて諦めたら、そのアイディアはもうそれっきりとなる。

僕はそんな時 よく諦めていた。
僕には諦め癖があった

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踊り子

踊り子

早朝の数分で変わる時間が好きだ。

黒い闇に僅かな光が侵食してゆく
インクをこぼした半紙のようにジワリとその色は黒地に時間の経過を染め、光という色を使い様々な色に変化してゆく。

その変化は毎日違い、同じ日はない。

今日も1日がはじまる。
そのはじまりの儀式を僕は今、目の前で見ている。

暗い時間は長くあって欲しい。
その方が黒地に引かれた線は美しく
遊動的だ。
ステージで踊る 踊り子を追うよう

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大根とアニメと1日の終わり

大根とアニメと1日の終わり

夕方のアニメがテレビに流れる時間
夕飯の支度をはじめる。
換気扇をつけるとアニメを見ている子供たちは音量をあげる。
子供たちにとっては、休日の一日が終わる前のリラックスタイム。
ゴロゴロと寝転んで”ドラえもん”を見ている。

今晩のメニューは焼き魚にした。
ホッケや鰯、秋刀魚には必ず大根おろしを付け合わせる。
大根を擦る。
最近のおろし器は歯が鋭い。よく擦れる。もう少し錆びた感じでも良いのだが‥。

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”いきる”興味

”いきる”興味

僕の身の回りには”時間”の制限がない。今日だけ。

”時間”の制限を濁している。誤魔化している。とでも言い換えると分かりやすいかな。

普段、君は時計を何回みる?
数えてみよう。
その時、時計を見るたびに”時間”を意識するよね?
もし、その”時間”となる基準の時計を混乱させたらどうなるでしょう。

僕はたまに(休みの時)身の回りの時計の時間をいじる。

室内にある壁掛け時計
目覚まし時計
腕時計

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贅沢な時間のお裾分け

贅沢な時間のお裾分け

今朝は冷え切った朝だった。
気温3度。
風は無く我慢できる程度の寒さ。
ノースフェイスのウィンドシェルを一枚羽織って種差海岸へ向かう。

朝6時。
誰もいない。

朝日の写真を撮りたかった。
夢中で映えそうな場所を探す。

こんな感じで撮れた。
映画マイ・ブロークン・マリコに使われた場所を探すが、なかなか見つけられない。
こりゃ12/14(土)にSG GROUPホールはちのへで上映される時に、上映

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おもいでルーレット

おもいでルーレット

またあの日の朝の風が吹く

連休明けの不安な朝
天気が良く
からりとした秋風が吹く日

僕は今日から小学校1年生だ。
なんて説明もなく知らずに登校したあの朝
校舎のペンキの匂いと
無機質な白い壁に囲まれた学校
黄色い帽子を被り母親に靴を脱がされながら、知らない中年女性に「おはよう」と言われ、僕は「おはよう」と返せなかった。

当日の違和感、異空間の迫力に圧倒されて「先生の声が頭に入らなかった。後ろ

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アルプススタンド

アルプススタンド

今年も高校野球夏の甲子園大会が終わった。
毎年夏になると地方の予選大会に足を運んだ。
年々暑く、観る方も大変だ。
しかし、どうしても見ない訳には行かない。
夏の白球に誘われる
まるで甘い嗜好品だ。

高校野球をしていた時代があった。
毎日遅くまで泥まみれになりながら野球をした。
電車で通学をしていて、野球が終わると毎日終電に乗る。
帰りは練習場から駅まで自転車で猛ダッシュ。
電車組には極なタイムス

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虫のしらせ⇦

虫のしらせ⇦

猛暑が続く今年の夏。
2023年8月11日(金・祝)今年は異常気象といえるぐらいの連日の猛暑日を更新した。
ここは東北。本州最北の地なのにだ。
夏は暑く、冬には雪が降る。この地もいよいよ住み辛くなってきた。そろそろ新しい新天地を見つけるべきか。そう考えてしまう。
慣れない暑さ疲れで今日は祝日なのに、動けなかった。せっかくの休みなのに動けない。
子供達も夏休み中。
どこかに連れていきたいが、身体がい

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まな板が繋ぐ者達

まな板が繋ぐ者達

田舎町に住んでいても気付かない場所がある。
町外れの建具屋さん。
Lauraラウラ。
歴史を感じる木造の建物で50年以上は経過している。その建具屋をお洒落にリノベーションし建具屋兼雑貨屋、兼何でも屋にしたのはこの店主Mさんである。
根っから建具屋の親父さんの後を継いだことになる。
元サラリーマンだ。

誰でも人生一仕事って訳じゃない。
この店主もサラリーマン時代に忙し過ぎて健康を患った経歴を持つ。

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この街の空気
この時間の空気
なぜ懐かしく感じるのか
それは巡り巡ってきた空気

そう地球は丸あるい。
いつか帰ってくるのだ。
それを再会と言う?
久し振りと言う?
知らんぷりと言う?
でもしっかり覚えているよ。

あの頃の自分を思い出す。
だから”おかえり”と言おう。

後悔は先の夜

後悔は先の夜

ドクンっドクンっと心臓の音がする。
雨の朝5時
僕は今朝も生きている事を心臓の音で確認する。
昨日も深酒
最近は酒の量も多くなりビール1本じゃ寝れなくなった。
いつからだろう?寝る前はお酒無しじゃ落ち着かない。なぜ?と考える。
「あぁ今日も終わってしまったぁ」後悔の念がそうさせる。
昼食は贅沢をしなかった。せいぜい使ったお金はワンコイン。帰りのコンビニでも安いワインを買っただけ。パチンコには行かな

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