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#小説
「オッサンの放物線」 #19オッサン二人のインソムニア その1 食祭市場
~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第十九話 オッサン二人のインソムニア その1 食祭市場
〜この物語はフィクションであり、着地点は無い〜
2023年8月5日
今回の話は長い。おそらく妖怪も出てくる暇がないだろう。
朝6時。いつもの出勤時間に家を出る。
でも今日は仕事ではない。ランニングチーム「サバ缶」の「兄やん」と旅行に行くのだ。
待ち合わせのコンビニへ車を走らせる。
最近アニ
「オッサンの放物線」 #12招かざる客
~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第十二話 招かざる客
2023年1月9日
今日は成人の日だ。
私は車通勤なので見れないが、電車や街には晴れ着姿の若者達が沢山いることだろう。
そして私の長男もスーツ姿でバイトの仲間達と成人式へ行くらしい。
大学の入学式前にちょうど国からの給付金が出たので、息子のスーツと礼服を買う事ができた。給付金については賛否両論あったようだが、タイミング的にウチ
「オッサンの放物線」 #5ヘルニアマン
~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第五話ヘルニアマン
2023年1月1日
私が鼻から半分北極熊を出しているというのに、この家の人達は皆平然とおせち料理を食べている。
私は小さな声で呟いた。
「ひっこめ…。」
すると、北極熊はスルッと鼻の穴へ戻っていった。
兄が言った。
「ひっこめって…。くしゃみが?」
し~ん…。
「ヒャハハハハハハハハ。」
「カカカカカッカカカカ。」
「ケケ
「オッサンの放物線」 #6和室の天井、北東角
~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第六話 和室の天井、北東角
2023年1月1日
実家からの帰り道、私は家族を連れてコインパーキングまで歩いていた。
まだ考えている。
でも、あの日おかしかったのって、結局カメムシがバックで歩いてた事だけよな。
ちょうど信号が赤。立ち止まって携帯で調べる。
「カメムシ バック」
検索で出てきたのは、カメムシのデザインの「かばん」だった。
結構あるよ
「オッサンの放物線」 #4シロクマ
~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第四話シロクマ
2023年1月1日
あいたたたた…。
辺り一面真っ白だ。
左右両側は壁になっていて、前に真っ直ぐ道が伸びている。
道幅は、およそ5メートル。
ゆっくりと歩いてみる。
すると…。
5メートル毎に左右に道が伸びている。
なんじゃコリャ?
右の道へ入ってみると、また5メートル毎に…。
オイオイオイ。
京都市内よりややこしいやんけ。
え