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放浪人が言葉に滲む

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遠い論理を泳いでいる。遠い魔法を手繰り寄せる。  逃げる議論、現実と幻想の境目に踊り、存在と存在の縫い目の隙間を泳ぐ。命とは何か、死とは何か、発生とは何か。 レゾンデイトルに…
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記事一覧

【思考の切れ端】本当に切れ端。創発の質の違いについてのメモ書き

【思考の切れ端】本当に切れ端。創発の質の違いについてのメモ書き

物理学的な文脈で創発という概念を利用する場合、

「同じ素粒子から全く違う水素とヘリウムが生まれている。何故そんな不思議な事が起こるのかといえば、それは創発という不思議な現象(原理?事実?)が絡んでいるからだ」

と、この場合は確かに事実として変質している。

しかし、イラストに魅力を見出す、といった現象の説明に創発の概念を適用したい場合、

「デジタルイラストの1ドットそれぞれは何の感情も想起さ

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【思考の切れ端】ただ側にいるだけ。

【思考の切れ端】ただ側にいるだけ。

1.不理解の原罪に、取り残されてひとりぼっち。 究極、人は孤独だ。そしてそれを解消する術を持ち合わせていない。もしそんなのがあるとしたら、今更docomoが6Gを使って感情の共有などという事をする筈がないのだ。
 コーヒーを飲む。美味しい。世界が輪郭を持つ事、今自分がここに居ることの心地良さを、伝えられないのは、とてももどかしい。

 友人から相談を受けた経験は誰にでもあると思う。ネガティヴな気持

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【思考の切れ端】針がふにゃり

【思考の切れ端】針がふにゃり

自分はずっと何となく孤独で、伝わらない伝わらないといつ迄もずっと嘆いていて、それが嫌だから自分は作品作りをしてきた、って面もあって。

「言語じゃ伝えきれない自分の全てを伝え切る」為に、小説でもイラストでも書いてきた。魔法に手を伸ばしたりもした。

けれど、結局、そこには断絶があった。

自分が思いを込めて表現した物は、現実になるとただの事実になるし、ただの事実は受け取り手の認識バイアスを通して認

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【思考の切れ端】魔法と思考

【思考の切れ端】魔法と思考

 何も知らないけれど、喋らないといけない時。喋らなくても良い時。余計な事をしてしまう時。まぁ、ある。許されない事もある。簡単に許される事もある。

 ただ、単調に眺めて、軽く、忘れて、締め上げられて、締め上げているのかも知れなくて、忘れる。

 理解されないのでも努力が足りないのでもなく、本質的に相互理解が不可能なのだという事。嘘をつく。何もしていない。けれどそれすら魔法になる。それを当てにするの

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【思考の切れ端】ただ、夢幻の月光に静か。

【思考の切れ端】ただ、夢幻の月光に静か。

0.頭痛塗れのアペタイザー 今日は良く耳が冴える日でした。けれど身体の節々が上手く動かず、脳内に茨が刺さったように頭が痛む。情報を過度に摂取した証でした。

 棘の刺さった脳みそをベットに横倒しにするとある程度は落ち着くのですが、この慢性脳不全はどうにかならないものかと、それこそ頭を悩ませているのです。要するに、この頭痛は私にとって慢性的なものである。それだけの話です。大した病気とかではないですよ

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【思考の切れ端】教育というDV

【思考の切れ端】教育というDV

Q.教育は暴力装置か?

1.暴力と教育 昭和時代の正当性と、今の正当性、倫理観みたいなものは間違いなく違いますよね。

 例えば、昭和時代の倫理観では暴力に対する敷居は割と低くて、
 今はコンプラとか言って、高くて。
でも昭和時代でも傷付いていた人は居て、
その傷ついた人の割合も違うのかな。

 一般に流布する倫理観に、洗脳されていたのかな。周りの言葉に染め上げたのかもしれません。

 傷付く人

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【思考の切れ端】散文:命と妖精の話をしよう。

【思考の切れ端】散文:命と妖精の話をしよう。

魔法(生き甲斐、楽しさ、感情)の為に生き、
生きる為に死ぬ(心を無にして作業する、単調に繰り返す)。

 確かに死というものにはそれなりの興味がある。

 震災、創発、人工知能、哲学、宗教、臨死体験に死後の世界というスピリチュアル。
 生を吟味し死を吟味する。生命という神秘的な視点のみならず、創発によってただ組み上げられただけの無機質な構造物という観点からも命を捉え…ようとはして来た。

 しかし

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【振り返り記事】Re action

【振り返り記事】Re action

・Re action って言いたかっただけ。内容的には再評価。或いは過去の自分への「反応」。
 3ヶ月前の自分のこの記事から、自分の目指す物を得る為にどのように変化したか、を見直す記事。

起、イントロ、或いはアペタイザー 私、草創肇希はこれまでの活動で、呟きや音楽も含めると120記事を公開した。
 ちょっと前まで、制作という物のハードルが高すぎた自分にとっては驚くべき量だと思う。

 下書きも含

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【思考の切れ端】ヘイトフルスピーチ トゥ ライフ

【思考の切れ端】ヘイトフルスピーチ トゥ ライフ

この記事にはフィクションとノンフィクションが織り交ぜられております。配分は明記致しません。何処がフィクションで何処がノンフィクションかも明記致しません。

この文章が顕すことの重みを理解した上で、私が表現すべき物、として描いております。

拙い書き手の挑戦的な読み物、としてお楽しみ下さい。

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今晩は。今夜はこの時期には珍しく晴天で、とても良くお月様が

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【思考の切れ端】-1 「死んだ後の話」

【思考の切れ端】-1 「死んだ後の話」

 何の為に私は生きているのか。

 私は単に、死んだ後、月になる為に生きている。

 美しい月になる。その為に生きている。

 まぁ、ぶっちゃけた話、その為にどんな具体的な努力をしているか?と聞かれると全くしてない訳だけど、私には一応現実が見えているので、死んだ後も月にはなれない事は知っている。

 なので、具体的などんな努力も使命感も徒労に終わると知っている。

 それでも私は、死んだ後で月にな

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思考の切れ端 「疑う美しさ。」

思考の切れ端 「疑う美しさ。」

美しさというのは、良くも悪くも人を狂わせる物ですよ。可愛さでアイドルに貢ぐとか、とかカッコ良さで恋に気をすり減らすとかと同じ。

 君は美しい。何も信じず、何者でもない。

 存在の狭間を漂う君が、私の目には何より美しく見える。

 君の正体など知りたくない。知ってしまえば君は何者かになるのだから。

 私は私の正体を、ある程度にしても知っているし、自分が大して何も知らない事は知っているけれど、い

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もう、いいなって思った。

「心臓」にしても、その一個前のイバラの集合体だろうと、「情報量の圧」で、絵を見る人を殺そうとするのはもう十分だと思った。

次は見る人を活かしたい。自分も活かして見る人も活かす。

鉢植えに刺さって抜けない液体肥料みたいな作品を。

散る、散る、満ちる?

散る、散る、満ちる?

 命とは何かを、私自身に問いただした。
それは手段だっただろうか。道具なのだろうか。
それとも目的なのだろうか。

 目的を持って辿り着いた場所の先には更にその先があり、果ての無いことを知った。それでも先を求めて人は命や知識を繋いでいく。そうして紡がれた糸は論文だったり、伝統だったり。

 では、私自身がたどり着くべき目的は有るのだろうか。それともその目的はあくまで私が設定するものなのだろうか。

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思考の切れ端 「侵食という存在」

思考の切れ端 「侵食という存在」

 キャラクター設定資料集のような物だと思って下さい。リアルが一部混じりますが、何処からフィクションで何処からがリアルか、読んでいる人には見分けがつかないでしょうから。

 理解出来ない、体験していない他人に非共有感覚を説明するのは骨が折れるのです。だからフィクションという事にさせて下さいよ。

刺激的なイントロ 私の背中には「侵食」という触手が生えている。色は黒色で計8本。
 私自身強めの幻覚を持

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